田植えの終わった後の水田には、雑草のコナギ(小水葱)やヒエ(稗)などが生えてくる。6、7月頃、これらを取るのが田草取りであり、美味しい米を作るのに欠かせない作業だ。50センチほどに成長した苗が、風にそよぎ、草取機のエンジン音が遠くに心地良く聞こえているのである。作者と田園との距離感が、「そよぐ」と「響く」によって遠からず近からず見えてくる。
「そよぐ」は、「戦ぐ」と書き物騒な文字ではあるが、そよそよ、そよ風、「風がそよいで心地良い」など微かに吹く状態を言う。
「10月のブログ閉鎖までもうしばらくあるので、このブログにUPを続けますが、心機一転Facebookにも新旧織り交ぜてUPすることにしました。
ヤブカンゾウ(藪萱草)