小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

レベル7-3

2011-04-15 23:54:02 | メモ
 両親を亡くした101人の子どもたちに

 ラジオの報道では,この度の大震災で101人の子どもたちが両親を失っている。
99人は身よりの家庭で生活するが,2人は身よりもなく福祉施設に入ることになったという。

 私は12歳で両親の住む島を離れ,結婚した姉の家庭に寄宿したり,
就職した姉とこの広島で過ごした。
船で5時間のところに両親が住む男の中学生でありながら,それでも淋しいことはいっぱいあった。

 最も厳しい現実に立ち向かわされた彼らと,ぬくぬくと育った私とは比ぶべくもない。
だから,被災地でカメラに笑顔を向ける子供たちの姿を見ると,余計に胸が痛む。

 島の小学校は全児童300人。広島の中学校は3000人近くの生徒がいた。
この子はね,同級生から頭を地面にこすりつけられても泣かなかった我慢強い子だった。
母が家内にそういったそうだ。
可愛い島の子は,3000人の仲間にもまれてすこしずつ強くなった。
 
 僕らからは想像のできない厳しい生活がはじまっている。
でも,何年か,何十年か後に,君たちが,
心から浮き出る笑顔を持つ人になっていることを期待している。