Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

マーティン・キャンベル「007/カジノ・ロワイヤル」

2007-01-16 15:43:57 | cinema
2006アメリカ/イギリス
監督:マーティン・キャンベル
原作:イアン・フレミング 『007/カジノ・ロワイヤル』(東京創元社刊)
音楽:デヴィッド・アーノルド
テーマ曲:モンティ・ノーマン(ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌:クリス・コーネル
出演:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)エヴァ・グリーン(ヴェスパー・リンド)マッツ・ミケルセン(ル・シッフル)ジュディ・デンチ(M)


67年のヤツじゃなくてね(笑)

ほんとは「ダーウィンの悪夢」を観ようと思ってたんだけど、これに変更。
私のキャラクターに合わんな~と思いながらも、以下の理由でチョイス。

1 仕事にいけない病になったため、重苦しい映画には耐えられない。
2 仕事にいけない病になったので、なるべく長い時間現実から離れたい。
3 仕事にいけない病になったので、娯楽大作で楽しい気分になりたい。

ようするに仕事にいけないのです~~

***

思えば007シリーズを劇場で観たのは初めてな私。
のんびりした気分で観ようと思っていたけれど、間違っていた

見せ場と抜きが入れ替わりやってきて、まさにジェットコースター構造。
思わず手足に力が入り、手のひらがじっとり汗ばんでいる。
いや、疲れた~~^^;

すごかったのは、割と冒頭ちかく、マダガスカルでのカーチェイスならぬ「マンチェイス」
テロリストの下っ端を捕まえて情報を吐かせようという任務なんだけど、その下っ端が逃げる逃げる。いや、下っ端にしちゃすごい運動能力と状況判断。まるで忍者だ。建築工事現場を舞台に、鉄骨をよじ登るわ、クレーンの上を飛び回るわ、エレベータの穴を転がり落ちるわ、もうすごいスタント。
「技」が繰り出されるたびに思わず「うぅ~~っ」とうなってしまうわたし。

あとは空港でのカーチェイスや、ホテル階段での大立ち回り、あともちろんカジノでのポーカー心理戦など、じつにサービス満点、いろいろなシチュエーションでドキドキが用意されている。

これぞ正しき娯楽映画という姿でした。私も正しい鑑賞態度でのぞみ、144分、手に汗握る夢のようなあっというまの時間でした。

**

思い出したのは二つの映画。

ひとつはタルコフスキーの「ストーカー」
これは、まったく内容とは関連無く、「カジノロワイヤル」の対極にある映画はなんだろうと思って、まっさきに出てきたもの。

もうひとつは、まったく同じ邦題の「007/カジノロワイヤル」という67年の映画。どちらも原作はイアン・フレミングの「カジノロワイヤル」を掲げているが、内容はどういうわけかまるで違う。なんというか、月とすっぽんというか(笑)
先日67年版「カジノ・・」DVDを買ったので、観る予定。
なんといっても5人の監督と豪華キャストの超大作。あの布陣でこんな映画を撮ってしまうなんて・・・開いた口がふさがらず。
しかも130分くらいあるし^^;

2006版「カジノ・・・」観て気に入った方にもおススメの映画です!
(嘘です)


ことの真偽は原作本で・・?↓
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好き度:

【追記****】

この映画はジェイムズ・ボンドが00のコードネームを持って初めての任務を扱ったもの。なので、すべての007シリーズに先立つお話。
なんだけど、舞台は9.11後の現代・・というよりあのハイテク度は近未来と言う感じ。なんで、どうしても体が時制を勘違いしてしまってしょうがなかった。
(なんかSFを観ている気分)

もっとローテクな世界に設定してもよかったんじゃないかと思う一方、もうひとつの「カジノ・・」が、ボンド引退後の世界を妙にローテクに描いているので、これはこれでバランスがとれたかも(笑)

もしくは、これは007というコードをもった、未来の別の人物の物語なのだと考えるといいかもしれない。

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