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勝負師・小泉首相の姿勢と態度に「快感」を覚える国民・有権者が多くいることを忘れるべきではない

2005年08月06日 22時53分51秒 | 政治
解散翻意迫る森氏、首相は耳貸さず 「おれの信念だ」 (朝日新聞) - goo ニュース
 プロとアマという区別がある。プロとは、プロフェッショナル、専門家のこと、アマとは、アマチュア、素人のことである。政治のプロを政治家といい、アマを一般有権者のことをという。
 新聞各社の社説は、読売新聞が、小泉首相が現出している「郵政政局」を「目的不明の解散に反対する」と述べて批判的なのに対して、外の全国紙は、概ね、「解散・総選挙」に好意的である。
 アマの立場での意見に耳を傾けると、これが面白い。「郵政民営化には反対だが、小泉首相の姿勢、態度を支持する。応援する」という声が、少なからずある。誠に不可思議な反応である。「反対だが、支持する」というのである。
 いまの国民の多くのなかにあるのは、「息苦しさをふっとばしたい」という心理状態である。村社会で仲良く、何事もなく、平々凡々とした空気のなかで、時間を空費するのは、息苦しいというまさに窒息しそうな気分に対する反発感がある。
 「自民党が崩壊しようと、政権から落ちようと知ったことではない。どうでもよい」という空気すら漂う。かといって、「民主党に政権を取らせよう」とは思っていない。
 自民党が分裂選挙に突入してもいいではないかという声が、次第に大きくなっている。だからと言って、民主党が勝つとは思っていない。亀井静香元建設相の一派が自民党を離脱して、新党を結成し分裂選挙になったとしても、自民党が大敗するとは思っていない。それどころか、従来の自民党と離脱した亀井新党が激突して、切磋琢磨することにより、むしろ、自民党が一生懸命になり、死闘を繰り返す結果、多数を確保する可能性もあり得る。亀井一派が抜けた分を民主党などから補うとか、かたや、亀井新党もがんばるので、ある程度の議席を確保する。
 そうなると、民主党は、折角のチャンスを掴みえないまま、事態の推移を虚しく過ごす結果にならないとも限らないのである。「郵政国会」において、何らの存在感を示せないでいる民主党は、議席を増やすどころか、減らす結果をも招きかねないのである。
 小泉首相に対する支持率は、解散含みで推移する政局にもかかわらず、意外にも高いのである。小泉首相に同情が集まれば、郵政民営化法案がボツになっても、「小泉政権」の命脈は健在となり、「1年残余」の期間を突破して、「もっとやってくれ」という世論さえ起き兼ねないのである。それほど、小泉首相以外の国会議員に対する国民の不評は、最悪を極めていねのである。亀井新党にしてもかけ声ばかりで、本気性が少しも感じられない。ひょっとしたら、「フリ」をしているだけなのかと疑いすら感じてしまう。もっと真剣の本気でやってもらわないと、信じられなくなる。
 国民の多くは、自民党が没落しようと、郵便局が民営化されようとどうなろうか、ほとんど感心がない。手紙や葉書をしっかりと届けてもらえさえすれば、それでよいのである。それよりも、郵政の民営化がどうなるかに関わらず、「一か八かの勝負に出ている小泉首相」の「勝負師の姿」に共感を抱いているのである。これほどの「博徒的宰相がいままでに出現したであろうか」と勝負の結果の如何にかかわらず、小泉首相の姿勢と態度に「快感」を覚え、期待を寄せているのである。「風呂のなかでオナラをして、シラッとしているような政治家はもういらない!」のだ。日本人は実は、むかしから「博打好きな民族」なのである。がんばれ小泉さん!

コメント (5)
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