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駐日米大使館内「日本管理委員会」管理下の冤罪製造機関、東京・大阪・名古屋地検特捜部は解体すべきだ

2010年09月21日 22時07分53秒 | 政治
◆秋霜烈日、検事のバッチが泥まみれに汚された。日本の検察の腐敗と劣化が著しく、最高検察庁は9月21日夜、大阪地検特捜部の前田恒彦主任検事を、証拠隠滅容疑で逮捕した。検察庁設置以来の最悪の事件であり、検察の権威は地に落ち、大失墜した。「検察官一体の原則」に従い、大林宏検事総長、最高検の伊藤鉄男次長検事、仙台高等検察庁の岩村修二検事長(前東京地検検事正)以下、検察首脳陣は、懲戒処分のうえ、全員退官すべきである。
 朝日新聞が9月21日付け朝刊の1面でドーンと特ダネ記事を掲載、「厚生労働省の村木元局長が無罪となった事件で前田恒彦主任検事が公的証明書のデータを保存したフロッピーディスクの更新日時を改ざんしたのではないかとの疑惑」を取り上げ、検察の腐敗と劣化の有様を具体的事件としてすっぱ抜いたのである。
 当然、最高検の伊藤鉄男次長検事が21日、「最高検で事実関係を徹底的に捜査し、厳正に対処する」とのコメントを発表、その後、記者会見し「FDを解析した上で主任検事らから事情を聴き、証拠隠滅や変造容疑などで捜査する」と述べている。その結果を見て主任検事を刑事処分するとともに懲戒処分するという。大阪地裁(横田信之裁判長)は9月10日午後、、郵便割引制度に関係した偽の証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省の元雇用均等・児童家庭局長、村木厚子被告人(54)に対して「共謀があったとは認定できない」として無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡していた。
 このところ、検察の失態が続いている。福岡高裁の陶山博生裁判長は2010年9月16日、北九州市の病院で2007年、認知症の入院患者2人の足のつめを切除してけがをさせたとして傷害罪に問われた看護師、上田里美被告(44)に無罪を言い渡した。一審の福岡地裁小倉支部が懲役6カ月執行猶予3年(求刑懲役10カ月)としていた判決を破棄したのである。
◆チョンボ続きの検察庁の頂点に立っているのが、最高検であり、検事総長に次ぐ地位にいる伊藤鉄男次長検事は2009年6月10日、足利事件をめぐって有罪判決が確定して17年間服役した菅家利和さん(62)に対して謝罪したことは記憶に新しい。菅家さんは10日の会見で「警察、検察は私の目の前でちゃんと謝罪することです。裁判官も同じです。絶対に許さない」と語っていた。怨み骨髄だろう。
◆伊藤鉄男最高検次長検事は、中央大法学部卒業。特捜部長時代には、野村沙知代脱税事件、鈴木宗男前衆院議員をめぐる一連の事件を指揮した。その後、東京地検次席検事、東京高検次席検事、東京地検検事正、高松高検検事長と出世街道を歩み、最高検ナンバー2の座に就いた。
 中央大法学部時代には、1971年3月、司法試験受験団体「真法会」に入室、一期上に仙台高等検察庁の岩村修二検事長がいる。
 岩村修二検事長は、法務省刑事局参事官、東京地検刑事部副部長として薬害エイズ事件の主任検事などを担当。東京地検特捜部副部長として長銀事件の捜査などを指揮。松山地検検事正、最高検検事、東京地検次席検事、最高検刑事部長などを歴任。2008年7月より東京地検検事正、2010年6月より仙台高等検察庁検事長。2000年9月、東名高速道路で横転事故を起こし、同乗していた伊藤鉄男検事に怪我を負わせた。業務上過失傷害容疑で略式起訴され、横浜簡裁で罰金20万円の略式命令を受けた。罰金刑も立派な刑罰である。このため、後輩の伊藤鉄男最高検次長検事に出世を追い越されている。
 検察内では「緻密でクール」といわれ、政官界の汚職摘発が主流とされてきた東京地検特捜部時代から、汚職に偏らない経済犯罪摘発手法を唱え、2002年10月には東京地検特捜部長に就任。在任中、石井和義の法人税法違反事件、業際研事件および坂井隆憲(元衆院議員)の政治資金規正法違反事件、土屋義彦(元埼玉県知事)の同法違反事件などの捜査を指揮する。「体制側によって決められた答え通りの国際捜査を主導、東京地検検事正時代は、民主党の小沢一郎元代表の政治資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件を指揮していた。
◆ところで、東京地検特捜部は1947年に隠退蔵物資事件を契機に設置された「隠匿退蔵物資事件捜査部」、通称「隠退蔵事件捜査部」を前身としている。連合国軍最高司令部(G HQ)の管理下に置かれていた。連合国軍撤退後は、駐日アメリカ大使館内にある「日本管理委員会」の強い影響を受けながら、政官界の汚職を摘発、捜査してきた。これにいまは仙台高等検察庁検事長に出世している岩村修二検事が東京地検特捜部副部長に配属され、汚職に偏らない経済犯罪摘発手法を唱えるようになり、大阪地検と名古屋地検の特捜部に伝授されて以来、特捜部が変質してきた。その行き着いた先で、大阪地検特捜部が大失態したということである。
 東京地検特捜部が、小沢元代表の政治資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件の本当の狙いは、小沢元代表が沖縄の米軍普天間飛行場と、移設先の辺野古周辺に買っている土地に何か不正があるのではないかと目をつけて捜査を開始、いわゆる「引きネタ」(被疑者を捕まえやすい容疑)として「陸山会」が東京都内に所有している土地の捜査から始めたという。だが、形式犯である政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑しか見つからなかった。それもいまは、冤罪の危険性があるといわれている。
 しかし、翻ってみると、日本というレッキとした独立国の検察庁が、占領軍の置き土産とも言うべき駐日アメリカ大使館内の「日本管理委員会」から強い影響を受けながら、政官界に国策捜査の手を伸ばして、しかも、汚職事件でなく、政治資金規正法などを武器にして、政治生命、官僚の人生を台無しにしてしまうというのは、もはや検事の思想検事化を招き、検察権力の乱用、検察ファッショをもたらし、ひいては、日本民族をアメリカの言いなりにし、暗黒の時代に突き落とすものであると言わざるを得ない。
 そう言えば、1960年代から70年代にかけての「真法会」会長は、向江璋悦先生(汚職専門弁護士)は、戦前戦中、思想検事だった。中央大学出身の特捜検事として高名を馳せたのは、東京地検特捜部の河井信太郎部長であった。極めてオーソドックスに汚職事件を解明し、「鬼検事」と言われて、恐れられたものだ。ちなみに、私は1968年10月入室組の「真法会」会員の一人である。在学中、河井信太郎検事の講演によく耳を傾けていた。伊藤鉄男、岩村修二両検事は、「真法会」で私の直ぐ下の後輩ということになっている。
 だが、いまの特捜部は、駐日アメリカ大使館内の「日本管理委員会」の機関、東京支部、大阪支部、名古屋支部に成り下がったままのようである。こうなると、日本民族にとって害悪というほかはない。冤罪製造機関である特捜部は、もう不要である。速やかに解体して、刑事部に吸収すべきであろう。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
朝日新聞の大阪地検特捜部・前田検事による証拠隠滅事件の特ダネに、菅首相「合宿」の全閣僚が真っ青、一転「小沢懐柔」で合意
◆朝日新聞社会部が大阪地検特捜部の前田恒彦主任検事による証拠隠滅事件の特ダネ取材をしている-菅首相は9月20日、首相公邸に改造内閣の閣僚を集め、政策勉強会を開いた。全閣僚が「合宿」して意思統一を図るのを目的としていたが、この勉強会の席上、この事件の第一報が「合宿」の場に飛び込み、全閣僚に知らされていたのであろう。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(月額1000円)

こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.5

四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.7


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「小沢一郎という男の野望」1992年 第1章 剛腕健在なり 宮沢政権を骨抜きにした「小沢面接」

2010年09月21日 19時07分30秒 | 小沢一郎「15年戦争」

イラスト 塚本昇司

宮沢政権を骨抜きにした「小沢面接」

 しかし、いかに剛腕とはいっても、連戦連勝とはいかない。小沢は、平成三年四月八日の東京都知事選挙で鈴木俊一知事降ろしに失敗したあげく、その鈴木が当選したため、自らの責任を取って幹事長を辞任、竹下派の会長代行に就任した。
 それに追い討ちをかけるように小沢は、同年六月二十九日、狭心症のため四十日間入院したのである。一時は再起不能も囁かれたが、生還し、健康を気にしながらとはいえ、直ぐに本領を発揮しはじめた。
 そのきわめつけが、自民党総裁戦に出馬の三候補を自分の事務所に出向かせて行った「小沢面接」である。

つづきはこちら⇒「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」

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東大の御厨貴教授の「選挙の数をできる限り減らし」という提案は、民主制の原則を否定する暴論だ

2010年09月20日 23時25分48秒 | 政治
◆TBS番組「時事放談」の司会進行役を務めている東大の御厨貴教授が読売新聞の9月20日付け朝刊1面の「地球を読む」欄に、「菅VS小沢 代表選」「民主に300議席の呪縛」と題する変なコラム記事を寄稿している。御厨教授は「小槌一ふり、300議席はいくら何でもとりすぎだ。身動きがとれなくなると、どうして民主党は思わなかったのか」と述べ、小泉純一郎元首相の例を引き合いに出して批判している。だが、この御厨教授の批判は、根本から間違っている。小泉元首相が断行した郵政解散で自民党が圧勝にしろ、2009年8月末の麻生太郎元首相が行い、民主党が大勝した総選挙にしろ、どちらも「まさか300議席を上回るとは思いもよらなかった」と勝った当事者が驚くような結果だったのである。どんな選挙でも「このくらい取ればいいだろう」などと予め獲得議席を計画して、その通りに行った試しは一度もない。
◆社会主義や共産主義国家、あるいは独裁国家なら計画通りの結果を出せるだろうが、自由と民主主義の国で、計画選挙ができるはずはない。これは、あくまでも左右に大きく揺れる結果を出す小選挙区制度のなせる業なのである。それとも、御厨教授は、中選挙区制度の下での古い政治思想にとらわれているのであろうか。古色蒼然たる東大安田講堂や江戸時代の苔むした赤門と同じような頭脳構造かも知れない。
◆そもそも小選挙区制度の導入の目的は、憲法改正と政権交代であった。このうち、とくに憲法改正について憲法が「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を求めなければならない」と規定しているので、これを可能とする選挙制度としてどうしても小選挙区制度を導入せざるを得なかったのである。
 政権交代は、衆議院で過半数の議席を取れば実現できる。それを達成したいま、民主党は最終的な目的である憲法改正に取り組まなければならない。民主党にそれができなければ、政権交代して自民党が、その任に当たらなくてはならない。すなわち、「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を求めなければならない」と規定しているからである。
◆また御厨教授は、奇妙な願望を示している。こう書いている。「国会は三分されたと見るがよい。民主党菅派中心の内閣は、前門の虎、後門の狼ではないが、民主党小沢派と自民党とに対し、きちんとまとまって政策協議を尽くすことが望まれる」
 しかし、衆参ねじれ状態において、これら3つのグループのうち、与党主流派が予算案や法案を国会で通そうとすると、どうしても民主党小沢派と自民党の案を丸呑みするほかなくなる。民主党がまとまったとしても、参院で否決されると予算案は自然成立するものの、法案は、衆院に戻した場合、「三分の二」条項が作動しなければ成立しない。このため、国会は混乱し国民生活が悪影響を受けることになる。だが、これは国民が選挙によって決めたことなので、甘受しなければならないのだから、政策協議を尽くすと言っても、与党の都合のいいように行くとは限らないのである。それでなくても、自民党の谷垣禎一総裁は、2011年3月~4月ごろの衆院解散総選挙を求める戦略で臨んでいるので、菅首相の都合に合わせてくれまい。
◆さらに御厨教授は、このコラムの最後のところで、もっとおかしな提案をしている。以下の通りである。
 「与野党間で政策の枠組みと内容を討議し協議する政治のあり方を定着させることである。そのために障害物競走のように押し寄せてくる選挙の数をできる限り減らし、衆・参で選挙の意味を各々確定すればよい。少なくとも政権交代は、衆院選に限ることにしたらどうか」
