一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1934   第260回 4月 岩戸句会

2018年04月30日 | 

茶畑のうねり遥かに紅襷      薪  

春耕や心ほぐるる疲れかな 

   

道無きほど著莪咲き乱る法の山   稱子

聞き分けの無い子憎しやつくしんぼ

 

春耕や辿り辿れば弥生人      海人

春耕や恵の大地目覚めけり

 

シュレッダーされた記憶や花吹雪  炎火

大地駆け大空駆ける桜かな

 

ぼんぼりの連なる河畔花は葉に   歩智

テーブルの薄き埃や花曇り

 

卯の花や打ち重なりて波の音    洋子

春祭化粧える稚児のすまし顔

    

谷に垂る瓔珞と化す藤の花     豊春

著莪光る谷に繋がるけもの道

   

温暖化東京砂漠蝶が舞う      余白

花粉消え空澄みわたり深呼吸

 

雑草に隠れて都忘れおり      雲水

野良猫も通う道なり花の下 

クレソン  30センチの小さな鉢に植えたクレソン。大きくはなれませんでしたが、可愛い花を咲かせました。有難う。

もう少し大きな鉢に植え替えたら、葉っぱが食べられるかな?なんて、身勝手な!!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1933   草々に隠れて都忘れかな

2018年04月22日 | 

  昨日から、我が家の全ての窓を開け放している。立夏が5月5日なのに、2週間も早く、初夏の陽気が続いているからだ。今日もAM11時で、気温23度、湿度32%。実に快適で気分爽快。

 さて、春咲く「ミヤコワスレ(都忘れ)」と秋咲く「ヨメナ(嫁菜)」は、同じキク科で、花のない時期に一緒に生えていると、実に区別が難しい。

草取って都忘れのあらわるる・・・・・もしかすると、ヨメナかもね

ミヤコワスレ(都忘れ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1932   山々はどこへも行かず春惜しむ   日郎

2018年04月21日 | 

 地球の全ての大陸は、毎日移動している。日本列島は、1700万年前、ユーラシア大陸から切り離され、日本海ができた。その日本列島にフィリピン海プレートに乗った伊豆半島が、50万年前に本州にぶつかって、現在に至っている。

 プレートは、毎年4センチづつ移動しているから、100万年では40km、1000万年では400km移動することになる。例えば、太平洋の海底にあった火山が、標高2.000mになったりする。私たちの目には見えないが、確かに山は動いているのだ。

バイカイカリソウ

ヘビイチゴ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1931   ミネステローネミナステヨーネ四月馬鹿

2018年04月17日 | 

 ミネストローネ (minestrone) は、主にトマトを使ったイタリアの野菜スープである。

 先日、日本に住むスイスの友人のお持たせで、ご馳走になった。洋食に疎い私は、初めて聞く名前だったので、「ミナステヨーネ」と聞こえてしまい、大いに笑われてしまった。

 イタリアでは、使う野菜も季節や地方によって様々であり、決まったレシピはなく、田舎の家庭料理といった趣である。そのため、トマトを入れていないものでも「ミネストローネ」と呼ばれることがある。材料にはタマネギ、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、セロリ、ズッキーニ、さやいんげん、ベーコンなどが用いられる。パスタ(ショートパスタやカペッリーニを短く折ったもの)や米を入れることも多い。(ウィキペディアより抜粋)

 それがなんと、我が家のメニューに入れたくなるほど実に美味かったのである。いやいや、絶対入れるつもり。

スイス伝来 の「ミネステローネ」美味しくいただきました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1930   椋鳥の着地新緑クローバー

2018年04月16日 | 

 クローバーの和名「ツメクサ」の由来は、江戸時代にオランダから輸入されたガラス器の梱包の際に、クローバーが詰め物として使われていたことから「詰草」と呼ばれるようになった、という。

 本当だろうかと疑いたくなるが、それほどに救荒植物として大量に生産されていたのだろう。今でも、白いシロツメクサと赤いアカツメクサが、日本各地の路端に生えている。

  又、クローバーの蜂蜜は世界で最も生産量が多く、葉は茹でて食用にすることもできる。花穂は強壮剤、痛風の体質改善薬などとして用いられ、解熱・鎮痛効果もあると言われている。将来、救人植物と言われるようになるかもしれない。

