小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

子どもに心のケアを

2011-04-01 01:23:12 | メモ
 新年度を迎えるにあたって

 子どもが小学生の時にこの地に転居した。
妻の父が脳梗塞で倒れ,近くに住んで援助できればという思い,でのことであった。
小学生の頃は,折良く私の教え子の援助もあって無難に過ごせたが,中学校に入学してのこと,
娘は双生児の1児,私が近隣の高校教師という些細なことでいじめにあった。
3人はピアノ,水泳教室で学び,特に娘は水泳が得意で,このことを生かしてやれなかった。
子どもは,私に心配をかけまいとずっと黙っていたが,少なくともプールのある隣の中学校を考えておけば,そのような事態にならなかったのではないかと,今でも心が痛む。

 間もなく新学期。
東北・関東大震災の被害に遭った子どもたちは,別の環境で学ぶことになる。
教科書やノートなどの文具を過不足無く準備することはもちろんのこと,
子どもたちはそれぞれ心に大きな傷を負っていると考えられる。
たとえご家族全員がご無事であったとしても,大切な友人を亡くした事も考えられる。
親しい友達と別な学校で学ばなければならないこともあるだろう。

 今まで指導に携わって下さった先生方,自分の身の保全も難しいときに無理をお願いするが,
子どもたち一人ひとりのカルテを作っていただきたい。
子どもたちを受け入れる学校では,カルテをもとに,教育相談活動を行っていただきたい。
 そうしたノウハウは,神戸市教委,兵庫県教委にもあるはずだから。

今は生活支援で大変なときと察するが,だからこそ未来を担う子どもたちに援助を。
被災地の各県教委は,退職された教員を十分に活用されたらと思う。