南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

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3月17日~19日 秋田岩手バックカントリーツアー(前編)

2021-03-24 20:57:58 | 

3月17日から22日にかけての6日間。今年で10年目となる恒例の阪本様御一行による秋田岩手バックカントリーツアーに、今回もメインガイドとしてお招きいただきました!

まずは初日の3月17日。乳頭温泉郷の標高780m蟹場温泉から田代平湿原を目指しました。

このエリアも先週末からの降雨とその後の寒気の流入により、のっけからカリンコリンの登行です。

クランポンは必須!

ブナの幹に張り付いた雪が目立つようになると、ようやくガリガリと長く続いたクランポンの爪音が聞こえなくなりました。

雪面には薄皮のような新雪が積もっています。

昨年の秋はブナの実が大凶作と聞いていましたが、どうやらここのエリアはかろうじてブナの実が成ったようです。

ここぞとばかりに猛烈に食い漁った熊棚が所どころにありました。

北東北では標高1,000m前後からアオモリトドマツが現れます。

そして、秋田岩手県境の緩やかな尾根には小さな湿原が点在し、広々とした雪原歩きが楽しめます。

標高1,270mにある避難小屋の田代平山荘までやってきました。乳頭山がかろうじて見えています。

この田代平山荘。なんだかコアラのような…。愛嬌のある小屋っつらですね。

見えている部分は2階です。ここで軽くお昼を済ませます。

小屋からは乳頭山(1,478m)が見えていましたが、今日はここまで。後日にとっておきましょう。

秋田駒・乳頭山エリアでは、南会津では味わえない緩やかなツリーランが楽しめます。

テレマークにぴったりな山々。

でっかい帽子?鍋蓋を持ち上げる毛むくじゃらの巨大な手?

山麓のブナ森歩きも、飽きることはありません。

湿原、森歩きを終え、程よい疲れと穏やかな気持ちで宿へと戻ります。

初日、お疲れさまでした!

さて2日目の3月18日は、雫石町の網張スキー場から姥倉山を目指しました。

リフト終点はすでに標高1,300m。弱い冬型は続き、薄いガスが掛かります。

今日も雪面はカリンコリン。

徐々に冬型は緩む傾向でしたが、なかなかガスは晴れず。代わりに森は薄っすらと粉砂糖をまぶした様な霧氷で、冬景色を楽しませてくれました。

天候回復を待たず、姥倉山途中から南面を滑ることにしました。

さて、一見良さげなバーンに見えますが…。

まあ滑り出したら騒音並みのガリガリこだま。転ばないように慎重に慎重に滑降!

これがパウダーやザラメだったらどんなに気持ちの良い斜面でしょうか!

まずは安全に姥倉山南面を滑り降りました。

スキー場へ戻り、消化不良はここで解消!

2日目も無事終了です。お疲れさまでした!

さあ3日目の3月19日は、同じく網張スキー場から今度は三ツ石山を目指しました。

昨日までまったく見えなかった周りの山々が望めます。正面に見えるのは、次に訪れる乳頭山方面。

トドマツの中をまずは大松倉山を目指します。背中に見えるのは昨日訪れた姥倉山と、その右奥には岩手山が見えました。

やはり天気がいいと、荷物も気持ちも軽いかるい!

裏岩手縦走路に位置する大松倉山の稜線は、風当たりも強く雪面はかたい。

やはりここでもこの時期はクランポンは必須です。

ひとまず大松倉山山頂へ。幸いにして微風です。

さて、ここから三ツ石山荘へ滑走です。

大松倉山と三ツ石山の鞍部にある山荘へ。山荘と山と針葉樹、絵になる景色です!

岩手在住時代に度々お世話になった避難小屋。新しくなってからもきれいに保たれています。皆さん大事に使っているのですね。感謝いたします…。

先ほど降りてきた大松倉を背に、三ツ石山を目指します。

三ツ石山(1,466m)も緩やかな稜線で、小屋からは30分ほどで山頂へ!

久しぶりの三ツ石山頂! でもちょっとピンボケ。すんません…。

三ツ石山の大斜面を滑降!

前日までの強風で叩かれたぼこぼこの面を避け、風下たまりのよい面を選びました。

昨日までのうっぷんを晴らします!

平日の静かな三ツ石山を楽しみました!

大松倉山への登り返し。振り返ると…。

大松倉山の下りは慎重に。

最後は網張スキー場のザラメを楽しんで、今日のツアーは終了です。お疲れさまでした!

後編につづくー!

コメント
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