北朝鮮の金正日王朝は、「血なまぐさい殺戮」政権、三男・ジョンウン政権は平穏無事に誕生できるか

2010年09月27日 23時32分43秒 | 政治
◆北朝鮮の最高指導者・金正日総書記(軍事委員会委員長)は16年前、金日成主席が築いた「金王朝」から「第2金王朝」に政権交代した。その際、「血なまぐさい殺戮」を演じたことから、「ポスト金正日」を担う後継者へ政権が平穏無事に引き継がれるかどうかを、世界中が、注目している。独裁国家では、民主的な政権交代が難しいからである。必ずと言っていいほど、「血の粛清」が伴う。金正日総書記には、「父殺し」の汚名が付きまとい、それが、「ポスト金正日」選びに、底知れない深刻な暗い陰を落としている。
 読売新聞は9月27日付け朝刊「総合面」(2面)で「北あす党代表者会 ジョンウン氏に焦点 出席者が平壌着」とタイトルをつけて、ソウルの前田泰広特派員の記事を掲載している。
 「北朝鮮で28日に44年ぶりとなる朝鮮労働党の代表者会が開かれるのを前に、出席者らが26日、平壌に到着した。朝鮮中央通信が報じた。代表者会は『党最高機関の選挙のため』とされ、焦点は金正日総書記の三男、金ジョンウン氏が党の役職に就いて公式デビューするかどうかだ。後継体制への移行に向け、党基盤を強化する狙いもありそうで、党幹部人事も注目される」
◆「金王朝」に「血なまぐさい殺戮」が、付きまとうのは、政権誕生の「胡散臭さ」にある。はっきり言えば「いかがわしい」のである。もっと言えば、「正統性」(権力の権威の基礎になる国民の総意)に疑義があるのだ。
 そこで、北朝鮮=朝鮮民主主義人民共和国という国家のイレギュラーな建国にまつわる「いかがわしさ」から今日までの「血なまぐさい殺戮」の略史を、以下整理しておこう。
 [4人の金日成]1948年(昭和23年)9月9日、 金日成が朝鮮民主主義人民共和国(ソ連の傀儡政権)を樹立、そのときの「4人の金日成」という謎。
 ○①伝説の抗日英雄(キム・イルソン将軍)=金一成(明治21年、咸鏡南道端川生まれ、昭和元年、満州で没)、金光瑞(明治20年、咸鏡南道北青生まれ、明治42年12月、日本陸軍士官学校入学、昭和4年後、生死不明)
 ○在満中共党遊撃隊長=②金成柱(明治34年、咸鏡南道生まれ、昭和12年6月4日、普天堡襲撃、11月13日、討伐軍と交戦し戦死)③金一星(明治39年生まれ、昭和20年終戦前に死亡)
 ○北朝鮮の主席-④金聖柱(大正元年、平定南道大同郡古面南里生まれ、昭和20年9月初、大尉の服装で平城に現れ、すぐ少佐の階級章をつける。10月14日、ソ連軍が「金日成将軍だ」として民衆の前に紹介・登場=昭和23年9月、朝鮮民主主義人民共和国首相、昭和47年末から主席)
 伝説の抗日英雄、在満中共党遊撃隊長は、いずれも朝鮮人で抗日戦線を戦った英雄であった。金聖柱は、中国人であり、抗日戦線の英雄ではなく、ソ連の傀儡であるとして「ニセ者」と言われている。
 ソ連傀儡の金日成が昭和25年(1950)6月25日、朝鮮動乱勃発、北朝鮮軍が戦車を先頭に南進。27日、アメリカのトルーマン大統領が、アメリカ海空軍の派遣を命令、28日、ウル陥落。30日、トルーマン大統領が、地上軍派遣を命令国連安保理事会の決議により、アメリカ軍が国連軍の一部となる。9月15日、国連軍、仁川上陸。「38度線」を回復した後北上。11日、中国軍、本格的参戦、大戦争に。昭和28年(1953)7月27日休戦。
◆三木武夫元首相の睦子夫人が平成5年(1993)7月、平壌訪問。平成6年(1994)第6軍団(咸鏡北道)クーデタ失敗。6月中旬 アメリカのカーター元大統領が平城訪問。平成6年(1994)7月6日、金日成 急死。9日、金日成急死と発表。金正日、3年間の喪に服する。
 (金正日の出生の秘密「ロシア名:ユーラ」。金日成の二人目の妻であった母・金正淑と副首相との間の不義の子(金日成は、実の父ではない)。金正淑は、毒殺される。32歳だった。継母・金聖愛が実権を持ち、腹違いの弟・平日が「皇太子」扱いされるようになり、金正日は、「皇太子」から「廃太子」にされたと思い先手を打ち、妙香山の別荘で金日成を毒殺=炊事係、寝室係も全員殺される)
 平成7年(1995)呉振宇(オジンウ、朝鮮戦争当時、第1師団長)ガンで死亡。3月30日、日本の与党訪朝団と北朝鮮とが日朝国交正常化交渉再開の実務者会談中、北朝鮮が日本海に向けて短射程ミサイルを発射実験。平成8年(1996)7月、集中豪雨(500万人以上被害)。(金正日:社会安全部、護衛司令部、人民軍政治護衛部を総動員して、不良グループ30人銃殺)12月、第7軍団(咸鏡南道)、クーデタ失敗、大将級が連座・逮捕。金正日は、現地指導・ヘゲモニー握る(この間、200万人餓死、うち5万人は労働党員=大虐殺)
 平成9年(1997)2月12日、2月政変始まる。黄長(ファンジャンヨブ、労働党書記=国際担当)亡命。(社会科学院はじめイデオロギー部門の全員が粛清の対象に?)14日姜成山(カンソンサン、党政治委員・政務院総理=首相)行方不明→追放?(政府部内の姜成山系列全員の粛清?)、21日、崔光(チェクワン、軍人で唯一の政治局員・人民武力部長)心臓麻痺で急死→排除?(金正日にとって最もうるさい、邪魔な存在)=崔光:朝鮮戦争以来、人脈を培う。過去二回、金日成に追放され、復活)
 なお、継母・金聖愛と腹違いの弟・平日の消息は、不明。すでに「粛清」、つまり殺されているのではないかと言われている。
◆「悪魔の祖国」、日本に住む北朝鮮出身者の多くは、母国の現状を呪って、こう呼んでいる。飢餓が蔓延し、「脱北者」が跡を絶たない悲惨な状況が続いているからである。朝日新聞は9月27日付けの朝刊「国際面」(4面)に、「脱北者装い接近、拘束」「中朝当局 会話引き出して確認」とタイトルを付けて、北京の西村大輔特派員署名の次のような記事を掲載している。
 「脱北者に扮した北朝鮮の秘密警察官が中国に潜伏中の脱北者に親しげに近づき、脱北者が心を許した瞬間、悲劇が待ち受ける―」
 「成功すれば、その場で拘束。中国の警官に引き渡し、収容施設に護送する。中国当局は脱北者の身分を確認する程度で、すぐに北朝鮮に強制送還する」
 「送還された脱北者には死刑を含む厳罰が待ち受けるが、関係筋はこうも指摘する。『北朝鮮国内は危機的状況で、いくら捕まえて送還しても、それ以上に脱北者が多くて間に合わない』」
 北朝鮮の人口は15年前、2400万人と言われていた。金日成前主席から現在の金正日総書記に政権交代した際には、前政権関係者200万人が餓死(うち5万人は労働党員=大虐殺)させられたといい、このほか水害、寒波などの自然災害や飢饉で大勢の一般国民が死に、反政府活動やクーデタ-未遂事件などの政治犯は、公開銃殺され、脱北者の大半も死刑に処せられたりして、どんどん人口が減っているのではないかと思われる。せっかく生まれてきても、ミルクを飲めない赤ちゃんは、やせ細って餓死したり、ロクな手当ても受けられなければ、夭折するしかないだろう。となれば、いまの人口は、おそらく、1800万人くらいに減少しているのではなかろうか。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
仙谷由人官房長官は、東大生のころから「人を裏切り、売る人生」続き、「脱小沢一郎」の付けも支払わされる

