一韶の俳句ブログ

詠うのは、私・人間・社会そして自然・・・俳句は映像のように17文字からどんなイメージが浮かぶか? それは読み手の問題

小島一慶句集「入口のように出口のように」より

2020年05月03日 | つぶやき

◎天の色やがて地の色柿落葉  一慶

我が家には、4年前にホームセンターで苗木を買って庭に植えた柿の木が一本ある。しかし、未だに花も咲かないし実も生らない。しかし、春の若緑、夏の濃緑、秋の紅・・・はなかなかのものだ。特に、秋の鮮烈な赤と緑のコラボの柿の葉は、見事としか言いようがない。

この句の、天の色は緑だろう、落葉は冬の季語で、地の色=朽葉の色(色を失った茶色)つまり緑は「生の色」やがて茶色は「死の色」しかし、私は、朽ちる前の鮮やかな柿の葉の赤が大好きだ。

◎春の雷音に濡るるといふことも  一慶

 ここで問題になるのは、「濡れる」とは何か、ということ。当然、これは雨に濡れることだろう。しかし、海やプールでの水泳や風呂やシャワーのことでもなかろう。今私たちは、日常生活で、服を着たままずぶ濡れになる、ということがめったになくなってしまった。

 さて、作者はこの句の「音に濡れる」にしてやったりと思っているに違いない。確かに、私がこの句を採ったのも「音に濡れる」があったからだ。このタイプは、作者の俳句にたびたび登場することになる。但し、ここで疑問に思うのは、季語「春の雷」。

◎はるかなる闇くぐりぬけ滴りぬ  一慶

 静岡県駿東郡清水町に「柿田川湧水」がある。富士山周辺に降った雪や雨が地下に潜り、何キロも離れた清水町に、突然こんこんと湧き出て大きな川になるのだ。私たち熱海市民は、その柿田川湧水を飲料水として使っている。それは、間違いなく神の恵みである。この句の「はるかなる闇」には、作者の神や自然への畏敬と感謝が表現されているのではないのか。

◎虹消えて川音川に戻りたる  一慶 

 三猿「見て見ざる、言って言わざる、聞いて聞かざる」というのがあるけれど、集中したり、夢中になったりすると、周りが消えてしまうことがある。

 この句の意味は、素晴らしい虹を見ていたとき、聞こえていた川音が聞こえなくなった。そして、虹が消えたとき、川音が作者の耳に戻った、ということだろう。

「虹消えて川音吾に戻りたる」の「吾」を、「川」に替えてみると、俳句が面白くなる。

 

◎終戦日ラヂオは隅に追ひやられ  一慶

私は、昭和25年生まれだから「戦争を知らない子供たち」の一員である。そして、静岡の田舎育ちで決して豊かではなかったが、戦後の食糧不足や物不足をほとんど知らない。この句の、終戦とラヂオと言えば、玉音放送のことだろう。私は、敗戦日だ、と思っている。

さて、テレビが幅を利かす現代。終戦の時に幅を利かせていたラヂオは、家庭の隅に追いやられているらしい。作者が、TBSの元アナウンサーで、又ラヂオのパーソナリティをしておられたことを思うと、この句は、身に染みているに違いない。

私は、NHKのラジオ深夜便を、ほぼ毎日聞きながら寝ている。残念ながら、民放はほとんど聞いたことがない。コマーシャルが嫌なのだ。

 

庭石の海こひしがる残暑かな   一慶

 彼岸も近づき、ようやく酷暑が収まってきた。とは言っても、最高温度が30度を下回り、25度ほどになった程度である。

 さて、現在の日本列島のほとんどは、元海底だった。庭に据えられた石が太陽に熱せられ、50度以上にでもなれば暑がって、あの冷たい海底を懐かしく恋しがっている、と想像するのは理にかなっている。

その根拠としては、大陸移動説(プレートテクトニクス理論)がある。地球は、

40億年前に誕生して以来、表面の地殻であるプレートが年間数センチ移動し続けているからだ。

大陸が移動しているという根拠は、南北アメリカ大陸の東岸とヨーロッパ・アフリカ大陸の西岸を合わせると、ぴったり合うことから発見したのだという。

 

