今まで気がつかなかったが、帆船を見た帰りに「名古屋港検潮所」を発見。人がいるわけではなく、計器で名古屋港の潮位(海面の高さ)を測っている。
海とつながった井戸にワイヤーで吊り下げたフロートを浮かべて、海面高さを測る仕組みだ。連続測定されたデータは、名古屋港管理組合と名古屋地方気象台に送られて船舶航行や港湾工事の安全に役立てられている。
潮位をリアルタイムで見られる表示板も近くに設置されていた。この時の潮位は1.52m。これはNP(名古屋港工事用基準面)からの数値。標高に換算すると約0.5mです。
因みに、標高の基準はTP(東京湾平均海面水位)です。名古屋港は東京湾よりも約1.4m水位が低いのです。
最近は津波高さが話題になりますが、津波はTP基準ですから名古屋港の水位と比較するためには換算が必要になります。例えば、名古屋港の臨海部の埋立地はNP+5m位の地盤高です。4mの津波が来たらどうなるか?1m低いから大丈夫?埋立地は標高(TP)基準では3.6mなので、0.4m浸水する計算になります。ややっこしいですね。