南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

いよいよ来ました!

2014-12-07 18:10:30 | テレマーク

いよいよドカッと来ました!

降りそうで降らなかった南会津南郷にも、約50㎝の降雪です。

いつもこの時期は微妙な気持ちのせめぎ合い。滑り手の自分としては「ウェルカム!」、山里に暮らすもう一人の自分としては「まだ冬囲いしてねえし、もうちょっと待ってケロ~」みたいな感じ。

ま、四の五の言わず老いぼれ除雪機「ジーサン」の出番でございます。

この冬こそはがんばってもらいましょー!

さて、南郷スキー場のオープンは12月20日。そして27日の「トニーと一緒に足慣らし」を皮切りに和泉屋AK.Tのテレスクールが開講です。

地元活動はまだちょっと先ですが、来週からプライベートレッスン群馬出張やビックフット2015テレマーク試乗会など、冬の活動が始まるところです。

今シーズンも写真左から、スキーガイドではゼンオキサイドカーボン88、湿原ツアーなどではスティンガーXCD、レンタルやレッスン用としてスティンガー78ソフトフレックスと従来のスティンガーを取り揃え、みなさまのお越しをお待ちしております。

そして今シーズンから、ゴーグルはMade in Japan のスワンズです。さすがに老舗の山本光学だけあってレンズの性能とラインナップは素晴らしいです。

ゲレンデに山に頼りがいのあるゴーグルです。

今シーズン使用するC2Nシリーズには、イージー4ロックスというシステムが搭載されていて、名前の通りレンズを抑えている4か所のつまみをカチッとひねるだけで簡単なレンズ交換が出来ます。交換レンズの種類も多い分、交換作業も楽となればうれしいですね。

さーて、ワックス掛けてビンディングの点検もしていよいよ始動したいと思います!

お知らせでーす!

12月21日、22日に2日間、福島のショップ「ビックフット」主催の2015モデルテレマーク&AT試乗会が開催されます!

場所は箕輪スキー場やグランデコです。

私も2日間に渡ってお邪魔します。テレマークの体験も出来ますよ。一緒に滑りませんか?

詳しくは ⇒ ビックフット

お待ちしておりまーす!

2014-15 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T スケジュール追加しました~

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古町丸山(1,488m)

2014-12-05 12:09:06 | 

いよいよやって来た冬将軍であるが、ここ南会津は雪がちらつく程度だった。

同じ頃、裏磐梯ではかなりの大雪らしい。

降らないのであればもっと初冬の山を楽しもうと、昨年断念した古町丸山を目指した。

古町丸山といっても地形図では「丸山」の記載になっている。その山は尾白山の西方に位置し、地元では古町丸山と呼ばれている。といっても、地元からは望むこともできない藪山ではあるが…。(南郷の台板橋地区付近でちょっとだけ見える)

まずはいつもの尾白山を目指す。

宮沢登山口へ向かう途中から見る尾白山は、すっかり葉も落ちさらっと雪がある程度だ。藪こぎにはちょうど良さそうだ。

雪を待つばかりの、すっかり明るくなった登山口。

ブナ森の尾根までは、雪のない明るい低山歩きだ。

 

1,100m付近からのブナ尾根に来ると、さすがにさらっと雪が積もっていた。

普段あまり動物の気配を感じないが、雪があるとこの通り。動物たちも道を利用しているらしい。

その中でも、カモシカの足跡がやけに新しいな…。

案の定、もう少し進むと居ました。

もっと近くで写真を撮ろうと忍び足で進むと、フーッ!フーッ!と威嚇したあと藪に消えて行った。

天気は下り坂であるが、高層雲の透かした柔らかい日差しを浴びて気持ちの良い山行だ。

いつものビューポイントは焦げ茶一色。

尾白山山頂へ近づくと、西の方角に今日目指す古町丸山の頭が見えて来た。

雪もほとんど付いていない。今回はなんとか行けそうだ。

尾白山山頂で一息ついてから、踏み跡残るひとこぶを越え、いよいよ丸山へ続く藪へ突入。

昨年のように雪も無いので通常通りの藪こぎだ。

ブナ平を過ぎ尾根が一旦細くなると、ごらんのようなアズマシャクナゲとアカミノイヌツゲの密な藪。

困ったもんだ。

密藪が終わるころ、また丸山が近くに見えて来た。

昨年はこの辺りで断念。

藪の切れ目から南西を望むと山毛欅沢山(ぶなざわやま)へ続く尾根の向こうに、大戸沢岳と三岩岳が見えた。

陽射しはいつの間にか無くなり、早くも三岩辺りには湿った空気が掛り始めている。先を急ごう。

1,400mピーク手前のブナ平。この辺りから笹薮は立派なネマガリ竹となり、先を急ぎたくてもスピードダウン。

そのネマガリ竹は古町丸山山頂まで続くとは…。

いよいよ古町丸山直下の最後の登り。うへ~、ここ登るのか…。

分厚い雲から小雪がちらついて来た。

高い樹木が無くなり山頂間近を思わせるころ、振り向くと2時間前に立っていた尾白山が見えた。

またあそこまで藪こぎかぁ…。

山頂と思しき所に到達。付近をよく探すと三角点がありました!