 これは、「民主制の原則」よりも「利害調整」の方を優先させる無茶苦茶な暴論である。国会内で討議し協議するのは構わないけれど、それが政党間の「談合」になってしまったらどうするのか。利害は対立するものだ。折り合いがつかなければ、衆院解散総選挙により、国民に聞くしかない。最悪の暴論は、「障害物競走のように押し寄せてくる選挙の数をできる限り減らし、衆・参で選挙の意味を各々確定すればよい。少なくとも政権交代は、衆院選に限るとしたらどうか」という提案である。日本国憲法のどこにこんなことを許す規定があるというのか。民意が定まらないのなら、何度でも衆院解散総選挙により、国民に聞くしかない。民主主義というのは、時間と労力と費用がかかるものであることは、御厨教授が百も承知のはずである。もう一度、東大法学部で日本国憲法の勉強をやり直して欲しい。本来ウソツキの政治家に聞き書きする「オーラルヒストリー」だけでは、政治の本質には迫れないと悟るべきだ。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
民主党代表選最中から、暴力的闇の地下組織「洪門会」を使って日本にプレッシャーをかける中国の思惑とは
◆「中国 閣僚級交流を停止」「尖閣衝突 船長拘置延長に反発」と読売新聞が9月20日付け朝刊1面トップで報じたのをはじめ、新聞各紙、テレビ各局が、急速に険悪になりつつある日中問題を報じている。前原外相は「粛々と対応する」と語り、表向き冷静である。
◆しかし、日本の海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた中国漁船を少なくとも日本の法令の1つである公務執行妨害容疑で船長ほか乗組員を逮捕し、司法手続きに乗せたのは極めて適正適法である。これの何が問題なのか。それでなくても、菅政権は、日本遺族会の落胆、失望、さらには批判を買うのを承知で、終戦記念日に閣僚全員による靖国神社公式参拝を自粛した。それにもかかわらず、今回なぜこんなにもエキセントリックになり、日本側は、冷静を装っているのか。摩訶不思議な現象である。
◆この謎を解くカギは、中国漁船そのものにありそうである。逃走するどころか、初めからまさに「当たり屋」の如く巡視船に何度も体当たりしてきている。こうなると、巡視船側は、あの北朝鮮の工作船と同じように撃沈するなり、粉々に爆破し、海中に沈没しておけばよかった。後でいくらでも言い訳できる。たとえば「あれは、北朝鮮の工作船だった」と言い訳して、別のビデオを公開するとか。それを船長及び船員14人を逮捕連衡したのは、まずかった。むしろ逃せばよかったのである。ということは、中国北京政府の謀略にまんまと引っかかったわけである。ならば、今回の事件の本質は、何か。

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「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.4

四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.6

緒言
一、予が猶太人問題の研究に着手したのば第一吹世界大戦中からで、佛軍の中に居り、佛國のユダヤ人アンドレ・スピール氏著「猶太人と大戦」から啓蒙せられる所頗る多かつたのである。決して獨乙仕込ではない。
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「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.4

2010年09月20日 22時55分01秒 | 小沢一郎「15年戦争」

目次
第一章 剛腕、健在なり
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.1
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.2
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.3

谷川降ろし成る

 日本の政治を改革し、その勢いで日本の体質そのものにメスを入れて大改革を断行しようと志す小沢は、それを可能にするのは、力であると認識している。「力がなければ、なにごとも成し得ない」と考えているかに見える回自分に政治的な力がなければ、誰もついてはこないし、改革どころではない。どんなに素晴らしい改革案を持っていても、絵に描いたモチにすぎなくなる。政治的な力とは、何か。それは、極めて明瞭である。白分が政治的な勢力を蓄えていることである。勢力とは、自分についてきてくれる政治家の数である。つわものは、多ければ多いほどよい。

つづきはこちら⇒「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」(定期購読月額1000円)

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日ごろ新聞記者を大切にした仙谷官房長官が菅首相を勝利させ、新聞記者を遠避けた小沢一郎元代表が負けた

