映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『SR サイタマノラッパー』

2010年09月13日 | Weblog
よい

入江悠 監督・脚本
駒木根隆介、みひろ、水澤紳吾、奥野瑛太、杉山彦々、益成竜也、上鈴木伯周 出演

レコード屋もライブハウスもないサイタマ県北部のフクヤ市。地元のニート青年IKKUの夢はいつか世界的なラッパーになること。仲間のTOM、 MIGHTYたちとヒップホップ・グループ“SHO-GUNG”としてライブを実現しようと奮闘中。しかし、TOMもMIGHTYもそれぞれおっぱいパブのバイトや実家のブロッコリー作りに忙しく、IKKUとの温度差は広がるばかり。そんなある日、IKKUは高校の同級生千夏と偶然再会する。東京でAVアイドルとして活躍し、地元に帰ってきたばかりの千夏。そんな彼女に自分の夢を鼻であしらわれてしまうIKKUだったが……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333026#1



埼玉じゃないから、サイタマだから。深谷(ふかや)じゃなくて、フクヤだから。

むかし根岸吉太郎が『遠雷』で描いた栃木県を彷彿させる作品。

80分の中で、とりえのない街の鬱屈した気分とヘタレキャラの主人公が徐々に前向きになるのがいい。

竹田先輩役の上鈴木伯周が存在感がある。

『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

2010年09月13日 | Weblog
ふつう

ニールス・アルデン・オプレヴ 監督
ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、スヴェン=ベルティル・タウベ、イングヴァル・ヒルドヴァル、レナ・エンドレ、ステファン・サウク、ビヨルン・グラナート、ペーター・ハーバー、エヴァ・フレーリング 出演

40年前、ストックホルムの孤島で忽然と姿を消したひとりの少女。彼女の血縁である大企業グループ重鎮が捜索を依頼したのは、名誉毀損で有罪判決を受けたジャーナリストのミカエルだった。彼は、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの協力を得て、事件の裏に潜む忌まわしい真実を暴き出していく……。

ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/9MfSge



ミステリーというのは探偵役(本作では雑誌記者)と同じ情報を与えられて、最後にそれらを組み立てて犯人を探し出すという基本構造がある。
そしてミステリーのおもしろさは①その情報の組み立て方や②犯罪トリックのオリジナリティ、③登場人物たちの性格などで構成されるべきだ思うのだが、本作において①と②のおもしろさはほとんどない。
③に関してもドラゴン・タトゥーの女だけキャラクターづけがされていて、ほかの登場人物たちはたいしたことはない。

おそらくこの監督の映画の叙述方法が間違いなのだ。
犯人がわかったあとでうだうだと30分も続けたりするのもその証左である。無駄に長すぎる。

ブルーのセーターを着た男が怪しいと思ったら警察にもその情報を渡すか、家族会議で見せれば片がつくだろうが!