◆仙谷由人官房長官が、国民新党の亀井静香代表(元金融担当相)と時折、料亭などに酒席を設け、杯を重ねつつ、旧交を暖めているという。この取り合わせは、民主党と国民新党とが菅直人内閣の連立政権仲間という単純なものではなさそうである。どうももっと古いというのが、真相のようである。それも、仙谷官房長官が、東大法学部の学生だったころに、遡るという。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」1992年初版 板垣英憲著 NO.11(第2章 熾烈! 一龍戦争)
四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.12

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「小沢一郎という男の野望」1992年初版 板垣英憲著 NO.11(第2章 熾烈! 一龍戦争)

2010年09月27日 20時35分24秒 | 小沢一郎「15年戦争」
目次

前回
小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.10

第2章 熾烈! 一龍戦争
一龍戦争、喜ぶのは誰か

 最近、この「一龍戦争」に変化が出てきた。犬猿の仲と目されていた小沢と橋本の仲が修復されようとしているのだ。先にも触れたように、小沢が橋本総理総裁案を金丸に進言するという「珍事」が「発生」した。これはその言の通りに受け取れば、まさしく以前のしがらみを捨てて、これから協力していこうということになる。つまり、関係を修復しようという動きが出てきているのである。

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昨日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*本日分は後ほどエントリーいたします。

オバマ大統領は中国上空に「プラズマ兵器」配備、胡政権は足下に危機迫り、小沢一郎は未だ出番待ち中!

◆米国オバマ政権は、中国共産党1党独裁の北京政府との間で中国人民解放軍との軍事交流再開を決めた。俄かには信じられないかも知れないが、その一方で、第3次世界大戦に備えて、中国攻撃のため最新兵器「プラズマ兵器」の配備をすでに配備しているという。ブッシュ前大統領とディビッド・ロックフェラーは、狂気じみているといかに非難、批判されようとも、本気のようなのだ。

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