行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

佐渡観光と佐渡汽船の再生の「みちのり」とは

2022年03月05日 | ニュース・うんちく・小ネタ


佐渡の話題。そう、佐渡汽船が大きな負債を抱え、経営危機に陥っているという件。やはり観光の島だけに、このコロナの影響をモロに受けている。
先に触れた乗り心地の悪い双胴船フェリー・あかね(写真下)を売却し(昨年3月12日記事参照)、県や地元の佐渡市からの支援を受けたりもしてきたが、かなり厳しいとの話は伝え聞いていた。
コロナ期間中も、何回か佐渡に渡っているが、一向に客足が伸びていないこと、観光客が激減していることは実感していた。



アースセレブレーションやトライアスロン大会など、様々な集客イベントを実施し、観光客を呼び込もうとしたが、なかなか活性化にはつながらない。
加えて、一時期佐渡島は全島で10万人を超える人口を抱えていたのだが(50年位前)、現在は5万2千人と半減している。
交流人口も増えないし、何よりそれを支えるマンパワーが流出しているという結果。地方の市町村はどこも抱える問題だとしても、ここは過疎化・高齢化が著しい。



そんな島の窮地をモロに背負う佐渡汽船に、救いの手を挙げたのが「みちのりホールディングス」という会社だ。東北や北関東の経営がなかなか行き詰っている地方民間バスや鉄道事業などに出資し、グループ化している会社だ。
「ついに汽船事業もか!」と各方面から注目を集めているみちのりホールディングス。持ち株会社の役員社員は十数人。経営陣は産業再生機構の元中心メンバーだという。経営再生のプロ集団か?
佐渡汽船は、経営陣を総入れ替えして、世界遺産の正式決定を待っている。観光地としての再生、交流人口の増加、島内活性化など、その「みちのり」はどうなるのか注目し、応援したい。

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