♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

あさみ ちゆき “白い花飾って”

2024年07月23日 | 演歌・歌謡曲

偶然ですが6月19日に発売された曲が3曲続きます。今回は、あさみちゆきさんの実に7年ぶりとなる新曲『白い花飾って』です。

あさみさんはフォーク調の演歌・歌謡曲を中心に独特の個性で人気があり、井の頭公園で定期的に路上ライブをやり、「公園の歌姫」と言われていました。

私は20年以上前にテレビ番組でデビュー間もない彼女を見て、何か光るものを感じてファンになり、キャンペーンなどで何度かお会いしたことがあります。

2015年の結婚・出産を経て、2017年の『四畳半の蝉』以来シングルが出ておらず、もう復帰はないのかとも思っていましたので、今回の新曲発売は本当にうれしいです。

彼女にはしんみりした孤独感ただよう曲が多く、この『白い花飾って』も、女性主人公が一人で熱燗のお酒を呑みながら、恋を失った過去をしみじみ振り返るといった内容です。

白い花は別れた男性が好きだったようで、それを飾って古いレコードを聴いて歌を口ずさむ情景です。

彼女の声には独特の哀愁感があって、それも一筋縄のハスキーボイスではなく、こういう傾向の曲にはぴったりです。

サビの歌詞が「ああ女であることが鬱陶しくなる」「ああ女であることが嫌いになる夜」とあり、このあたりは好き嫌いが別れ、カラオケで幅広く好まれる曲ではないかもしれません。

メロディーはさすがに杉本眞人氏の作曲と思わせる印象的なもので、あさみさんの歌手活動再開を記念する素晴らしい曲だと思います。

ますます円熟味を増した彼女のこれからの活躍を楽しみにしています。

 

MVフルバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=EbxIFagmSzI

 

本人コメント動画

https://www.youtube.com/watch?v=gjqHogrX0hQ

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永井みゆき “磐越西線 津川駅”

2024年07月16日 | 演歌・歌謡曲

今回は中堅どころからベテランとも言える女性演歌歌手、永井みゆきさんの新曲です。永井さんには随分前に大阪での新曲キャンペーンで一度実際にお会いしたことがあります。スレンダーで繊細な感じの美人で、切な系の女歌の演歌にはぴったりの方だと思います。

6月19日に発売された彼女の新曲が『磐越西線 津川駅』です。このタイトルを見ると一年前にデビューした梅谷心愛さんの『磐越西線ひとり』を思い出します。

特にこのブログでは梅谷さんを強くプッシュしましたので、何か似たようなタイトルで真似をしたような印象も持ったのですが、実は磐越西線は永井さんにとってゆかりの地なのでした。

2022年発売の前々曲『秘螢』のカップリング『阿賀町ひとり』の縁で彼女は阿賀町のPR大使に任命され、それが今回の新曲につながったとのことです。

この曲は磐越西線でも新潟県の阿賀野川沿いの津川駅を舞台にしています。

内容は彼女の得意なパターンで、別れた相手を津川駅で待ち続ける女性主人公の切ない心情を歌い上げています。

小刻みに言葉をつないでいくような出だしが印象的で、タイトルどおりのサビの部分で感情が大きく高まります。

「阿賀野川」「麒麟山」と現地の地名が盛り込まれ、ご当地ソングとして情景をイメージしやすい曲です。

MVでは永井さんの和服姿と洋服姿の両方が見られ、どちらも彼女の美しさが際立っています。

演歌ファンには特におすすめできる曲で、カラオケでも人気曲となりそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=kgkQSnVGTCs

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三田りょう “悠久の故郷”

2024年07月11日 | 演歌・歌謡曲

今回は一風変わった歌謡曲を取り上げたいと思います。歌手は三田りょうさんという男性演歌歌手で、この方は近年、あまり普通の男女の情愛なんかを歌う演歌ではなく、何か気品があるというか愛唱歌的な曲が多いようです。

経歴を見ると2008年に悪性リンパ腫を発症していて、そういった経験が転機になったのだと思われます。

彼は中央アジアのキルギス共和国との友好親善活動に力を入れていて、2013年にはキルギスでの独立記念コンサートで大観衆を前に『風の旅人』を歌っています。この曲はキルギスとの友好をテーマにした曲で、私もこのブログで取り上げています。