◎秋風の迷いたき露地ありにけり

 「ろぢ」には、路地と露地がある。この句は露地で、茶室に付随する茶庭を指す。この句の面白いところは、「迷いたき」は秋風か作者か又は両方か、読者を迷わせているところにある。

 昔、養老孟司氏の「バカの壁」が400万部を越えるベストセラーになったという。私も買ってしまった一人だが、今思うと、買った動機は「バカの壁」の「の」に惹かれたのではないのか。つまり、「バカが壁そのものである」のか、又は「バカには壁が立ちはだかる」なのか、そのどちらかは、読んでみないと分からないから、つい買ってしまったのだ。この句の「の」と似ている。

 

◎追憶は絹の手触り十三夜  一慶

  旧暦8月15日、十五夜の、ひと月遅れの十三夜、今年は10月11日である。作者の句に、色っぽさを探せば、第一にこの句になるだろう。大気はひやひやとして、虫の音はかすかになり、月は煌々と輝いている。作者の指先は、女の絹に触れている。「追憶」が、ちょっと淋しくはあるが、とても色っぽくて上品な句だ。

 

◎返り花誰を見送るためならむ  一慶

 春夏の花が何故秋冬に咲くのだろう。これを科学的、生物学的に論じても始まらない。文学的俳句的に言えば、人間的ということになる。

この句の場合、「誰に」と疑問文にして問うているけれども、作者ははっきりと誰であるかは分かっているはずだ。作者にしか分かりえない「ある人物」なのだ。ぼかすことも句作の妙味。何故なら、読者の想像を掻き立てるからだ。

 

◎売るほどの福見あたらず熊手売  一慶

 「買うほどの福」とするのが常識的。「俳句をひねる」というが、買うを売るに替えただけで読者の関心を惹きつける、作者の作句法。

 

◎ひなまつり次女も長女も寄りつかず  一慶

この句の面白さは、長女ではなく次女が先だということ。作者の次女との関係が想像されるのだ。次女は、長女より優しい性格だ。作者の家が次女の住む家と近い。次女とは気が合う、等々。これ以上の想像は、不要かもしれない

 

◎この先の狂気は知らず初桜  一慶

 東京の開花宣言は、指定木が数輪咲いた時だという。これが、初桜だ。さて、それから満開を経て散ってしまうまでの2週間ほどを、作者は「狂気」と言った。この狂気は、桜のことでもあるだろうが、「人間」のことも言っているのではないのか。

 例えば、上野の花見の新入社員の場所取りのブルーシート敷き、ロープまで張ってある。そして、どんちゃん騒ぎ。終わればゴミが散乱し、人間界は正に狂気の沙汰である。

 

◎昆虫の貌に鼻なき秋暑かな  一慶

例えば、ゾウムシのような長く伸びた鼻のような部分は、鼻ではなく「口吻」と呼ばれている。哺乳類のような空気を取り入れる鼻は、昆虫にはない。昆虫には、気門という空気を取り入れる穴が体の横にあるそうだ。

そうか、言われて気が付くバカがいる。私もその一人であった。

 

◎この世だけつながる電話いわし雲  一慶

 全くこの句の通りである、としか言いようがない。しかし、それで終わりではない。「この世だけ」の「だけ」があるから、作者はあの世のことを言いたいのだ。あの世の誰かと交信したい作者がここにいる。透き通った秋空に浮かぶ鰯雲を眺めている作者がここにいる。お相手ははたして誰だろうか。想像は、読者の勝手。

◎無頼派と呼んでもみたき熟柿かな  一慶

 無頼派を勝手に想像すると、太宰の心中、檀一雄の放蕩、三島の割腹自殺、坂口安吾のようなやや上等な「堕落論」もあるが・・・戦争を生き残った男たちの、闇屋、売春、ヒロポン、カストリなどが思い浮かぶ。

