映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『サンキュー・スモーキング』

2008年06月13日 | Weblog
よい

ジェイソン・ライトマン 監督
アーロン・エッカート、マリア・ベロ、デヴィッド・ケックナー、キャメロン・ブライト、ロブ・ロウ、アダム・ブロディ、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ、ウィリアム・H・メイシー、J・K・シモンズ、ロバート・デュヴァル 出演

タバコ研究アカデミー所属のPRマン、ニック・ネイラーの使命は、得意の話術でタバコ業界への手厳しいバッシングをかわすこと。その巧みな論理のすり替えテクニックから「情報操作の王」と異名をとる彼の評判はすこぶる悪いが、一人息子のジョーイだけはそんな父親を尊敬していた。訴訟を未然に防ぎ、反タバコ法案を掲げる上院議員をやり込め、ハリウッドをも巻き込むあの手この手の戦略を展開するが、思わぬ落とし穴が待っていた…。

キレのあるコメディ。
この作品をみてわたしは嫌煙派だ、喫煙派だと言ってもまったく意味はないので、そーいうバカな勘違いはしないように。どちらかというと、タスポを導入したのにそのタスポを自動販売機にくくりつけているような、今の日本の状況を笑えるような人向けである。

テンポよくすすむので印象に残りにくいが、名作映画ののタバコシーンの改変はポイント。アメリカのアホらしさ、バカさ加減がこういうところに出ている。

嫌煙派の拉致シーンは素直に楽しめる。

ときどき字幕ではないテロップが出てくるが、これがあまり効果的ではないし、一ヶ所は日本語バージョンで確認しないと意味がわからなかった。

『ハリウッドランド』

2008年06月13日 | Weblog
ふつう

アレン・コールター 監督
エイドリアン・ブロディ、ダイアン・レイン、ベン・アフレック、ボブ・ホスキンス、ロイス・スミス、ロビン・タネイ 出演

1959年6月16日、TV版「スーパーマン」シリーズの主演俳優ジョージ・リーブスが殺害された。私立探偵ルイス・シモは事件の真相を追う過程で、映画会社の重役の美貌の夫人とジョージとの情熱的な恋や、ジョージの秘められたコンプレックスなどを次々と暴いていく。事件解決は時間の問題と思われた。しかし、彼はまだ知らなかったのだ。ハリウッドにおいて《真実》と《正義》を求めることがいかに困難で危険なことかを……。

ひょっとしたらハード・ボイルドの大傑作になりえたかもしれない作品。
ハリウッドという異常な世界、その中で生きていく個人の孤独と苦悩、そこあたりはきちっと描かれていて好感がもてる。細部にこだわり、ガムをかむ探偵などの主人公像もよい。

しかし、犯人探しの部分があいまいなのと無駄に長いところが足をひく。

いちどは観てもいい作品。