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「偽装質屋」12年度の相談2倍超 年金受給者ら狙う

2013-06-08 19:25:59 | Weblog

                「偽装質屋」 

              12年度の相談2倍超  

               年金受給者ら狙う 

「偽装質屋」12年度の相談2倍超 年金受給者ら狙う
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG03054_X00C13A6CR8000/
2013/6/7 22:31

 質屋を装って高金利で金を貸し付ける「偽装質屋」に関する相談が全国の消費生活センターに相次いでいる。2012年度は11年度比2.2倍の194件に急増。価値が低い物を形の上で質に取り、年金受給口座などから元利金を取り立てる手口が目立つ。国民生活センターは「不審な業者から安易に金を借りないで」と注意を呼びかけている。

 相談事例によると、福岡県の60代の男性は昨年、チラシを見て質屋を名乗る業者に電話。「何でもいいから質草を持ってきて」と言われ、ほとんど価値がない時計と引き換えに9万円を借りた。

 2回に分けて、年金支給日に受給口座から自動引き落としで返済することになった。しかし、利息が高く、11万円以上も請求されて支払えなくなったという。

 国民生活センターによると、同様の相談は09年度ごろから増加。10年の改正貸金業法の施行などで貸金業の法定上限金利が29.2%から20%に引き下げられたことを受け、質屋を装って高金利で貸し付ける手口が広まったとみられる。

 同センターは「偽装質屋はたとえ質屋の許可を得ていても、実態はヤミ金業者」と指摘する。

 相談の7割を60代以上が占めており、他で金を借りられない高齢者が狙われている可能性がある。金利が高いために一度借りると借り入れを繰り返さざるを得なくなり、「年金支給日のたびに業者に通帳を渡し、金を引き出されている」(群馬県の70代男性)というケースもあるという。

 偽装質屋を巡っては、福岡県警が5月30日に福岡市の会社社長ら4人を貸金業法違反(無登録など)と出資法違反(高金利)の疑いで逮捕。同県警は、年金受給者ら9千人以上に少なくとも74億円を貸し付けていたとみている。

 昨年2月以降、群馬、愛知、大分などでも摘発が相次いでおり、警察庁は5月に全国の警察に実態把握と取り締まりの強化を指示している。

 同センターは「警察の摘発もあり被害が表面化したが、まだ氷山の一角」とし、「万一借りてしまったら、早く消費生活センターや弁護士会に相談してほしい」としている。