さて、作者は、あのぐじゅぐじゅに熟れた柿を、なんと無頼派と呼びたいらしい。作者にとって、無頼派とはどんなものか、聞いてみたいものだ。それにしても、熟柿は実に美味い。

 

◎村ぢゃうの顔知ってゐる桜かな  一慶

 この句の桜は、100年以上の大木で、立派な花を咲かせるのであろう。だから、全ての村民が毎年必ず見に来るのだ。村民と言っても、せいぜい100人くらいを想像すればよい。村民の全員の顔を知っているのは、桜だけではない。当然作者も知っているのだ。

ところで今、地方が荒廃し、過疎化が進んでいる。東京の一極集中に歯止めがかからない。そんな時に、オリンピックまで東京でする神経が、私には理解できない。

 

◎走り梅雨星野高士はうつむかず

 私は残念ながら、星野高士氏を存じ上げない。ところがこの句は、高士氏の性格やものの見方、考え方などをズバリ言い当てているではないか。何故、走り梅雨を採り合わせたのかは不明ではあるが。多少の困難なことが生じても突破する高士氏なのだろう。

【その他の秀句】

蛍火や主役は闇に他ならず

噴水の退屈きのふけふあした

色鳥とまとめて呼ばれたくはなし

後悔は十八画やおでん酒

蓮の花散りておのれを解体す

行秋や半眼にして見ゆるもの

冬の蝶待つも待たるることもなく

 

 

 

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2134  奪衣婆に椿を手向け友恃む   薪

2020年04月20日 | 

  平安末期、「往生要集」の作者、源信の驚くべき独創によって、地獄極楽が生まれた。輪廻転生や六道、人々を極楽浄土へ導く阿弥陀如来、地獄から救う地蔵菩薩などが信じられるようになった。

 熱海の日金山東光寺には、地蔵菩薩を本尊とし、参道には閻魔大王と脱衣婆が向かい合って参詣人ににらみを利かせている。

 さてこの句、友人を助けたい句なのだろうが、誤解を招く内容である。つまり、友人は余程の悪人だったのだ。作者は、友人を憎み恨んでいて地獄に落ちると信じているのだ。そして、脱衣婆に手加減せず身ぐるみ剥がすように恃んでいるのである、という真逆の解釈が成り立つのである

 地蔵菩薩にお願いするのなら、「友を助けて下さい」となるが、いくらなんでも閻魔の女房の脱衣婆が、友を助ける訳がないではないか、と思われる。

 ところで、私見ではあるが、あの世には地獄などなく、天国しかないと思う。

オオアラセイトウ 別名ムラサキハナナ(紫花菜)ショカツサイ(諸葛菜)、花大根

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2133 岩戸句会 3月

2020年04月13日 | 岩戸句会

奪衣婆に椿を手向け友恃む       薪

告知祭聖母のようなまり子逝く

 

無観客桜並木が透き通る        鞠

若布干しカラカラ音の風の道

 

病み上がりの夫に一杯蜆汁       パピ

居酒屋の名前はコロナ春嵐

 

菜の花や夕日映えつつ風の波      イヨ

ふるさとの山写しつつ水温む

 

夕暮の日輪淡しつくしんぼ       沙会

いつまでも莟にあらず桃の花

 

一陣の風に踊るや雪柳         海人            

雨雲と春満月のかくれんぼ   

 

わくわくとシャカシャカ振るや種袋      洋子

春眠やバターの溶けゆく香りする

 

幼な児のあやせば笑う花の下      稱子

海一望の展望風呂や花吹雪

 

春の海人類vs病原菌         炎火

トイレットペーパーマスクラーメン山笑う

 

風そよぐ谿に溢れる山桜        豊春

葉桜や誓いの指輪照る涙       

 

ヨロヨロにコロナを加え春を往く    余白

遅き雪自宅待機爪を切る

 

天災かはた人災か花に雪        凛

花浄土われらは後期高齢者

 

気疲れを軽く揺らして花ミモザ        繰子

ふたりには戻れぬ一人花の雨

 