2010年09月19日 22時53分36秒 | 政治
◆菅直人首相と小沢一郎元代表との対決で、なぜ菅首相が勝ったのか。その勝因を明かす「カギ」の1つがわかった。(参考:地獄への階段)それは菅首相を支えた仙谷由人官房長官の「新聞記者や放送記者などとの日ごろの付き合い」にあった。仙谷官房長官のホームページ「代議士の一日」を振り返ってみると、歴然としている。もちろん、菅首相も「日ごろの付き合い」を怠っていたわけではないだろうが、仙谷官房長官は、はるかに上回っていたということである。これに対して、小沢元代表の場合は、かなり劣っていたのではないか。マスコミとの付き合いがあまり濃厚ではない。小沢元代表を心の中で応援している新聞記者や放送記者、あるいは政治評論家などを遠ざけている。この差が、菅首相を勝利に導いたと断言してよいだろう。
◆「新聞記者や放送記者など」は、「国民を代表して」という意識で日ごろ取材したり、インタビューしたりしているけれど、特定の取材対象の「番記者」として長期にわたり継続的に取材していると、どうしても取材対象に心理的に傾倒し、いつの間にか「ミイラ取りがミイラ」になってしまい勝ちである。この心理的な揺れを描いたのが、司馬遼太郎の小説「梟の城」である。司馬遼太郎が産経新聞社に在職中に書き、第42回直木賞を受賞したデビュー作である。伊賀忍者の葛籠重蔵、風間五平、木さる、そして謎の女・小萩。それぞれの思惑が入り乱れる忍びを主人公としたストーリーで、舞台は、大阪城と思しき城。葛籠重蔵が、晩年の豊臣秀吉の寝所に忍び込み命を取ろうとする。だが、いつの間にか豊臣秀吉に心理的に同化していたのか。命を取れないでしまう話だ。
 司馬遼太郎がどこかで書いていたように記憶するが、新聞記者を忍者に、政治家などの取材対象を豊臣秀吉に置き換えて、新聞記者である司馬遼太郎が、自分と取材対象との書いたのだと述べていた。早い話が、「ミイラ取りがミイラ」になってしまった話ということである。司馬遼太郎は、「竜馬が行く」の大作でさらに有名になる。だが、そこに至るまでに、忍者ものを数多く書いている。
◆私のこれまでの経験で言えば、新聞記者を寄せ付けて、味方にさせるのに成功した政治家の代表は、三木武夫元首相と中曽根康弘元首相だろう。それ以前では、吉田茂元首相や鳩山一郎元首相、池田勇人元首相、田中角栄元首相らが新聞記者の扱いに慣れていたようである。
 このなかでも群を抜いていたのは、中曽根康弘元首相だった。公用車の後ろの席では、中曽根元首相の隣に番記者のだれかが、同乗していた。新聞記者の間では、これを「箱乗り」という。中曽根元首相に心酔した新聞記者は少なくなく、私邸での懇談を住所に因んで「松原会」と名づけていた。読売新聞の渡辺恒雄(読売新聞グループ会長)、朝日新聞の三浦甲子二(元テレビ朝日専務)、三宅久之(政治評論家)「松原会」の三羽烏と呼ばれていたという。中曽根元首相が首相に就任する直前、いつも「箱乗り」している産経新聞のK記者(いま大幹部に出世)が真剣な顔つきで国会議事堂の前を走るようにやってきたので、話しかけたところ、「いま大事なときだ。オレは中曽根に命を賭けている」と言い残して去って行った。いまでも記憶に新しい、この人も「ミイラ取りがミイラ」になってしまったように見えた。
◆ことほど左様に、新聞記者や放送記者は、取材対象にいつの間にか同化してしまい勝ちである。逆に、取材対象は、新聞記者や放送記者を忍者として使いたがるものなのである。仙谷官房長官は、今回の民主党代表選で見事に、日ごろから親しくしている新聞記者や放送記者たちを忍者部隊として走らせ、敵陣に忍ばせ、本当の情報、ニセ情報も織り交ぜて吹きまくらせるなどして、縦横無尽に使いこなし、成功したようである。
 仙谷官房長官は、阿波徳島選出の衆院議員である。吉川英治の時代小説「鳴門秘帖」の舞台となった国である。他国者は容易に近づけない「密国阿波蜂須賀藩」に潜入した幕府隠密・甲賀の宗家、世阿弥が消息を絶って十年。家名の断絶を目前にして、悲嘆にくれる娘のお千絵を見かねて、二人の男が阿波渡海をはかった。主人公、法月源之丞が鳴門の渦潮に身を投じて、追手の探索をくらまし、密かに阿波徳島の漁村に上陸。世阿弥は捕らわれの身となり、剣山の石牢に閉じこめられている。蜂須賀藩が倒幕という秘密を書き記した「鳴門秘帖」争奪をめぐる筋書きの長編ドラマである。
 だから、阿波徳島の政治家というと、みんな陰謀めいた姿が目に浮かぶのは、「鳴門秘帖」とダブらせてしまうからかも知れない。そのせいか、三木武夫元首相の城代家老と言われた久次米健太郎と後藤田正晴元官房長官が参議院議員選挙で激しい選挙戦を演じて「徳島戦争」と言われた前例も思い出されて、仙谷官房長官の言動は、どれもこれもすべてが陰謀めいて、聞こえ、見えてしまう。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
菅政権はいまや、「第3次世界大戦」推進協力政権に成り下がり、知らぬが仏の日本国民は血税を絞り取られる
〔特別情報①〕米国ブッシュ前大統領は、デッビッド・ロックフェラーの強い要請に従い「第3次世界大戦」の準備に暇がないという。現在の主なる準備の大半は、アメリカが世界各地に保有している武器・弾薬庫を満タンにすることである。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(月額1000円)

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「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.3


四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.5

猶太民族の思想乃運動の世界人類に及ぼせる影響は、夙に頗る廣汎に亙り、且つ甚だ深刻なるものもあり。苟も計經世の志あり、家國の前途を憂ふるの士は、早きに及んで其の眞相を究め、之が對策を講ずるの要あること、呶々を俟たざる所なり。
 (序文 男爵 平沼騏一郎より)



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「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.3

2010年09月19日 18時42分04秒 | 小沢一郎「15年戦争」
目次
第一章 剛腕、健在なり
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.1
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.2

政治改革に体を張る

日本の生き方を変えようとした場合、必然的に逢着するのが、憲法である。小沢は、日本国憲法に真っ正面からぶつかって検討に着手している。これからの日本のあり方を考えて行こうというものだ。名付けて、
「小沢調査会」
 と称する。いわゆる政策を構想する研究会などとは性格を異にしている。憲法改正をも念頭に入れ、国家の基本的な枠組みからはじまって、政治改革や選挙制度、地方行政制度の改革、教育改革、国連軍参加問題まで射程に入れた機関である。小沢を一言で形容するなら、国家変革観の急先鋒と言えるだろう。

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小沢一郎元代表は、政党助成金支給、来年春の総選挙、候補者調整を考えれば、年内10月から11月離党か?

