行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

大河津分水通水100周年、6館リレー展を制覇して

2022年12月07日 | 土木構造物・土木遺産


コロナ明けの活動は、「大河津分水通水100周年」関連から。まあ、コロナ禍にあって、「関屋分水通水50周年」関連を含めて、イベント等には全く参加できなかった。この記念すべきこの年、この世にいたのにと思うと残念でならない

そんなこともあろうかと、この夏から一人で関連の施設などを見て回っていたのだが、そんな時、これまでも何回かお邪魔している「信濃川大河津資料館」で見かけた「6館リレー展」のポスター。県内の6施設が大河津分水を中心として越後平野の治水の歴史を振り返る企画展を実施していることは以前にも少し紹介した。
各施設で期間を区切り、今年7月から順次開催。少し時間が空いて、今回、長岡市にあっる「県立歴史博物館」の企画展を最後に6館のスタンプリレーを無事コンプリートすることができた。半年に及ぶ長い期間であった。(写真上:信濃川大河津資料館から大河津分水の旧自在堰・可動堰の眺望と、通水100周年記念の飾りつけをされた館内。いずれも再掲。)



6館とは、「信濃川大河津資料館(燕市)」をはじめ、以前にも紹介した「分水良寛記念館(燕市)」と「長善館史料館」、そして長岡市にある「市立科学博物館」、今回お邪魔した「県立歴史博物館」、そしてこちらもお馴染みの「新潟市歴史博物館みなとぴあ」である。
まあ、その都度紹介しているということもあるので、ここでは詳しくは説明しないが、信濃川に関する治水の歴史の中で、良寛の存在や高橋竹之介、大竹寛一はじめ長善館で学んだ門下生の活躍などは、通水100周年によって新しい発見に満ちたものであった。
その中で、こちらも何回かはお邪魔しているのだが、締めくくりの県立歴史博物館の展示資料は、大河津分水が長年越後平野で暮らす人々の悲願であったことを十分伝えていたし、当時の測量記録や絵図・図面、工事中の写真などなど充実した展示内容だった。(写真上:分水良寛史料館内部と、長全寺史料館の外観。いずれも再掲。)



何回もこのブログで触れているが、信濃川・阿賀野川の大河が新潟の地で日本海に流れ込み、豊かな土地を形成したことは確かなのだが、平野部には砂丘があるため水はけが悪く、低湿地帯の農地は毎年のように洪水に悩まされていた。
それを一挙に解決したのが大河津分水。それ以外にも切り落としや排水施設などを各所に設置することにより、県内の生活は格段に潤うことになったし、新潟平野は今も守られている。この治水の取り組みに尽力した先人に感謝するばかりだ。
スタンプラリーもそんな思いで半年を言う時間を費やし、ガソリン代や入館料を支払い、コンプリートしていただけるノベルティはクリアファイルとエコバック?まあ、先人が私財を投げ出し、何年もかかって取り組んできたことを考えて、大事に使わないとですね!
(写真上:みなとぴあの企画展のエントランスと、県立歴史博物館のエントランス。内部は撮影禁止。写真下:「6館リレー展」のパンフレットとスタンプカード。そして景品のエコバックとクリアファイル。)



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