4月1日、今年も日本中の会社で入社式が行われました。
この日から、新人研修を皮切りに企業研修もハイシーズンに突入します。テレビのニュースで緊張した面持ちの新入社員が映し出されると、私たちも気が引き締まります。
さて、新たに迎え入れた新人を前に、大企業の社長さんたちはどのようなメッセージを発したのでしょう。(一部を抜粋)
大手システムインテグレータA社:「書物や歴史、先輩や同僚から学び、また自分自身で一生懸命考える。そうして自分のやるべきこと、正しいと信じられる道が見えれば、たとえ周りの人に反対されたとしても、その道がいばらの道であったとしても、それを信じて突き進んでいくこと」
大手生命保険B社:「業務に一刻も早く精通してプロフェッショナルのとしてチームワーク力を発揮し、自分ひとりでやるよりも大きな仕事を成し遂げる力をつけてください。さらには、個性の発揮と創意工夫も結びつけていただきたいと思います。」
A社はやや観念的ですが社会人としての心構えを、B社は社員としての仕事に対する姿勢を語っています。
当たり前のことなのですが、A、B両社ともに大所高所からの「ああしなさい、こうしなさい」という指示命令です。
しかし、現代はどんなに大きな会社であっても不確実性の真っ只中にいます。
会社は、例えるなら嵐の夜に大海を進んでいる船のようなものです。新入社員も社長も同じ船に乗っているのです。
次に、大手通信会社S社の社長さんの挨拶を紹介します。
「・・・私も誓います。皆さんと一緒に、挑戦し続けます。私自身も、今、世界を飛びまわり、難しいテーマに一生懸命挑戦しています。一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします。」
新入社員に向かって「一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします。」と言って頭を下げる社長こそ今の時代の「船長」にふさわしいのではないでしょうか。
(人材育成社)