Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

猫沢エミLIVE au CAFE DU BONBON-2007 JANVIER

2007-01-08 01:16:10 | 猫沢エミ
久々に猫沢さんのライブに行ってきました。

昨年もやった代々木のお菓子アトリエでのこじんまりライブ。
昼の部と夜の部があって、今回は夜の部参加。

会場に行ったらいきなり猫沢さんが椅子に座って談笑しているので、思わずご挨拶を。でもちょっと勢いあまってお話のところ遮ってしまったようでいきなり失敗失敗、いい歳して失礼なことしてごめんなさいでしたm(__)m


ベンチに座って開演を待っていると、ポムダムールという、じゃがいもとリンゴのポタージュを振る舞ってくれました。じゃがいも味なのに酸っぱいという不思議な味わいでした。

**

さて、ライブは、アトリエの主、久保田由希さんとのトークではじまりました。
12月に出た猫沢さんの本のタイトルについて、「ウイークエンド ア パリ」は、パリの使えない週末(ほとんどの店が閉まって都市機能が停止すると聞きますね)と、あとはゴダールの「ウイークエンド」をパリでお二人で観た経験を重ねあわせたものだとか。
ゴダールについては、意識してるのかな~と思っていたので、おおやっぱりと言う感じでちょっとうれしい。

あとはポムダムールの作り方
タマネギ2個、じゃがいも8個を煮込んで、塩胡椒で味付けて出来上がり。




そしていよいよ曲に。

ギターはおなじみ円山天使さん。

円山さんは一度お話してみたいと思いつつ、毎度、そのなんとなく孤高な雰囲気で話しかける勇気がくじかれてしまうのですが、ギターを見た目とっても軽いタッチで、悪く言うとてきとーに手を抜いて弾いているようにみえるんだけど(笑)、出てくる音はグルーヴがあって、表情もあって、力強くも優しくもなるという、なんだか魔法のようなギタリストです。

今回はアコギだけど、エレキを弾く時も、さりげなくすごい音をしっかりだすので、見応えあります。
なので、猫沢さんのライブなんだけどいつも円山さんのギターの弾き方を見ながら、耳は歌を聴いているというような状態になります。


そうそう、どこを見ているか?という話では、前から気になっていて今回わかったことがありました。
猫沢さんは歌っている間、目線がとても不思議と言うか、どこか遠くの世界を見ているように見えるんだけど、実際はどうなんだろうと思っていたんですが、今回MCで、歌っている間何をみているかという話が出たんです。

猫沢さんの場合、目の前の架空のスクリーンに歌詞の世界が投影されているのを見ている。そこに入り込んでいる。というようなことでした。
Mon petit chatを歌っているときは、愛猫ピキの姿が100匹くらいでてきたそうです。
ああ、なるほど、あの目線はそういうことだったのか~とひとり膝を打ちました。


わたしは、歌を歌う人が、多くのレパートリーの歌詞をちゃんとおぼえているというのが、昔から、なんでそんなことができるんだろう??と謎だったんだけど、もしかしたら、歌詞の世界というのがみえていて、それを見ているから歌詞もちゃんとでてくるのかもしれないな、と、そんなことも思いましたね。

*****

で、そうそう、曲ですけど、
猫沢さんがホース振り回して不思議な音を出しながら、ゆったりと、スティーナのWhen Debbie's back from Texasではじまりました。
この曲はスティーナの2枚目のアルバムのオープニング曲なんですが、このアルバムはとても繊細ででもポップな力も持っていて、かつ音づくりが多層的で聞き飽きない、いいアルバムだと思います。
(手に入りにくくなっているようなんだけど)

あと、「アラスカの恋」は、今日聴くにはちょっと寒かったかもしれません(笑)
「バナナで釘が打てるのよ」とかね。

今回一番の感涙ものは「Broken Sewing Machine」でしょう。
ああ、この曲をライブで聴けるなんて・・・
あのアルバムの頃の曲は一曲ごとの強度がすごくて、こうしてアコギ一本で歌われても全然その力が失われない。猫沢さんはやっぱりすごいソングライターで歌手なんだなあと改めて思いました。

あと新曲は「パパの唄(?)」有名な曲の歌詞だけオリジナルにしたものです。元歌はすごく有名なんだけど、私、タイトルも作者もまったく知らないです。歌えるのに。
結構音楽は聴いているのに、一般教養はないんだよな~と悔しい思いをしました。

歌詞のほうは、mixiのウエモンシャコミュではすこしお馴染みの、猫沢家の父を彷佛とさせる、愛憎入り交じる感情を割とストレートに出したもので、きいていてせつなくなりました。(わたしとママをいつも殴るの~とか(汗))

自分の父のことにも思いが行くと同時に、自分もいまやれっきとした父親なので、自分のあり方についても考えちゃいました。
(家族をほっぽって猫沢エミライブ追っかけなんかしていていいのか?というようなことを・・ね・・・(笑))



セットリスト
1 When Debbie's Back From Texas
2 Les Cafes
3 ALASKAの恋
4 私の世界
5 Mon petit chat
6 c'est vous sur le pont
7 Broken Sewing Machine
8 夏の模様
9 T'en va pas
10 パパの唄(?)

1はスティーナ、4はアントニオ・カルロス・ジョビンの「三月の水」に猫沢さんが歌詞をつけたもの、6は名物DJ須永辰緒氏のプロジェクトSugana t'Experienceのアルバム「クローカ」収録曲(名曲)、9はエルザが歌ってヒットした?フレンチなポップス。原田知世も歌ってますね。

来週は今度はバンド編成のライブ
楽しみです。

今回はあまりお話できませんでしたが(プチインタビューしたかった)、
猫沢さん、どうか無理せず、お体をお大事に、長~く活動を続けてくださいね。


あ、そうそう、くしゃくしゃ頭じゃないエミさんのライブは初めて見ましたよ(笑)



【追記】
「パパの歌」の元歌は、プッチーニ「わたしのお父さん」でした。
1月14日に猫沢さんに教えていただきました。
それから、猫沢バージョン、新曲ではなかったようです。(ともももさん情報)


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