中小企業のための「社員が辞めない」会社作り

社員99人以下の会社の人材育成に役立つ情報を発信しています。

フェルミ推定

2013年07月04日 | コンサルティング

 昨日のブログにも書きましたが、「今ブームの統計学」です。でもいざ仕事や生活の中で、「このようなデータが欲しい」と考えた時に、なかなか思うように該当するものが見つからないということがあります。そのような時に、私たちはどうすればいいのか・・・?

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、そういう時に使えるのが「フェルミ推定」です。「フェルミ推定」とは、実際に調査するのが難しいような、とらえどころのない数値をいくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指します。

最近は、理系の企業の採用試験でもフェルミ問題の出題があるそうですから、就職予備校ではそのための訓練もされているとのこと。むしろ、学生の方が馴染みがあるかもしれません。

 その名前は、物理学者のエンリコ・フェルミに由来します。フェルミはイタリア、ローマ出身の物理学者で、統計力学、核物理学および量子力学の分野で顕著な業績を残しています。また、放射性元素の発見で1938年のノーベル賞を受賞するなど、実験家と理論家との2つの顔を持ち、双方において世界最高レベルの業績を残した史上稀に見る物理学者だったようです。(Wikipedia)

 推定の進め方は、 2種類あって「ある、もつ、する」でそれぞれの数字を決めていく方法と、実感や身近な体験を使う方法があります。

 これまでに何度か研修で、○○市(研修開催場所)で消費されるガソリンの量は何キロリットル?をチームで推定する課題を行っているのですが、6チームでの研修の場合、大体のケースでそのうち2チーム位は先の2種類の方法を駆使した結果として、限りなく統計データに近い数値が出ます。

 実感や体験をフル回転させると、驚くほど正確な数値を編み出せることがあるわけです。私たちは日々の中でだてに毎日を送っているわけではないということなのでしょう。

 統計データを引用することは説得力を持ちますが、自身の肌感覚に基づくことも大事です。ビジネスにおいて「感覚的」は「論理的」に比べ、一段下に見られがちですが、感覚を侮るなかれと言うことでしょう。

 試しに、ご自分がお住まいの地域(市や区)にコンビニエンスストアがいくつあるのか、これまでの経験及び感覚で推定してみてください。おそらく実際のデータとそれほど大きな違いはないデータにいきつくと思います。もし全く検討がつかないという時は、「エイヤ」で出すのも一つのやり方です。いかがでしょうか。

このように、時々は頭の体操?をして、自分の感覚を磨くことも楽しいですよね。ちなみに正解は「コンビニマップ」で調べられます。

(人材育成社)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。