結城 聡 九段,最速の1000勝 《朝日:4月20日》
結城聡九段は昨年11月16日,山下敬吾天元に挑戦し,3勝0敗で天元位を奪取。
38歳にして結城は初の七大タイトル獲得となった。
そしてこの13日,史上14人目の千勝棋士となった。
成績は,1000勝371敗2ジゴで,勝率は7割2分9厘(ジゴは除く)。
1984年にプロ入りして27年1カ月で達成。現在,39歳2ヵ月。
これまでの最速・最年少記録は,趙治勲(54)本因坊の,31年4ヵ月,43歳1ヵ月。
勝率記録は,小林光一・九段の6割8分0厘。
医師から棋士に転じた坂井秀至棋聖(37)が刺激になったというが,
目立たない彼の地道な努力が,大輪の花を咲かせた。
女流棋界のニュースは,里見さんの「奨励会編入試験を受験」
過日,女流名人,女流王将,倉敷藤花の3冠を持つ里見香奈さん(19)が奨励会編入試験を受けると発表した。
奨励会は「棋士」の養成機関で,四段へ昇段すればプロとなり名人位などを目指すことができる。「棋士」になった女性はまだいない。
里見さんは,
「自分の棋力を磨き,どこまでできるか挑戦したい」
とコメント。奨励会に入っても,女流棋戦には参加するという。
我々年寄りも,死ぬまで学習。若い者に負けてはいられない。