2010年09月18日 23時23分33秒 | 政治
 最近のコメントの中に、いくつかご質問がありましたので、そのお答えという形でエントリーさせていただきます。
コメント「Unknown (新党 一人)2010-09-18 05:04:41-小沢氏が新たに党を作るだろうことは、すでに仙谷氏達も分かっているだろう。だからこそ、10月に「起訴相当」をだす手はずを整えているはずだ。世論調査の75~80%が小沢氏を否定していると延々報道で周知されている。つまり検審会の8人以上が「起訴相当」に賛成する下地はすでに出来ているのだ。起訴された小沢氏にどれほどの国会議員があつまるだろうか。おそらく20~30人程しかないだろう。これほどの謀略は苛烈な左派の世界だけでは出来ない。その最後の指示者を知りたいものだ」

 お答え・・・いまの政局は、小泉純一郎元首相(背後に米国ディビッド・ロックフェラー、CIA軍事部門のリチャード・アーミテージ元国務副長官、マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CBIS)日本部長、ルース駐日アメリカ大使=オバマ大統領)が、仙谷由人官房長官と手を組んで動かしていると言われている。小泉元首相は米国から約3兆円を受け取りながらモンゴルに米軍基地を設けられなかったためにアメリカに脅され、また仙谷官房長官は、大物総会屋・小川薫との黒い関係を小泉元首相から脅され、二人は汚い手を結び、アメリカ側の指令に従い、親中国・対米独立派の小沢一郎元代表の政治生命を断とうと必死である。
 現在の日本が、この米中覇権争奪戦争の狭間に立たされているとう現実を、日本国民は、冷静な目で認識すべきである。菅首相が好きか、小沢前幹事長が嫌いかなどという低レベルの感情に左右されて見て、マスメディアの論調に付和雷同すべきではない。
 東京地検特捜部が、小沢元代表の政治資金管理団体「陸山会」を捜査のターゲットにしたのは、あくまでも小沢前幹事長を潰し、抹殺するのが目的であり、アメリカ側は、かつてワシントンの駐米日本大使館に一等書記官として勤務経験のある検事をフル動員して国家権力(本質は逮捕権と徴税権)のなかの最強の権力である検察権力を発動させて、「冤罪」「濡れ衣」であろうと何であろうと、罪を仕立てて、刑務所に送り込もうとしていることを決して見逃してはならない。東京検察審査会も、その武器にすぎず、さらに裁判所は、司法権の独立(裁判官の職権の独立)まで放棄して、このアメリカ側の小沢前幹事長潰し、抹殺に加担させられようとしている。
 そのターゲットにされている小沢元代表は、第1東京検察審査会、第5東京検察審査会の議決により、強制起訴に追い込まれた場合、これに受けて立つ覚悟をしていると言われ、長期裁判を戦いつつ、政治活動を継続し、国民の理解を得て「小沢政権樹立」を目指す決意という。(なお、アメリカ側は、菅首相、仙谷官房長官ともども、用がなくなれば使い捨てるという)
コメント「50人の裏切り者 (Unknown)2010-09-18 07:21:43-国会議員票58人分で小沢氏勝利だった。サポーター票疑惑よりも、石井氏がテレビで語ったという50人前後動いたという噂が事実ならば、本当に残念。現執行部は、話し合いで論議を尽くせば野党も同意する などといっていますが、本音はわからないなら殴ってやるということですね。どこがオープンな話し合いによるクリーンな政治なのでしょうか?テレビのバラエティーよりも酷い絵を国会で見せられるような気がします」

 お答え・・・民主党代表選は、公職選挙法にかからない選挙なので、官房機密費、民主党党費を使い買収、供応、ポスト約束(ほとんどは空手形)の乱発などを駆使して、多数派工作できる。決してクリーンでもオープンでもない汚い選挙戦である。最後は、「勝ち馬に乗ろう」と雪崩を打って勝ち組に駆け込んでいくのは、どんな選挙でも同じである。小沢陣営は、今回の代表選の裏切り者を徹底的に割り出そうと懸命である。
 この選挙戦の勝利に味を占めた菅首相、仙谷官房長官は、次には、自民党に房機密費、民主党党費をブチ込んで、議会対策から、最終的には、自民党との大連立を目指そうとしている模様である。この大目的のために、仙谷官房長官は小泉元首相、ルース駐日米大使と頻繁に会っているという。場所は、駐日米大使館、近くのホテルオ-クラである。ホテルオ-クラと駐日米大使館は、地下道でつながっているという。

