南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

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古町丸山(1,488m)

2014-12-05 12:09:06 | 

いよいよやって来た冬将軍であるが、ここ南会津は雪がちらつく程度だった。

同じ頃、裏磐梯ではかなりの大雪らしい。

降らないのであればもっと初冬の山を楽しもうと、昨年断念した古町丸山を目指した。

古町丸山といっても地形図では「丸山」の記載になっている。その山は尾白山の西方に位置し、地元では古町丸山と呼ばれている。といっても、地元からは望むこともできない藪山ではあるが…。(南郷の台板橋地区付近でちょっとだけ見える)

まずはいつもの尾白山を目指す。

宮沢登山口へ向かう途中から見る尾白山は、すっかり葉も落ちさらっと雪がある程度だ。藪こぎにはちょうど良さそうだ。

雪を待つばかりの、すっかり明るくなった登山口。

ブナ森の尾根までは、雪のない明るい低山歩きだ。

 

1,100m付近からのブナ尾根に来ると、さすがにさらっと雪が積もっていた。

普段あまり動物の気配を感じないが、雪があるとこの通り。動物たちも道を利用しているらしい。

その中でも、カモシカの足跡がやけに新しいな…。

案の定、もう少し進むと居ました。

もっと近くで写真を撮ろうと忍び足で進むと、フーッ!フーッ!と威嚇したあと藪に消えて行った。

天気は下り坂であるが、高層雲の透かした柔らかい日差しを浴びて気持ちの良い山行だ。

いつものビューポイントは焦げ茶一色。

尾白山山頂へ近づくと、西の方角に今日目指す古町丸山の頭が見えて来た。

雪もほとんど付いていない。今回はなんとか行けそうだ。

尾白山山頂で一息ついてから、踏み跡残るひとこぶを越え、いよいよ丸山へ続く藪へ突入。

昨年のように雪も無いので通常通りの藪こぎだ。

ブナ平を過ぎ尾根が一旦細くなると、ごらんのようなアズマシャクナゲとアカミノイヌツゲの密な藪。

困ったもんだ。

密藪が終わるころ、また丸山が近くに見えて来た。

昨年はこの辺りで断念。

藪の切れ目から南西を望むと山毛欅沢山(ぶなざわやま)へ続く尾根の向こうに、大戸沢岳と三岩岳が見えた。

陽射しはいつの間にか無くなり、早くも三岩辺りには湿った空気が掛り始めている。先を急ごう。

1,400mピーク手前のブナ平。この辺りから笹薮は立派なネマガリ竹となり、先を急ぎたくてもスピードダウン。

そのネマガリ竹は古町丸山山頂まで続くとは…。

いよいよ古町丸山直下の最後の登り。うへ~、ここ登るのか…。

分厚い雲から小雪がちらついて来た。

高い樹木が無くなり山頂間近を思わせるころ、振り向くと2時間前に立っていた尾白山が見えた。

またあそこまで藪こぎかぁ…。

山頂と思しき所に到達。付近をよく探すと三角点がありました!

登山口から5時間ちょっと。初めての古町丸山(1,488m)です。

展望が悪いので灌木に足を掛け辺りを見渡すと、西のはずれに何か人工物が見えました。

なんと、破れた山小屋が…。

どうやら気象観測小屋のよう。

無人の雨量観測小屋だったようです。

風と小雪を避けるため片隅を借り、一休み。

さて、また藪こぎが待っているぞ~。

 

雪がだんだん強まってきた。うっすら積もった雪の、ネマガリ竹の下りは滑り台。

何回もこける。

尾白山から往復約4時間だった。山頂へ戻ったころにはガスも掛り湿った雪で中も外もしっとりだ。

すっかり薄暗くなった帰りのブナ森。

今夜はこの森でツェルト泊。

火器類は外で使用しても、やはり中は結露してしまう。ま、ツェルトに快適性を期待するのが間違いか。

外は雪降り。ペミカンと酒で、湿った夜を一人しょうがなく楽しむ。

 午前5時半、15㎝の新雪。思ったほど降らずにほっとした。

朝食を済ませヘッドランプで下山開始。

夜が明け登山口付近まで降りてくると、昨日までの冬支度の明るい林は、すっかり真っ白い景色に変わっていた。

そして、いよいよ里も雪景色です。

2014-15 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

 

コメント (2)
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