南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
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12月30日 ヤマドリ その2

2023-12-31 00:13:51 | 里山の暮らし

長男が新潟から帰省した。

今日はテレマークレッスンもなく、ぽっかり時間が空いたので家で暇そうにしていた長男と裏山に狩猟に行くことにした。

自宅から歩いて田んぼ道を行く。

集落のはずれから、亀かんじきを履いて山の林道をたどった。

長男は初めての亀かんじき。履き方・歩き方を教え、途中、動物の足跡を説明しながら林道をもくもく歩く。

テンの足跡もあれば、タヌキ、ウサギ、カモシカの跡が教科書通りの形についている。

自然科学系の学問を学んでいる長男は「へー、ほー」とうなずきながらついてくる。

沢沿いに昨日と思われるヤマドリの足跡があった。「これがヤマドリの足跡だよ…」。特徴的なトリの足跡が一本筋についていた。

林道歩きを終え、尾根に向けて直登する。

悔しいかな、ぼくより数センチだけ脚の長い長男は調子こいてぐいぐい登り、引き離される。

「お!こんなところにウスタビガの繭があったぞ!」なんて、観察するふりして休む…汗。

裏山の最高地点871mに着くあたりから、比較的新しいイノシシの痕跡があった。

用心して進むが、結局気配は無かった。

ふと遠くを見ると大戸沢・三ツ岩、尾白山が樹間から見えている。昼も過ぎたので、ここいら辺でカップラーメンをすすった。

ふだんラインでさえ目立ったやり取りの無い親子関係だが、今日は偉ぶった実習講師と生徒の気取りで会話する。

さて、あとは家のある集落へ向けて下るだけ。しかし、ここからがヤマドリエリアでもあるのだ。

沢筋に向けて急斜面を下りだしてすぐに、長男が「あ!なんか尾っぽの長い鳥飛んでった!」とあっちを指さす。

鉄砲担いで転ばぬよう必死だったぼくには確認することは出来なかったが、ヤマドリの可能性大とみてこの先会話を封印し忍んで下る。

沢筋に下り杣道を歩いていると、新しいヤマドリの足跡を発見!これは近くに居るぞ、とさらに忍びながら進む。

すると50mほど先の斜面から一羽のヤマドリが飛び去ったのが見えた。しまった…と思ったが遠くに去らず、その先で降り立ったように見えた。

備えながら近づくが姿は見えない。

すると長男が、「あ!あそこ…」と斜面上方を指さす方向に、ヤマドリが走っている。すかさず銃を構え「ぽん!」と発砲。

「やったぜーい!」と、ヤマドリを掴み上げてどや顔もつかの間。ここで事件が。

あろうことか、ヤマドリは最後の力を振り絞って手に持った尾っぽだけを残して、トカゲのしっぽ切のごとく弱々しく逃げ去ったのだ!

ああっ…と呆然とする二人。

諦めるわけにはいかない!飛び去った方向へ足早に追跡する。見失った付近から推理が始まる。

あの辺りに飛び下りたのでは、いやもっと滑空したかも…。とにかく二人で手分けして探し回る。

諦めかけていたその時!長男の方で「あ!あれじゃね!?」と叫び声。

急いで駆けつけると、指さす方向に横たわる茶色の塊。よく見ると鳥の脚が見えた。

でかした長男!まるで猟犬のような活躍ぶり!

荷台を置き去った頭だけのコンボイトラックのようなヤマドリを掴んで。

その場で羽をむしり、内臓を処理し喜び勇んで持ち帰った!

が、興奮して盛り上がっているのは自分と長男だけ。妻と受験生の次男は…。この冬を象徴するかのような我が家の寒暖差。

とても脂がのっているヤマドリ。今回は焼き鳥にしていただこうと思います。

山の神様、有り難うございましたm(__)m。

1月20~21日  ⇒ バックカントリーレッスン ゲレンデ編&山編   まだまだ空きあります!

2月10日  ⇒  ウロコ板ツアー  ⇒  定員5名
南郷スキー場から簡単にアクセスできる宮床湿原周辺の森を、ステップソール(ウロコ)板で歩いたり滑ったりの、のんびりライトツアーです。料金9,000円(リフト代・食事代は含みません)

2023-24 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

 

 

 

 

 

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