コメント「質問があります (田中光明)2010-09-18 14:15:20-小沢氏を支持する者として一つお聞きしたいことがあります。私としては現状を考えると、小沢氏が離党して新党を結成する事を望んでいるのですが、選挙後は協力して・・・・と言って選挙に臨んだ以上、現状での離党はさらなるマスコミの攻撃を受けるのは必死だと思うので、小沢氏が動くのはなかなか難しいのが現状ではないかと思っています。
そこでお聞きしたいのが、検察審査会の結果次第で小沢氏への離党勧告が出されるかもしれないとの報道がありますが、これは私は小沢氏が離党する最高の大義名分になるのではないかと逆に離党勧告が出されることを望んでいるのですが、この『離党勧告』と言うのは私の考える大義名分と言うものになるのでしょうか?それともこの『離党勧告』には違う意味があったりするものなのでしょうか?この「離党勧告」にどのような意味があるのか誰も書かれていないので是非先生に教えていただければと思いメール致しました」
 
お答え・・・選挙戦での口約束は、ほとんどが体裁のいい社交辞令であり、また、まともに受け止めている関係者は、皆無である。政治家が約束を紙に書いて誓約した場合、相手に渡した瞬間にただの紙切れになるのは、常識といわれている。かつて、三光汽船の社長をしていた河本敏夫元通産相が、こう嘆いていたのを思い出す。「経済人は、契約書を交わせば、これを守り、履行しようと懸命になり、履行する。しかし、政治家は、誓約書を交わした途端、ただの紙切れになってしまう」
 河本元通産相(岡田克也幹事長が通産官僚時代から尊敬)が、誓約書を交換した相手は、政界の「子亡き爺」といわれた金丸信副総理(小沢前幹事長の後見人)だった。重要閣僚のポストと交換に政権に協力を約されて誓約書を交換したが、フタを開けてみると、軽量ポストだったという話である。
 菅首相が小沢元代表の顔に泥を塗るような仕打ちをするのであれば、これが離党の大義名分になる。菅首相と仙谷官房長官は、小沢元代表が一統を率いて離党するのは先刻承知であり、織り込み済みで小泉元首相を通じて自民党との大連立を目指して水面下で工作中である。自民党側は、このシナリオにより、党役員人事を一変させ、小泉構造改革の立役者となった石原伸晃幹事長、小泉元首相に可愛がられた小池百合子総務会長(自民党史上初めて女性が就任)のシフトを敷いている。ここにも、はっきりと小泉元首相=アメリカCIAの影を読み取ることができる。
 これらの点を見るまでもなく、小沢前幹事長は、いままさに、「民主党離党のタイミング」を計っている。それは、小沢前幹事長を支持する同志の「悔しさ」のエネルギーが、バイタリティとなり、大義名分が必要となる。
 ①菅政権の「脱小沢」を口実にして、直ぐに離党、新党を結成する。
 ②東京検察審査会が小沢前幹事長を「起訴相当」と議決し、強制起訴が確実になったのを受けて、仙谷官房長官が、小沢前幹事長に「離党勧告」したとき。ただし、強制起訴されたからといって、直ぐに離党も議員辞職する必要はない。
 ③臨時国会冒頭、野党から菅内閣不信任案が提出され、小沢元代表一派が賛成して可決された場合、離党して新党をつくる。
 ④2011年度予算編成が難航して、年明けになる見込みとなって、菅政権がデッドロックに乗り上げる模様となって場合。
 ⑤2011年3月を目前に、政府予算案の年度内成立が困難になり、しかも、野党提出の内閣不信任案に小沢元代表一派が賛成して可決された場合、菅首相は、総辞職か衆議院の解散総選挙のどちらかを選ばなくてはならない。このとき、統一地方選挙とのダブル選挙となる。しかし、自民党は、衆院勢力で125議席不足しており、小沢元代表が自民党の一部との連立を目指すにしても、300選挙区の候補者調整が必要となるからである。と考えれば、少なくとも2010年内に、離党・新党を結成して、他党との選挙協力を整えておく必要がある。もちろん、小沢前幹事長一派が、衆院64人以上が離党すると、菅政権は、衆院において、たちまち過半数(241議席)を維持できなくなり、菅政権は瓦解することになる。
 政党助成金は、年に4回、すなわち4月、7月、10月、12月に各政党に支給されることになっているので、離党して新党議員に支給される月をよく見定めなくてはならない。とすれば、いまの段階なので、10月は間に合わないかも知れない。このため、12月前に離党、新党結成が考えられる。だから、小沢元代表一派の離党は、「10月から11月ではないか」と言われている。


本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
アメリカが中国北京政府の軍事力増強に過剰反応し、親中国派の小沢一郎元代表に恐れをなしている
◆日本は、米中の覇権争奪戦に挟まれ、立ち往生している。大日本帝国海軍士官出身の中曽根康弘元首相は、「永田町の妖怪」と言われ、最近、「阿波狸」の仙谷官房長官に面会を求められたという。自民党との連立の仲介を頼んだらしい。
つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(月額1000円)

こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.2
四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.4

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「左翼は必ず分裂する!」―菅直人首相は最長6ケ月の短命政権を覚悟して「脱小沢内閣」を組閣した

