政治家は、政治が命懸けの仕事ということと権力闘争の「凄惨さ」を思い知れ!

2005年08月10日 23時04分55秒 | 政治
「刺客放った」 亀井静香氏が党執行部批判 (朝日新聞) - goo ニュース

 博徒・小泉首相が、いかにも当代超一流の「マキャベリスト」らしく、「権力闘争」の凄まじさを見せつけている。さすがに鎌倉幕府に近い横須賀出身である。弟・義経や範頼などの身内を次々に粛清した源頼朝の「冷徹さ」を彷彿とさせられる。
 「自界叛逆難」(薬師経の七難のひとつ)という仏教用語がある。「仲間同士の争い」「同士討ち」「内乱」「自国内の戦争」などの難をいう。「三災七難」の1つで、叛とは、「そむく、わかれる、にげる、たがう」等の意である。
 昔の政治は、暗殺、毒殺、謀殺、誅殺、城攻め、合戦などという「凄惨な殺し合い」が、習わしであった。一族皆殺しは、日常茶飯事でもあった。観光都市・鎌倉は、至るところに「一族皆殺し」の場所があり、極めて血生臭い、恐ろしい都市である。
 現代の政治は、権力闘争、権力闘争の極めつけは、「政治生命を絶つ」ことにある。だが、非合法なテロ、暗殺、謀殺なども時折行われることもある。クーデタ、暴力革命も忘れてはならない。一度政治家となって者は、いつ何時、「凶刃」を振るわれたり、「弾丸」が飛んでくるかも知れない。まさしく「命懸けの仕事」であるという厳しさを改めて噛みしめるべきであろう。
 亀井静香元建設相によれば、「祖先は毛利元就に滅ぼされた尼子家の重臣の一人だった」そうだ。尼子晴久が敗れた後、中国山中に逃げ、神官になったという。だが、神官の子孫は、「博徒・小泉純一郎」に滅ぼされる可能性が高くなった。
 毛利元就は、「孫子の兵法」に通じた学者・大江匡房の子孫である。だから正しくは、大江朝臣・毛利元就という。大江匡房が源義家に「孫子の兵法」を伝えている。
 大江匡房の子孫・大江広元は、源頼朝の「政治参謀」に迎えられ様々な「陰謀」を企む。義経の追討を進言したのも大江広元であった。血生臭い鎌倉の近くである横須賀育ちの小泉首相は、「孫子の兵法」を縦横無尽に駆使して権力闘争に励んだ鎌倉武士にまつわる伝説を幼少のころから聞かされて育ったに違いない。
 中国地方の小大名として赴任した毛利家に伝えられた「孫子の兵法」を使い、「ニセ手紙」を敵陣地に投げ込み、隠微な「情報戦」を勝利したのが、毛利元就だった。月山富田城を攻め落として、尼子家を滅亡させ、厳島では陶晴賢を打ち破る。
 綿貫民輔元衆院議長、亀井静香元建設相、荒井広幸参院議員ら「郵政民営化法案反対派」は、「ステルス作戦」などと称して、「反対派勢力」を隠すヘタな作戦を展開して、参院本会議場で「否決」に成功したものの、小泉首相の「奇襲攻撃的」とも言える「解散権行使」により、あえなく確固撃破されそうな形勢である。総選挙の結果は9月11日の投開票をみるまで分からないけれど、「役者」としては、小泉首相が一段も二段も上手である。
 小泉首相は、「オールイン」を張れる単なる博徒、勝負師ではない。「孫子の兵法」を熟知しているかに見える。
 源頼朝の「冷徹さ」をもう一度思い出してみよう。信賞必罰の処断の仕方も、源頼朝流である。「謀叛の首謀者」をはじめ「謀叛分子」を衆参両院本会議という採決場で炙り出し、煥発を入れず、処分する。
 謀叛に加わった衆院議員37人をただ単に「公認」しないというのに止まらず、「対立候補者」をぶっつけて、再起不能にしてしまおうとしている。10日現在、以下のような「キツーイ」作戦の断行が決まっている。
 ●小林興起衆院議員の東京10区に「小池百合子衆院議員」(環境相)を「ヒットウーマン」として送り込む。
 ●自殺した永岡洋治衆院議員(亀井派)の後釜に夫人を擁立して亀井派の領地を没収する。
 ●綿貫民輔元衆院議長の富山3区に対抗馬を立てて、叩き潰す。 さらには、 亀井静香元建設相の広島6区に「竹中平蔵参院議員」(郵政改革担当相)を送り込む話まで出た。今後も、次々に「殺しの矢」が放たれるだろう。
 「戦国永田町」は、「日本列島・夏の陣」に突入している。皮肉な日程「9・11」は、ますます面白くなりそうである。結果が、楽しみでもある。
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