この時のコンサートの模様はYouTubeで見ることが出来ます。

彼はその後も何度もキルギスを訪問し、コンサートを実施しているそうです。

さて、6月19日に発売された新曲『悠久の故郷』は、まことに彼らしい曲で、この日本という国を愛し、たたえる気持ちを高らかに歌い上げています。

内容的には1番で日本の自然を歌い、2番では万葉集などの和歌にことよせて日本人の心情を歌っています。

メロディーは雄大で、聴いても歌ってもわが国への想いに共感できる曲だと思います。

MVでは明星大学の吹奏楽部の学生が伴奏しているシーンが出てきます。こういうのも微笑ましくて好感が持てます。

この曲はコーラスにアレンジして、学校や地域で歌われてもいいように感じますし、カラオケでも意外性をねらって多くの方にチャレンジしてほしい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=nBq1qzweJZ0

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美貴じゅん子 “海峡流れ星”

2024年06月30日 | 演歌・歌謡曲

今回は、このブログで初めて取り上げる女性演歌歌手、美貴じゅん子さんの新曲です。美貴さんは1996年にデビューしているので、まあベテランですが、途中でかなり長い休業期間があり、2021年からは毎年新曲を出しています。

彼女の曲は一貫して女性主人公の切ない心情を歌い上げた抒情演歌です。目鼻立ちのはっきりした美人で、スレンダーな体型の彼女にはこの路線がぴったりなのでしょう。

5月15日に発売された新曲『海峡流れ星』も、そういった路線の曲で、女性主人公が岬に立って潮騒を聞きながら、別れた相手のことを想う切なさを歌っていて、彼女の歌唱の持ち味がよく出ていると思います。

タイトルにあるとおり、流れ星がテーマになっていて、自分が星になって飛んでいきたい、海を越えたいとの気持をこめたスケールの大きさを感じます。

曲調もイントロからなかなかドラマチックで、聴いていても岬に一人たたずむ女性の情景が目に浮かんでくる感じがあります。

作詞は石原信一氏、作曲は岡千秋氏、また編曲は伊戸のりお氏と、いずれも演歌の大ベテラン揃いで、さすがの出来映えと言えるでしょう。

演歌ファンにはおすすめの一曲で、カラオケでは多くの方に歌ってもらいたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=xnDyVvg6luo

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島津亜矢 “おてんとさま”

2024年06月22日 | 演歌・歌謡曲

ベテランの女性演歌歌手の新曲が続きます。島津亜矢さんといえば、何と言ってもその卓越した歌唱力が名高く、演歌はもとよりポップス、ロック、ジャズと何でも器用にこなすその実力はテレビ番組でも広く知られています。

その島津亜矢さんの新曲が5月15日に発売された『おてんとさま』です。「おてんとさま」は言うまでもなく「お天道様」すなわち太陽のことで、この曲はまさに至高の存在としての太陽を主役にした力強い人生応援歌になっています。

島津さんにとってはたやすい感じの王道演歌でしょうが、ここは一つ基本に立ち返ってみようとの心意気のように思われます。

太陽信仰は古くから世界各地で見られ、日本でも天照大神のような太陽神の神話がありますし、昔から「悪いことをしたらお天道様が見ているよ」のように、しつけによく使われてもいます。

この曲には「おてんとさまが笑ってる」「おてんとさまは知っている」の歌詞があり、日本人の心中にある素朴な感情をゆさぶるような力を感じます。

作詞は数多くの演歌の名曲で知られる久仁京介氏、作曲は原譲二こと北島三郎氏です。

メロディーはメジャー演歌の基本パターンといったものですが、「ありのまま あるがままに」の部分は音域が低音から高音まですごく幅があり、聴かせどころになっています。

演歌ファンには特におすすめの一曲です。

 

ショートバージョンMV

https://www.youtube.com/watch?v=sfjk64rLwxs

 

作詞の久仁京介氏による解説動画

https://www.youtube.com/watch?v=8gCmKZkbp3A

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