2010年09月17日 23時07分00秒 | 政治
◆「民主党の左派政権は、ライバルを殺すまで徹底的にやる。自民党では、そこまではやらない。ライバルが年を取るまで待つ」というような趣旨のことを、民放テレビに出演した「みんなの党」の渡辺喜美代表が、菅直人改造内閣の新人事を見て解説していた。
 菅首相が、民主党国会議員412人全員参加の挙党態勢を公約しているのとは、裏腹に実際には「脱小沢」の布陣をスタートさせたからである。渡辺代表は、「これで民主党分裂のスイッチが押された」と断定していた。菅直人改造内閣「最長半年の短命政権」という意味である。
◆「左派政権は、ライバルを殺すまで徹底的にやる」という言葉から想起されるのは、以前にもこのブログで書いたフランス革命期の革命家のマクシミリアン・ロベスピエールである。ルソーを目指したジャコバン派のリーダーだった。
 ロベスピエールは、晩年の1年間は事実上の独裁者としてフランスを支配し、粛清による恐怖政治でかつての同志をはじめ多くの反対派を断頭台に送り、「ルソーの血塗られた手」と呼ばれた。1794年7月28日、サン=ジュスト、ジョルジュ・クートンらとともにギロチンによって処刑された。私生活は至って質素で、紳士的な服装や振る舞いは広く尊敬を集めた。しかし、あまりにも高潔で純粋すぎたために、利や欲で動く人間を見極めることができなかったのではないかと見られている。
 また、ロシア革命のヴォルシェビキ革命家であったレフ・トロツキーは、かつての同志・スターリンから追われて亡命先のメキシコで暗殺された。自宅を要塞化して防衛するが、1940年8月20日、秘書の恋人になりすましたラモン・メルカデルによってピッケルで後頭部を打ち砕かれ、翌日収容先の病院で死亡したのである。スターリンの「暗殺リスト」に残っていた最後の大物革命家だった。この経緯は、映画「暗殺者」に詳細に描かれている。トロツキー暗殺に先立つ数年間、スターリンは大量粛清している。右派、左派、中道を問わず、「古参ボルシェビキ」をはじめ多くの人間を、権力のライバルとみなし、「見せしめ裁判」と呼ばれる公開裁判にかけて、死刑宣告によってことごとく抹殺した。
◆日本では、社会党の右派と左派が1955年10月13日、統一したものの、後に激しい路線対立が起こり分裂し、右派から民社党が生まれている。さらに構造改革路線を主張した江田三郎元副委員長(元々は、左派社会党出身、江田五月前参院議長の父)は、公明党・民社党との社公民路線によって政権を獲得することを主張した。
 これに対して、成田知巳委員長らが日本共産党をも加えた全野党共闘を主張し、江田三郎の主張を聞き入れなかった。しかし、江田三郎は1976年、社公民路線を推進するため、公明党・民社党の実力者とともに「新しい日本を考える会」を設立する。
 だが、これが社会主義協会系の活動家たちの逆鱗に触れることとなり窮地に陥る。1976年総選挙では落選、1977年の党大会では社会主義協会系の活動家たちからつるし上げられるなどした江田は社会党改革に絶望して、同年離党し除名となった。その後、菅直人とともに社会市民連合(社会民主連合の前身)を結成し、その年の参議院全国区選挙への立候補を表明した。しかし、参議院選挙直前に肺癌のため急逝し、代わりに息子の江田五月が急遽出馬して、第2位で当選した。
 江田三郎は、革新系政治家のなかでは、最も桃群を抜いて国民的人気を得ていた。このため、、自民党の田中角栄元首相は、江田三郎をもっとも恐れていたという。今回の民主党代表選で、田中角栄の直弟子である小沢一郎前幹事長と江田三郎の直弟子である菅直人首相(江田五月前参院議長が選挙対策本部長を務める)が激突したのは、極めて因縁的である。
 さらに、極左暴力集団で思い出すのは、赤軍派の軍事組織である中央軍と革命左派の軍事組織である人民革命軍が統合し、統一された「赤軍」(統一赤軍)として7月15日付で生まれた。赤軍派幹部の一人・森恒夫は、初めから党の統一を志向していた。
 だが、獄中の日本共産党革命左派神奈川県委員会議長であった川島豪らが、強く反対したため「連合赤軍」に改称された。両派は1971年12月上旬、南アルプスで初の合同軍事訓練を行った。
 しかし、その場で両派は、対立し始めた。主導権争である。それでも、両派は、お互いの批判を受け入れ、表面上は友好ムードの中でこの合同軍事訓練を終えた。
 連合赤軍は拠点になる秘密基地を作るために、関東地方の山岳地帯へ移動を開始、森は毛沢東に倣って「長征」と称していたという。そして、軍事訓練と称した集会を開始したところ、たちまち内ゲバが始まり、組織は崩壊に向かって転落して行った。
 このように、日本の左派陣営内でいざ対立が起こると、結末は、いずれも悲惨である。対立は、イデオロギー、革命路線、ヘゲモニー(主導権)争いなどがの原因となっていることが多いだけに、一旦激突し始めると、妥協を許さず、最後は「殺し合い」に行き着くのである。単なる利害得失であるなら、調整は可能なのに、それができない。
◆そこで渡辺代表が、「これで民主党分裂のスイッチが押された」と断定していた言葉が、ますます現実味を帯びてくるのである。
 菅首相は、小沢前幹事長の腹の底をよく読み取り、覚悟を決めて、「脱小沢」に徹して改造内閣を行っている。小沢前幹事長の腹の底とは、言うまでもなく「民主党分裂」である。いまの民主党は、嫁姑の喧嘩、いさかいよりも深刻であり、もはや関係修復は不可能である。それは、左翼的な菅首相支持派と自民党的体質の小沢前幹事長支持派の根本的体質の違いがあるからである。牛を神聖化しているヒンズー教徒と豚を穢れたものとして食さないイスラム教徒の違い以上の大きな隔たりがあるかも知れない。
 こうなると、同じ屋根の下で混在しているわけにはいかない。分裂は不可避である。となれば、次は手順とタイミングてある。手順は「小沢派・小沢支持派が揃って離党→新党設立→公明党→たちあがれ日本、新党改革、みんなの党→自民党の一部との中連立」であり、小沢前幹事長は、すでに手を打っているという。この後は、タイミングを計ることである。ただし、その前に、代表選で敵に走った「裏切り者」を見つけなくてはならない。スパイ防止のためである。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
仙谷由人官房長官は、東京検察審査会が小沢一郎前幹事長に「起訴相当」を出すと見て議決すれば、離党勧告する構え