春の町恋ヶ窪行きバスが来る      さくら

次郎長の煙管が光る春の暮

 

春爛漫夜の宴もテレワーク       裕

武漢より届いた知らせサクラチル

 

人混みを逃げて静かな野の桜      貴美

 

青年にウィルスの匂い西行忌      雲水

諸葛菜咲かせて貧しからざるよ 

  ハコベ(繁縷)

 一月ブログをアップしなかった。理由は、➀ガラケーからスマホに替えたからだ。犬の散歩で見つけた植物を、Facebookに載せていたのと、➁コロナウィルスのニュースに気を取られていたからだろう。句会も集まるのを中止し、インターネットで行った。今月も集まるのは無理だろう。

 さて、コロナウィルスの影響で、東京、大阪など、都会の医療崩壊が始まっているらしい。政府や首長の対応の遅れは歴然で、残念ながら、武漢、イタリア、ニューヨーク並みの事態になるのではないか。11年前に公開された映画「感染列島」を見るようだ。

 武漢のニュースが流れ始めた時点で、又、ダイヤモンドプリンセス号が入港した時点で、渡航禁止、入国禁止を政府が英断していれば、と思うと悔しくてならない。

 新型コロナ対策本部、医師会などの言うことに耳を貸さない内閣、厚労省の政治家と官僚の危機感の無さを露呈し、全てが後手後手に回っている。「466億円かけて、布製マスク二枚を全世帯に配る」を首相自ら語るなどは、考えられない事だ。

100年前、1918年から世界中に蔓延したスペインかぜは、パンデミックと呼ばれた3年間に、当時の人口20憶人の4分の1である5億人が感染し、死者が1700万人~5000万人~1億人に達した可能性も指摘されている。

 最悪の事態として、スペインかぜと同様に単純計算すると、コロナウイルスによる死者は、世界で6800万人、日本では140万人になる。

そんなことにならないよう、祈るのみ。

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2132  花木五倍子窯場に咲かせ榎割る  

2020年03月17日 | 

 (はなきぶし かまばにさかせ えのきわる)

   6トンの松、桜を割り終わった3日後に、3トンのエノキ(榎)が来た。

「せっかく掃除して、きれいに積み上げたのに」とは思ったが、やはり有難いことだ。感謝しなければ・・・・・

 鶯も鳴き出し、ヤシャブシ(夜叉五倍子)やキブシ(木五倍子)も咲き出した。我が家の指定山桜も1,2輪咲き出した。いよいよ、春本番だ。

ヤシャブシ(夜叉五倍子)

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2131  つくしんぼ大切なもの何と何    凛

2020年03月10日 | 

70才ともなると、断捨離や終活問題を考えることになる。大きなものからいうと、不動産(土地)・家屋(家具・車)・墓地・仏壇・位牌・預貯金・株etc

 この句の場合、ほとんど使わない身の回りの衣類・アクセサリー・寝具・趣味の道具(楽器・釣道具・スポーツ用品、写真、パソコン、ブログ)などであろう。

 作者が、捨てるべきものを選別し、少しずつ減らしていることが想像されるが、季語の「つくしんぼ」の斡旋によって、作者の関心事は地球の自然の一切、気候や植物などに向いているのかもしれない。そんな風に想像が膨らむのである。

ホトケノザ(仏の座)

初音(はつね・ウグイスの初鳴き)がありました。

昨年より一ト月遅く、例年の平均(3/4)より5日遅かった。

 

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2129  第282回 2月 岩戸句会

2020年03月08日 | 

春風や笑うおばばの歯は二本    海人   

芭蕉さえ詠めぬ松島春の海 

 

つくしんぼ大切なもの何と何    凛

クレパスは八十八色山芽吹く

 

深海魚ニギス空揚げ春来たり    パピルミ

春兆す朝焼け山を三色に 

 

チューリップスカートふわり座る人 洋子

薄紙を取りて目合わす内裏雛

 

春寒や枝一粒の真珠雨       沙会

髪乱し待ち人来たり春一番    

 

