4日目の3月20日は、乳頭山を目指しました。
乳頭温泉郷の蟹場温泉から取りつきの尾根は、今朝もカリンコリン!
尾根を越え、沢を渡る。例年より雪解けの早い田沢湖高原でしたが、山に入ると例年並みの積雪量です。
毎年渡る沢の埋まり具合は、いつもと同じでした。
この乳頭山麓の森は、丸くて穏やか。来るとほっとする森です。
日差しがある今日は、雪面にゆきむし(セッケイカワゲラ)が上流に向かって歩いていました。
この小さな虫にとっては、なんと果てしない大雪原なのか…。
田代平湿原に出ると、今日ははっきりと乳頭山が見えています。
南西方向には、静かにたたずむ田沢湖と真っ白な鳥海山が望めました!
いつもより近くに見える鳥海山。天候は下り坂?
田代平の避難小屋で休憩したあと、本日は乳頭山頂を目指します。
秋田岩手県境にある乳頭山は標高1,478mとそれほど高くはない山ですが、北東北の脊梁山脈の一角で夏はヤマセ、冬はシベリア寒気団がばんばん吹き付けるので、上部は森林限界を越えています。
ガリンコリンの山頂直下でスキーを外し、ツボ足で山頂へ。
乳頭山山頂です! 山頂まで来るのはなんと6年振りでした。
山頂ですれ違った岩手生協の山の会の方たち(なんと会員でもある義理の母と山で再会!)に、美味しい地元のリンゴを頂きました!おいしかったです~
そして、10年来毎年いっしょになるダイヤモンドダストのみなさんとも、ここで再会できました!
山頂からは目の前の秋田駒ケ岳や岩手山をはじめ、津軽の岩木山、鳥海山まで良く見えました。
さて、カリンコリンにゅーこりんの乳頭山を慎重に滑り降ります。
乳頭山エリアはメローなテレマークツアーにぴったりな山域なのです!
やわらかなブナ森を楽しみ、蟹場温泉へと戻ります。
久しぶりの乳頭山でした! お疲れさまでした~
5日目の3月21日は、あいにくの雨。しかも本降りの雨。諦めがつきます。
ということで、雫石町の網張温泉にある国立公園ビジターセンターへ。
毎年楽しませてもらっている山々のお勉強です。
この後は、山麓の手作りアイスクリーム「松ぼっくり」や仙岩峠の茶屋で名物おでんを食べ、お世話になっている田沢高原ホテルへ戻りました。
さて、宿にもどり午後は雪崩サーチ&レスキューのベーシックな勉強会。
各自、各種メーカーの多様なアバランチギアを所有しています。それぞれの特徴や使い方を覚えておくことも大事かもしれませんね。
今日は丸一日雨本降りでした。身体を休めるにはよい一日でした。
さあ、最終日の3月22日です。雨を降らせた低気圧は北海道の北へ去り、代わって高気圧が張り出してきます。
今日は西高東低の冬型です。
旧乳頭スキー場から笹森山のブナ森を目指しました。昨日の雨を含んだ雪面は、冷え込みで再びカリンコリン。
ヤマネコヤナギの花穂が出始めました。山にも春が訪れていますね。
冬型ともなれば、もれなく降雪がある豪雪エリア。雪とガスに霞むブナ森は幻想的。
生えそろったブナ森は造形的な美しさもある。
標高を上げるにつれ、風と雪、ガスがさらに強く吹き付けてきました。ここは無理せず、降りることにしよう。
なんかわからないけど、やけにテンションの高い3人にぼくも元気をもらいます。
高いテンションをそのままに、EXILE並みのブナ森ツリーラン。
うわ! ほんとに楽しそう!
ブナ森から最後の旧スキー場まで、高いテンションを維持。
ハッピーターンで6日間のバックカントリーツアーを締めくくりました!
10年目の今年も無事に楽しく秋田岩手バックカントリーツアーを終えることが出来ました。
これも阪本様をはじめみなさんの自分に合ったスキーを楽しみたい!東北の山を楽しみたい!という熱い気持ちがあってこそです。
参加されたみなさん、お世話になった宿のみんさんに感謝いたします。ありがとうございました…。
今回参加できなかったメンバーのみなさんも、来年こそは田沢湖高原に集まれるといいですね。
3月23日。久しぶりに南会津へ戻ると庭の積雪計は50㎝にまで沈んでいました。
そろそろ、トマト栽培の準備も始めますかね…。