映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ブラザーズ・ブルーム』

2010年09月04日 | Weblog
よい

ライアン・ジョンソン 監督・脚本
レイチェル・ワイズ、エイドリアン・ブロディ、マーク・ラファロ、菊地凛子、ロビー・コルトレーン、マクシミリアン・シェル 出演

子どもの頃から詐欺を繰り返してきた兄弟、ブルームとスティーブン。そんな2人に、現在はバンバンというちょっと不思議な日本人女性も加わっていた。ところが、弟のブルームは足を洗うことを決意、モンテネグロで静かな生活を送ることに。しかし、兄のスティーブンにあっけなく見つかり、これが最後と、大きな仕事を持ちかけられる。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335966



コン・ゲーム(詐欺師)映画だと思うとふつう以下のデキなのだが、この雰囲気とリズムはかなりよく、コメディ青春映画だと考えれば良作だ。

日本では劇場未公開でTSUTAYA限定レンタルというのは、この作品のデキと比して不幸だと思う。

幼少時代を含め前半のノリが最高で、このままの調子で最後まで進んでくれれば傑作になっただろうに、マクシミリアン・シェル演じるダイアモンド・ドッグが出てきたあたりから様子がおかしくなる。かといって、マクシミリアン・シェルが悪いのではなく、脚本か編集がうまくいっていないのだと思う。
最後のエピソードも不自然で、なぜ彼が絡むようなトリックにしたのか納得しにくい。

菊地凛子の必要性はあまり感じなかったが、がんばっていたし立派なアクセントにはなっていた。

『ホワイトアウト』

2010年09月04日 | Weblog
ふつう

ドミニク・セナ 監督
ケイト・ベッキンセイル、ガブリエル・マクト、コロンバス・ショート、トム・スケリット、アレックス・オロックリン、ショーン・ドイル 出演

アメリカの南極観測所“アムンゼン・スコット基地”。キャリー・ステッコは、この極寒の地で働く唯一の連邦保安官。事件など起こりようもなく、せいぜいが雑用ばかりの退屈な日々を送っていた。ところが、冬を控え、あとは数日後に迫った最終便で帰国の途に着くだけと思っていた矢先、他殺体の発見という驚くべき事件に遭遇する。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334827



冒頭ちょっとしたスペクタクルがある。そして次にケイト・ベッキンセイルのシャワーシーン。この監督は映画の見せ方がわかっている! と思ったら……。

ミステリー・サスペンスの見せ方がわかっていないようなのだ(笑)。
ミステリーなら最後の謎解きでなるほど~と観客を納得・満足させ、サスペンスなら結末がどうなるのかでやはり満足させなければならない。

この作品を見終わったあとのわたしの感想は、「ぬるいわ!」であった(笑)。

特にあの暴力的なやつの正体とラスト(笑)。つまり、ミステリー要素は壊滅的に悪いのだ。なにせ登場人物が少なすぎて、ミステリー好きの人には犯人が限定されやすいのも難ありだ。

それと、南極の状況、基地と基地との関係がとんなものなのかもわからないので、そのへんの説明も不足している。

ケイト・ベッキンセイルがボストーク基地で襲われるが、犯人がわかったあとでそのシーンを見直すとどうしてそれが可能なのかもわからない。