◆仙谷由人官房長官が17日午後、菅改造内閣の17人の閣僚名簿を発表した。各閣僚の使命と役割を以下のように分析しておこう。
つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(月額1000円)

こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.1
四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.3


お詫びと修正◆昨日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」リンク先が間違っておりました

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「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著(大陸書房刊 1992年8月15日初版)の連載開始

2010年09月17日 21時14分06秒 | 政治


板垣英憲が書いた最初の「小沢一郎本」を「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」(有料サイト月額1000円)で連載を開始いたします。月額1000円で一ヶ月間、過去の記事を含めその他の記事の全てがご覧になれます。是非ご購読下さい。

「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著(大陸書房刊 1992年8月15日初版)

 今や、自民党だけでなく、日本の命運をにぎっていると言われる男、小沢一郎。一派閥の会長代行にしかすぎない彼が、なぜ首相を決定するほどの権力を持っているのか?その政治力の秘密を探る!
(袖表紙より)

未来の総理といわれる男の恐るべき政治手腕
 小沢が首相特使として訪米した時、米国のヒルズ通商代表が交渉の相手だった。ヒルズのあまりにも頑固な態度を見て、小沢は、
「それでは仕方がありませんな」
と日本へ引き上げるそぶりを示した。慌てたのは、ヒルズだ。
「ちょっと待って欲しい。私の立場も理解してくれないか」
「それでは、あなたの顔を立てて、関西新空港建設工事への応札、NTT本社工事、官公庁工事への米国の参加を認めましょう。いかがですか」
小沢はニヤリとしながらこう切り出した。ヒルズは、サンキューと、握手を求めてきた。

目次
第一章 剛腕、健在なり
PK0を通した腕っぷし
WE MUST CHNGE
政治改革に体を張る
谷川障ろし成る
宮沢政権を骨抜きにした「小沢面接」
 政権タライ回しの密約
 復権をもくろむ角栄
 煩悶する小沢
 オヤジの首に鈴をつける
 老人たちの執念
 田中を屠る
 怨念からの解放
 小沢に課せられた課題

第二章 熾烈!一龍戦争
 「あなたを総裁には推せない」
 生い立ちの違いが政治姿勢に
 小沢流必勝の選挙術
 金丸VS竹下の「代理戦争」
 人気の橋本、実力の小沢
 一龍戦争、喜ぶのは誰か
 第三の勢力羽田、小渕、田村

第三章 受け継がれた政治家の血
 父の意を継ぐ
 維新の志と小沢
 闘志の人、父・佐重喜
 戦争を知らない世代
 無口な子供
 最初の挫折
 弁護士を目指して
 父の死、運命の転換
 田中角栄、政治的"父"
 角栄から"政治"を学ぶ
 「田中だけが悪いんじゃない」
 改革の構想が生まれる
 建設利権のゆくえ

第四章 果てしなき権力闘争
 田中と竹下、確執の始まり
 三木、福田をつぶせ

第五章 小沢に求められるもの
 二十一世紀のリーダーとは
 待たれる小沢の登場
 日本を取り巻く諸問題
 求められる資質と条件
 的確な判断と素早い決断 
 優秀なブレーンが必要
 ヒルズと渡り合う
 スキャンダルは命取り
 誤解を招く危険性
 定評ある集金能力
 「小沢のためなら死んでもいい」
 未熟なマスコミ対応
 国際社会でも通用するか?

第六章 ポスト宮沢を目指して
 日本が背負う責務
 限りなく壮大な野望

第一章 剛腕、健在なり
PKOを通した腕っぷし

「平和で豊かな日本はこれから、国際社会でほかの国々と協力し合う国際協調の路線を歩むのか、あるいは日本の主張を通して、孤立してもいいという考え方で進むのか、国策としての政治的判断が迫られている」
 小沢一郎。自民党元幹事長であり、党内最大派閥である竹下派の会長代行を務める、まだ五十歳になったばかりの若き獅子である。
 剛腕、強心臓、鉄面皮などと恐ろしげな異名をとる、その小沢が、いま、国民一人一人にこの問題を突きつけ、恫喝的に回答を促す。小沢の真剣な問いである。

つづきはこちら⇒「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.1

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お詫びと修正◆昨日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」リンク先が間違っておりました

2010年09月17日 14時58分46秒 | お知らせ
昨日のエントリーにリンクしておりました「本日の板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」のリンク先が間違っており、サイトにジャンプできない状態になっておりました。
大変ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。さきほど、修正いたしましたので、あらためまして、下記表示させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
みんなの党の渡辺喜美代表が、経営オンチの菅直人首相と仙谷由人官房長官に任せると日本が滅ぶと警告
◆「勝者の民を戦わすや、積水を千仭の谿に決するが若きは形なり」(孫子兵勢篇第5)
 満々と 湛えた水を千仭の谷へ切って落とすような勢いと情熱をもって戦う姿こそ、最も理想的な戦い方であると孫子は説く。この「勢い」を生み出す源泉こそ、「積水」である。「人材、資金、ノウハウ」などを蓄積した「プール」ということになる。これを「ここぞ」という「絶好のタイミング」で「堰」を切って、一気呵成に発揮させる。そこに「大きなエネルギー」から「勢い」が生まれる。その姿こそ、最も理想的な戦いの姿が顕現する。戦いにおいては、正規・奇襲作戦と勢いにより主導権を握ることが先決である。そして「勢い」を巻き起こし、変幻自在に形を変えて戦うのである。
◆さて、「理想的な戦いの姿」が、「積水を千仭の谿に決すること」であるという原理に照らし合わせて、今回の菅直人政権が9月15日午前10時35分、日銀とともに断行した「為替市場への介入」は、果たして理想的な介入だったのであろうか。答えは、「否(ノー)」と言わざるを得ない。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(月額1000円)

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