師走の骨董市と言えば、12月15,16日の世田谷の「ボロ市」を思い出す。世田谷ボロ市は、天正6年(1578年)に小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりで、世田谷を代表する伝統行事として、400年以上の歴史を有している。
最初は古着や古道具などを持ち寄ったことから「ボロ市」という名前がついたとされているが、現在では骨董品、日用雑貨、古本や中古ゲームソフトを売る露天もあり、代官屋敷のあるボロ市通りを中心に、約700の露天が所狭しと並び、毎年多くの人々で賑う。
師走と言えば、忙しい素振りするのが普通だが、作者は閑で退屈している。師が走るどころか、ボロ市をあてもなくうろうろ歩いているのである。