一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1976   蜩の止めばショパンの夜想曲

2018年07月24日 | 

 熊谷で41.1度、観測史上の最高温度を更新。熱中症で救急搬送者続出で、死者も相当数出ているとか。

 30度を越えれば、少し動いただけでも大汗をかき、肌はべとべとになる。こういうような時、私は日に数回水風呂に入る。水風呂に入れば、体温は下がり、肌は冷や冷やとして、気分爽快。

 ニュースでも、「水風呂に入れ」とはどこの放送局も言わないようだ。安くて手間のかからない、誰でもできる最高の熱中症対策なんだがなあ。

ハス(蓮)

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1975   吠える犬を吠えるに任せ炎暑かな

2018年07月19日 | 

  ここ数日、35度を越す猛烈な高温が日本列島を襲っている。そんな中での窯焚きではあったが、標高が高いので最高温度がせいぜい30度くらいだった。又、大型扇風機を回し続けたこともあって、なんとか凌ぐことができた。

 3年振りに、我が家に里帰りした雑種犬「デン」は、来客があると全くよく吠える。知らせてくれるのは有り難いが、いつまでも大声で吠え続けると、実にうるさく、実に迷惑千万である。

  季語には、猛烈な暑さと一口に言っても、大暑・極暑・酷暑・猛暑・溽暑・炎暑・炎熱など、様々な暑さがある。今回「炎暑」を選んだのは、ギラギラと照りつける太陽の光と、窯の中の炎を重ねて選んだ。

桑の実

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1974   蜩やすっからかんの薪置場

2018年07月15日 | 

 93回目の穴窯の窯焚きも、あと半日になった。薪の壁がなくなり、柱だけが残っっている。この一か月ほとんど草取りをしていない草ぼうぼうの庭が、間近に見渡せるようになった。

 薪のない素通しの壁のすぐ近くで、ヒグラシ(蜩)が鳴いている。まだ、午後3時だ。いつになく、早く鳴いている。昨夜は、数匹のヒグラシが窯場の蛍光灯にぶつかっては落ちて鳴いていた。それを掴んで闇に放った。 

「飛んで火にいる夏の虫」という諺があるが、何故虫たちは、人間の作りだした明かりに集まるのだろうか。

ヤブカンゾウ(藪萱草)

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1973   檜扇や犬に曳かれて走り出す

2018年07月13日 | 

(ひおうぎや いぬにひかれて はしりだす)  

  今年は、ヒオウギ(檜扇)の場所を変えて植えたのが良かった。7株に増えて、次々咲いて美しいが、一日でしぼんでしまう一日花。良い土に植えたものは、一メートルを超えている。

  ヒオウギ(檜扇)の黒い種子は、射干玉(ぬばたま・ぬぼたま・むばたま)と呼ばれ、和歌では「黒」や「夜」にかかる枕詞。

朝焼け

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合歓の花散り敷く庭に迎えけり

2018年07月07日 | 

 庭に合歓の木を見つけて、ほぼ18年経った。今では、太さは25センチを越え、高さは10メートルはありそうだ。有難くも、適度な木陰を作ってくれている。

 見上げれば、葉は、広々と均等に空一杯に広がっている。その隙間から、赤い花がかすかに見える。その花が、先日からの強風に煽られて、次々と地面に落ちている。鮮明な色は変わらず、踏むのをためらわずにはいられない。

ところで、今までに作ったこの合歓の木の句は、意外に少なくて以下のたった3句だった。

今年また咲かざる合歓を脅しけり

合歓の花脅しが効きて咲きにけり

合歓の花私を抱く母若し

合歓の木

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1971   穴窯に日がな籠れば初蜩

2018年07月06日 | 

 今年のヒグラシ(蜩)の初鳴きは、7月2日だった。記録を始めてから、最も早い。今年の梅雨明けは、観測史上最も早い6月29日だった。従って、ひぐらし君はその三日後だったから、梅雨明けは蜩の初鳴きの重要な参考になるだろう。

 さて、私は唯今窯詰の真っ最中。13日から窯焚きを始めるからだ。まさか、こんなに早く梅雨が明けるとは、夢にも思っていなかった。酷暑の窯焚きになるかもしれない。くわばらくわばら・・・・・

 以下、8年間のヒグラシの初鳴き日。次第に早くなっているのが分かる。

2018.7. 2

2017、7、 6

2016、7、 4

2015、7、10

2014、7、10

2013、7、 7

2012、7,14

2011、7,13

庭に、突然咲いた花、洋花ではないかと思いますが・・・・・誰か教えて

GreenSnapで調べたところ「アルストロメリア・プルケラ」らしい。

原産地 南アメリカ、開花期 6月、アルストロメリア属の原種

どうして我が家の庭にやって来たのか、不思議。

 

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夏至空の沸き立つ雲へ委ねたし  豊春

2018年07月05日 | 

  はてさてこの句、何を委ねたいのだろう、と読み手である私は考え込んでしまう。というのは、例えば、夢や希望・苦しみ・悩みなど心の問題。病気や健康など体のこと。我が身や連れ合い。恋人・父母兄弟・友人など人間のこと。人生や来し方行く末・運命・死だってあり得る。つまり、何でもありなのだ。

 この句を、意味不明と切り捨てることもできるだろうが、作者には自分で解決できない問題を抱えていて、放り出したい気分でいるのではないか。かと言って、そんな深刻な問題ではなく、楽しい気分の句であることもあり得る。つまり、読者次第で解釈は何でもありなのだ。

オオバギボシ(大葉擬宝珠)

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1970   灯取虫飲んで騒いで交差点

2018年07月03日 | 

 ワールドカップに熱狂する日本人、のみならず全ての参加国のそれぞれの熱狂する国民。革命や戦争、ゲリラや無差別テロが横行するt地球。

 渋谷の交差点に群がる若者たちの映像で見て、平和の祭典であるスポーツこそが、人類の叡智ではないか、と私には思われる。全身全霊をかけて疾駆する選手たちに、負けていても、ボール回しをしていた選手たち、本音はどうだったんだろうか。

 あと2時間余りで決勝ラウンドが始まる。ベルギーに勝って、あのボール回しを正当化して欲しいのだが・・・・・

ハマギク(浜菊)

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