一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2000   犬吠えて知らすご利益蛇の殻

2018年10月22日 | 

 この俳句ブログ、8年でようやく2000回に到達した。我ながら良く続いたと思うが、最近は、ややUPが少なくなっている。もう一頑張りしなきゃね。

 さて最近2度ばかり,犬のデンが蛇の抜け殻を見つけた。デンは、何度も近づいては臭いを嗅ぎ、そして飛びのくのだ。蛇の臭いに、犬は本能的に警戒心が強く働くらしい。

 そこで、「蛇の抜け殻」を調べたら、あるHPに面白いことが書いてあった。「蛇は鼠を食べる」「蛇は何度も脱皮する」「蛇は生命力が強い」などから、金運、五穀豊穣、健康長寿、子宝運などに恵まれる、という。

  インターネットでも「蛇の抜け殻」を販売していて、数千円から数十万円するものもあるそうです。本当かどうか知りませんが、一度試してみてはいかがですか。

ツワブキ(石蕗)

 

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1999   病窓の例えば水槽鰯雲   さくら

2018年10月21日 | 

 句会で、この句を見た時、「はてさて、どういう意味か」と思った。短時間で60句の句を読むのだから、意味不明の時は飛ばしてしまうことがよくある。

「病窓は例えば水槽鰯雲」ならすぐ分かるし、「例えば」ではなく

「病窓は水槽のごと鰯雲」「水槽の如き病窓鰯雲」なら、尚良く分かる。

 しかし、分かれば良いってもんじゃない。この句の良さ、面白さは、「例えば」を使ったことにあるのではないか。しかし、句会の皆さんのほとんどが分からなかったようではあるが・・・・・

キチジョウソウ(吉祥草)

 

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1998   秋彼岸遊石俳句読み返し      海人

2018年10月20日 | 

 岩戸句会では、今までに遊石さん、狭心さん、正太さん、そして今年は清海さんを見送った。

 今年は、岩戸句会第五句集「何」を発行したが、亡き人たちの句も載っている。作者は、句集を傍らに置いて、時々開いては読み返したのだろう。

死或いは絶望する一つの咳   遊石

この句は、近づく自分の死を予感していて作ったのではないだろうか。

ヨメナ(嫁菜)?

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1997   古書と陶芸の展示会とカフェ・オープン

2018年10月19日 | 催しのお知らせ

時   10月19~28日、 12:30~17:30

場所  アトリエ KIKA

住所  鎌倉市二階堂91  

TEL     0467-24-7025

 

古書  30年以上にわたり、フランス、アメリカ、日本で集めてきた貴重な1万冊の本の中から、アート本、特に画集、写真集、図録、映画の本、日本文化に関する本などを展示販売するそうです。

 陶芸  3人の陶芸作家 、岡野里香、ノモトヒロシ、佐々木恵美さんがコーヒーカップ、ソーサー、スプーンなどを展示販売するそうです。

 Café    本を読みながら、自家焙煎のコーヒーをお楽しみください。ケーキもご用意いたしております。

 

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1996   十六夜やかすかに撓む水平線

2018年10月18日 | 

(いざよいや かすかにたわむ すいへいせん) 

 知り合いの女性が、フランス人の夫と共にやって来た。当時、彼女は独身だったから20数年振りかもしれない。二人は英語で話していて、話し好きの彼と、彼女の通訳で話し始めた。

 まず最近飼い始めた「鈴虫」。たまたま掛けていた「音楽と鈴虫がコラボしている」と彼は感心していた。確かにとてもいいハーモニーを奏でているのだ。アメリカのJohn cage という作曲家を思い出させる、という。「鈴虫がやや過密状態なので、良かったら半分譲ってもいい」と言ったところ、即座に「欲しい」という。

シュウメイギク(秋明菊)

 

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1995   第265回 9月 岩戸句会  

2018年10月17日 | 岩戸句会

秋彼岸遊石俳句読み返し      海人

曼珠沙華翅休めたる黒き蝶

   

病窓の例えば水槽鰯雲       さくら

何気無い暮しにもどる秋夕

 