春風や送電線は鳴り止まず     豊春

春の庭背伸びの猫の赤リボン 

 

若き日のことなど話し二月尽    さくら

寒明けや緞帳あがる心地して

 

節分の千切れ雲から陽がこぼれ   裕

日脚伸び畳の縁の影日向

 

春立てど風の啼く道夕の帰路    イヨ

笠雲の雪の富士山近く見ゆ   

 

ただの風邪咳をするにも気を遣う  歩智

おみくじの咲いてる小枝梅一輪

 

いつの間に庭一面に春の花     鞠

節分のコロナウィルス鬼は外    

 

髪乱し待ち人来たり春一番     貴美

コーヒーの窓辺を鳴らし春一番   

 

春風で身近のうわさ拡大し     余白

春風がしがみついてた実を落とす

 

寒明けや軋む扉に油さす      稱子

受験子にことば選びて応援す

 

節分や追われた鬼はどこにゆく   炎火

水の音昨夜の雪の名残り哉

 

歩道橋は街の浮橋春の雲      薪

浄水流す街の小川や陽炎える

 

椎に椎茸桜になめこ菌を打つ    雲水

穴窯を見に来て数多蕗のとう

ヒメオドリコソウ(姫踊子草)ヨーロッパ原産の帰化植物。北アメリカでは侵入植物として扱われる。

旺盛な繁殖力を見ると、日本でも警戒が必要である。

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2128  寺井尚子ちゃんとcobaちゃんのリベルタンゴ2202

2020年02月22日 | 音楽

 最近、YoutubePremiumという有料サービスに加入しました。あらゆるジャンルの音楽が、広告なしに聞けるのです。

 発掘した私の好きな音楽を、UPします。18年前のライブですが、是非お聞き下さい。絶対感動するよ。ゾクゾクするよ。

「寺井尚子ちゃんとcobaちゃんのリベルタンゴ2202」

https://www.youtube.com/watch?v=88GduC2P7Gg&list=RDMMGjwoxoRCcRs&index=3

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2127  墓穴に片足入れておでん酒  雲水

2020年02月09日 | 

  最近の私の気分を一言で言うと、「墓穴に片足を入れて生きている」気分です。但し、決して悲観している訳ではありません。却って老境を楽しんでいます。

 私の友人の母君は、90才で矍鑠としていて、訪ねると「あなたなんかまだまだ若い。年寄りなんて言えませんよ」なんて言われていますからね。

上には上があるもんだ。

オオアラセイトウ(ムラサキハナナ、ショカツサイ、ハナダイコンとも)

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2126  マックコーヒー一杯百円冬の朝    余白

2020年02月09日 | 

すき焼きを「松屋」で食べる冬の夜  余白

 マック、松屋、共にファーストフードのチェーン店。セブンイレブン、ローソンなどのコンビニ、イオン、西友などの大手スーパーが全国展開して、地方の酒屋、魚屋、八百屋などの小売店が、次々と閉店、倒産の憂き目に遭っている。小売業の大手企業が、全国にチェーン展開し、地方のお金を吸い上げる、増々東京に一極集中し、増々地方の小売業者が疲弊する、という構造が進んでいる。

 地方の駅前商店街が、シャッター通りなどと言われるようになって久しい。正に現代を反映している俳句と言える。

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2125  281回岩戸句会 1月

2020年02月07日 | 

初雪や病院帰りの大ラーメン     海人   

師に宛てて一句書き足す賀状かな 

 

指差せば凍星おおと応えけり     さくら

おのおのが武装している冬木の芽

 

マックコーヒー一杯百円冬の朝    余白

すき焼きを「松屋」で食べる冬の夜

 

大寒や夜明けの三日月天を射る    パピルミ

小兵がヒョイと持ち上げ沸く初場所

 

くっきりと故郷の山冬茜       イヨ

松の青残して静か冬景色

 

ダイバーの風呂は廃船アロエ咲く   薪

定家葛の種子の睫毛や山眠る

 

初春や富士丹沢の峰白し       沙会

少しづつ用事が残る冬の暮

 

