一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2793  山頂に空飛ぶ円盤まつむし草  マープル

2022年10月17日 | 

 この句作者によると、松虫草を空飛ぶ円盤と想像したという。私も読者として、多分そんなことかもしれないと想像したが、それでは単なる季語の説明に過ぎないし陳腐である。そして、松虫草は小さすぎてとても円盤とは言えない。同じ想像するなら、実際に松虫草の咲く山頂に、UFOが飛んでいた、と解釈する方が面白い。何故なら、更に発展して増々UFOの想像が膨らむからだ。又、最近世界中で未確認飛行物体であるUFOの目撃情報が報告されており、アメリカ国防総省では昨年、UFOの目撃情報を調査する部署を新設したくらいなのだ。

 さて俳句は短詩であるから、読者によって様々な解釈が成り立つ。それが事実ではなく想像や夢の世界となれば、解釈は無限に広がる。第三者の異なった様々な解釈を面白がればよい。

白彼岸花

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2792  秋の浜カモメ居座る係留船    豊狂

2022年10月12日 | 

 俳句の題材には、自然や動植物、自分の生活、家族や友人、社会、そして人生観や想像(フィクション)や夢、更に教訓や感慨など様々ある。しかし、「俳句は花鳥諷詠」と昔から言われているように、あくまで基本は「自然を詠う」であろう。

 さてこの句、九月に毎週のようにやってきた台風がまず想像される。それを避けるために。砂浜に揚げられた多くの漁船と、それに群がり休むカモメが想像される。

 台風の時、カモメたちは一体どこに避難しているのだろうか。山に住む山雀、四十雀など沢山の鳥達のことも、私はとても気に掛かる。そして、台風が去って、小鳥たちの元気な姿を見てほっとするのだ。この句に、そんなことは一言も書いていないが、俳句の言葉の裏側の省略された状況や作者の想いを想像するから、俳句は面白いのだ。

 いずれにしても、「地震、雷、火事、親父」という恐ろしいものを並べた言葉から、親父はとうの昔に消滅したらしい。そんな余計なことも思いつくから、可笑しい。

ヒガンバナ(彼岸花)別名=曼殊沙華、葬式花、墓花、死人花、幽霊花・・・

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