運慶仏の玉眼挑む野分かな     薪

哀しみはレモンのようにつんと来る

 

又一人帰燕の空に友が逝く     貴美

軒先の巣に声もなしつばめ去る

 

吹き溜る物の一つに葛の花     炎火

湯ヶ島の湯川屋傍の檸檬塚

   

風立ちて帰燕の空となりゆけり   沙会

世の無情積もる話しも白露かな

 

秋霖やきれたるままの常備薬    洋子

秋彼岸小豆あふるるお赤飯

  

燕帰る青年はベビーカーを押す   佳津

久びさに高き夜空や流れ星

 

朝一番小言の妻にレモン切る    豊春

顔被い間引菜摘める農婦達

     

初レモンゲリラ豪雨に全部落ち   歩智

独唱が大合唱に秋の庭

 

仲秋のすべての闇を月が差す    鞠

無花果にワインを入れてジャム作り

 

月明かりコスモスゆーらりゆらり  一煌

雨上がり夕には染まる酔芙蓉

     

残酷暑家に止められ句を作る    余白

都会人セミの声など耳通過

 

銀杏が参拝終えし傘を打つ     稱子

秋日和横断歩道を鳩渡る

 

目覚むるや窓打つ風は秋の風    イヨ

吹き荒ぶ秋風の波木々の波

 

十六夜やかすかに撓む水平線    雲水

黒こげの目黒の秋刀魚月の庭

ハナシュクシャ(花縮砂)別名ジンジャー

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1994   黒こげの目黒の秋刀魚月の庭

2018年10月16日 | 

 十六夜に、「目黒の秋刀魚を食べる会」が友人の別荘で行われ、ご招待に預かった。勿論、行うきっかけは落語から来ている。友人が目黒に住んでいて、目黒から買ってくる、唯それだけのことではある。しかし、10年以上前から続く恒例行事なのだ。

今年は、去年と違って秋刀魚が豊漁で値段も安く、実に有り難い。外のテラスで本格的な炭火で焼いていたから、黒焦げではあったが実に美味かった。

 クサギ(臭木)

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1993   鰯雲箱根の湖を鏡とし

2018年10月12日 | 

 芦ノ湖のほとりで生ビールを飲んでいると、遠くに海賊船が見えた。それからしばらく入港するのを何気なく見ていたが、降りてくる、降りてくる、続々と降りてくる。ざっと500人はいただろう。そしてどう見ても、外国人が6~7割ではないだろうか。湖と海賊船を背景に写真を撮っている30人ほどの団体は、中国語を話していた。

ホトトギス

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1992   ハラペーニョ卸してレモン搾りけり

2018年10月05日 | 

 ハラペーニョは、メキシコを代表する青唐辛子。5月頃、私は苗に付いていた写真をピーマンと勘違いして買ってしまった。実際植えてみると、良く育ち良く実が生った。

 ハラペーニョは青いまま擂り卸し、少量のレモンと酢を足して薬味にすると、辛さと酸味がバランス良くて旨い。唐辛子の代わりに、パスタやソーセージ、うどんやみそ汁など、和洋を問わず何にでも付けたり混ぜたりして使える。実に旨い香辛料だ。

ヒガンバナ(彼岸花)

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1991   彼岸花賽の河原の地蔵さま

2018年10月01日 | 

  高校時代に読んだヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」。アマゾンで新潮文庫の古本を1円で買って、50年振りに読み返した。ヘルマン・ヘッセは、フランス人だと思っていたが、ドイツ生まれでスイスに暮らしたノーベル賞作家。

 「シッダールタ」とは、お釈迦様の幼年期の名前で、悟りに至るまでの苦行を書いた小説である。この世に、仏教でいう「悟り」という境地がある事を、日本人ではないドイツ人の作家から知ったのは、実に不思議なことであった。

「悟り」は、解脱、涅槃、覚醒、正覚、諦観、成道などとも呼ばれている。勿論私は、悟りを言葉として知っているだけで、悟りを体験したわけではない。

タムラソウ(田村草)

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