登山口から5時間ちょっと。初めての古町丸山(1,488m)です。

展望が悪いので灌木に足を掛け辺りを見渡すと、西のはずれに何か人工物が見えました。

なんと、破れた山小屋が…。

どうやら気象観測小屋のよう。

無人の雨量観測小屋だったようです。

風と小雪を避けるため片隅を借り、一休み。

さて、また藪こぎが待っているぞ~。

 

雪がだんだん強まってきた。うっすら積もった雪の、ネマガリ竹の下りは滑り台。

何回もこける。

尾白山から往復約4時間だった。山頂へ戻ったころにはガスも掛り湿った雪で中も外もしっとりだ。

すっかり薄暗くなった帰りのブナ森。

今夜はこの森でツェルト泊。

火器類は外で使用しても、やはり中は結露してしまう。ま、ツェルトに快適性を期待するのが間違いか。

外は雪降り。ペミカンと酒で、湿った夜を一人しょうがなく楽しむ。

 午前5時半、15㎝の新雪。思ったほど降らずにほっとした。

朝食を済ませヘッドランプで下山開始。

夜が明け登山口付近まで降りてくると、昨日までの冬支度の明るい林は、すっかり真っ白い景色に変わっていた。

そして、いよいよ里も雪景色です。

2014-15 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

 

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伝説と巨木の山、志津倉山

2014-12-01 09:44:45 | 

週明けから冬らしい寒気が入る予想で、辺りの山はこれで一気に白くなってしまうのだろう。

そうなる前にと、葉をすっかり落とした初冬の静かなブナ森を楽しもうと志津倉山へ向かった。

南会津南郷から新鳥居峠、大辺峠を経る最短の道路を走り、約1時間15分で登山口へ到着。同じ奥会津とはいえ、山また山の向こうの志津倉山は近いようで遠い。

その新鳥居峠、大辺峠とも間もなく冬季閉鎖となる。

「志津倉の鐘」がある登山口から歩き出す。雨上がりの層雲が漂い全てがしっとりしている。

大沢沿いの登山道を歩き出して間もなく、細ヒドコースとの分岐に着いた。

普通は大沢コースをたどり、細ヒドコースで下山するようだ。このまま大沢コースを辿る。

登山口から15分ほどで、新しく開削されたトレッキングコースの分岐へ着いた。山頂を目指さなくても山麓のブナ森を周回しながら楽しめる道のようだ。

歩き出してさほど経たなくてもこのようなブナの大木が現れ、この先の森の景色が楽しみになる。

沢沿いにはサワグルミが立ち並び、その林床にはシダとハイイヌガヤの鮮やかな黄緑や濃緑が目立っている。

春から秋にかけては周りの木々の緑に融け込んでしまい目立たない存在なのだが、雪に隠される直前のこの時期だけが緑の主役になれる。

雪国の山には意外に低木の常緑広葉樹も多い。これらの繁栄には豪雪と深い関わりがあるのだ。

大沢沿いを歩いていくと右側に雨乞い岩の大スラブが現れた。

突如現れるこの迫力と神々しさは、ここで干ばつの時に山に棲む神に向かって雨乞いをしたということが、なんとなく解る気がする。

大沢沿いの登山道は標高950m付近から志津倉山へ向けて尾根に取り付く。

沢から1110m付近の三本松までは屏風岩、シャクナゲ坂などの右側が切れ落ちた急登で気が抜けない。

鎖や樹木の根っこにつかまりながら登る。

三本松を過ぎると緩やかなブナの尾根になりほっとする。

登山口から約2時間で山頂へ。

標高は、いち・に・さん・よんと分かりやすい。おにぎりを軽く腹に収め、細ヒド方面の下山コースへ。

山頂から1100m付近までは、雪のシーズンに訪れてみたくなるような気持ちの良いブナの森が広がる。

そして、大木も多く見応えがある。

細い谷となった「細ヒド」の下に、この糸滝がある。ここから下りの難所となる。

標柱の角がはぎ取られていた。熊の食み跡だろうか。

岩に打ち込まれた階段を、恐る恐る下る。

志津倉山は過去にも滑落・転落事故が発生しており、そう高くない標高ながら侮れない山だ。

難所を下ると、ブナ平とよばれる巨木の森が広がっていた。

このまま登山口まで細ヒドコースを下ろうと思っていたが、ちょうどトレッキングコース(かしゃ猫ロード)の分岐でブナの巨木の枝がまるでトレッキングコースに誘うかのように道をふさいでいたので、そのまま道を辿ることにした。

ブナの巨木あり、トチの巨木あり。

そして、至る所に巨岩が転がっている。

図らずも辿ったトレッキングロード(かしゃ猫ロード)は、巨木と巨岩の森だった。自分が小さくなった感がある。

唐倉山もそうだが、やはり伝説が残される山というのは地形的に人を寄せつけないだけでなく、なにか不思議な雰囲気がある。

今日の足元は、舞茸取りや熊打ち手伝いで重宝しているこのスパイク付き長靴。

長靴だけでは靴の中で足が遊ぶので、縄(麻縄)を巻いて固定する。濡れた落ち葉やぬかるみの多い会津の低山ではこれで十分。

 登りで辿った大沢コースへ合流し、登山口へ到着。

トータルで約4時間の、初冬の静かな志津倉山山行でした。

2014-15 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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