池凍るなれど北極溶けている     炎火

はらいせに初カラオケとなりにけり   

 

約束のごと椿咲くお庭かな      鞠

箱根縁七福神に梅香る

 

梅咲きて人恋しきや眠り窯      洋子 

初コーヒー少しこげたるフランスパン 

 

新年の気もひしひしと座禅会     貴美

寒中の不穏な陽気帰り花

 

約束のごと椿咲くお庭かな      鞠

箱根縁七福神に梅香る

 

鳥飛翔明治神宮淑気満つ       稱子

隣家売却変わりゆく街去年今年

 

山雀も群れて加わる雪景色      雲水

本当です犬も炬燵で丸くなる

アロエ

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2124  古希なりと畏み申す初詣  雲水

2020年02月06日 | 新年

( こきなりと かしこみもうす はつもうで)

 私、雲水は、いよいよ古希70才になりました。但し、驚きもせず平然と受け入れています。受け入れられなかったのは、還暦の時でした。壮年、中年、熟年から、老人の仲間入りをしたという実感があったからです。

 喜寿77、傘寿80、米寿88、卒寿90、白寿99、とまだまだ寿はありますが、どこまで生きられますか?「神のみぞ知る」です。

 これからも相変わらず、陶芸・俳句・テニス、そして最近スマホデビューしたので、Facebookに生活の写真をUPして楽しんでいます。

紅梅

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2123  初雪や病院帰りの大ラーメン  海人

2020年01月26日 | 新年

 日本が好きな食べ物ランキングの、1位は寿司、2位はカレー、そして3位がラーメンである。どの調査でも、ほとんど3位以内に入っている。

 その大盛りの大ラーメンを、病院帰りに食べたという。その心は、誰でも分かるだろう。検査のため、朝から何も食べていなかったから。又は、検査結果が良好だったから。初雪の降る中、熱いラーメンを啜る作者の高揚感が感じられる。

ワビスケ(侘助)

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2122 山本太郎 れいわ新選組 1

2020年01月24日 | つぶやき

 去年の7月、一通の葉書が届いた。年一度だけ、年賀状をやり取りする友人からだった。「れいわ新撰組、山本太郎」を応援する、という参議院選挙用の葉書だった。確か、タレントから議員になった若者だ、と言うくらいの知識しかなかったので、Youtubeで調べてみた。すると、日本全国で彼の行った2時間ほどの街頭演説が、実に沢山あった。

 彼の街頭演説は、政治に絶望し、政治に無関心だった私の心を揺さぶった。これは、どうしても選挙に行って一票を投じねばならない、と思い投票したのである。

以下の、最新版のおしゃべり会をお聞きください。

山本太郎(れいわ新選組) おしゃべり会 松江市 2020年1月23日

 

早出始めた フキノトウ(蕗の薹)

 

 

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2120  寒暁や鴉は町へ出稼ぎに  雲水

2020年01月13日 | 

(かんぎょうや からすはまちへ でかせぎに)

日の出前に、標高400mの我家から、湯河原の町へ降りて行く沢山のカラスを見ることができる。きっと、食糧やゴミを漁りに行くのだろう。そして、夕方になると、我が家を通り越して山奥へ帰って行く。今時の湯河原なら、柑橘類が沢山あるから、ゴミなど漁らないかもしれない。

我が家からの、右上のビルは横浜のランドマークタワー

 

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2119  穏やかな白衣まぶしき冬日射  さくら

2020年01月10日 | 

 この句を二つに分けると「穏やかな白衣」と「眩しき冬日射」であるが、実際は、「眩しき白衣」と「穏やかな冬日射」がふさわしい気がする。

  一方、「穏やかな」も「眩しき」も共に「白衣」と「冬日射し」に掛かっている、とするのが自然な解釈だろう。つまり、白衣は、穏やかで眩しい看護婦さんであり、冬日射も穏やかで眩しいのである。

穏やかな眩しき白衣冬日射

でいかがでしょうか。

暮からたった一輪だけ咲いていた梅ちゃん。他は全然まだ。

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