 椋鳥もきっと、それを知っているから着地したに違いない。

山桜の花びらが、タイヤに踏まれて

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1929   カーブミラーにトントンカラス恋の春  鞠

2018年04月15日 | 

 唯今鳥たちは、恋の真っ最中だ。オス同士の喧嘩や、オスとメスが追いかけごっこをしたりしている。先日は、外に干していた毛布をヤマガラがしきりにつついて運んでいたから、早カップルができて巣作りに励んでいるに違いない。

 さてこの句、カーブミラーに止まっているカラスが、映った自分の姿に恋をしてしまったらしい。日が暮れるまで鏡の彼女とダンスを踊り、次の日も、又次の日もカーブミラーにやって来てはダンスを踊り・・・・・ある日死んでいた・・・・・

 人間は、自然界を破壊する物を作っては、科学の進歩・発展などと喜んでいる。その一つの例がカーブミラーなのだ。

チャルメル草

ショカツサイ、フキ、ユキノシタ、フキノトウ、ノビル、ヨモギ、ヤブレガサ、ハナイカダ、アシタバ、、スギナ

野草のてんぷらの材料ですが、ゼンマイだけはてんぷらに揚げても実に苦かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1928   ループ橋聳え立ちおり山笑う      イヨ

2018年04月10日 | 

 日本には、ループ橋なるものが190もあるという。伊豆にも土木学会田中賞を受賞した河津七滝ループ橋がある。総延長1.1km・高低差45m・直径80mの二層ループ橋。

 天城の自然の中に聳えるループ橋。人工美と讃える向きもあるが、山桜が咲き、若葉が萌え出づる山々に似合うとは、私には到底思えない。この句の作者も、山が喜んでいるのではなく、悲しんでいるのではないかと批判的にとらえているのではないだろうか。

シラユキゲシ(白雪芥子)

フキ(蕗)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1926   Syohei silent treatment, Spring mountain is laughing

2018年04月09日 | 

 日ハムで5年間過ごし、エンゼルスに移籍した大谷翔平は、打者としての初打席で初ホームランを放った。ダッグアウトに戻った翔平を、選手全員が無視。これが、サイレントトリートメント(silent treatment)。直訳すると、「静かなる待遇」

 全員から無視された翔平。「どうしたの」という風に笑いながら、そっぽを向いている球友に後ろから抱きつくと、とたんに選手全員がお祝いに集まって来た。その時の翔平の笑顔が、実にキュートだったのだ。

 そして今日は、なんと二試合目の登板を7回まで1安打1四球の完封だった。6回までは、完全試合を成し遂げるのではないか、と期待させるベストピッチングだった。至難の技と言われている、投打二刀流を続ける翔平君に、大いなるエールを送りたい。

 さて、生まれて初めて、英語の俳句を作って見た。575の韻を踏んでいるかどうかも分からないが、どうぞお笑いください。

ミツバツツジ(三つ葉躑躅)

キケマン(黄華鬘)

シャガ(著莪)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1925   第259回3月 岩戸句会

2018年04月05日 | 岩戸句会

息続く限り大きくシャボン玉      海人 

葱坊主地球は青く輝きて

 

寄り道は白モクレンの咲く所      洋子 

潮騒のやさしき日なり初音聞く

 

ループ橋聳え立ちおり山笑う      イヨ

山葵田の水音やさし天城山

 

カーブミラーにトントンカラス恋の春  鞠

惜春や衝動買いの孤独かな

 

デスマスク風パックなど花吹雪     沙会

ぽっきりと折れてはいるが芽吹きをり

 

ムスカリの行進瑠璃のヘルメット    薪

花曼荼羅踏んで今生の宴かな

     

水滴も造化の一部チューリップ     炎火

石段を染井吉野の影上る

 

集まりし人を眺める花吹雪       美部

彼岸入りさくら咲くさくら散る

 

目を瞑る耳鳴り奥に春の風       豊春

ものの芽や谷間に溢る息吹かな

 

たんぽぽや路傍の割れ目あら可愛い   清海

がんばれよ声なき応援初音かな

 

美しさの中に死もありサクラ咲く    余白

つくしんぼ破竹の勢い日に一寸         

 

地鳴りのごと太鼓演奏花吹雪      稱子

髪の花びら指で払うてくれる人

 

明治人の校歌高らか卒業す       佳津

みちのくの花麩ほどけて彼岸入

 

野遊びの子は自転車を地に寝かせ    貞次

土の香に草の香も増し蝶生まる

 

渋滞の車内ぽかぽか山笑う       貴美

猫柳毛もふさふさと山笑う

 

神隠しの入れ歯と眼鏡山笑う      雲水

椎茸は木陰に伸びて初音かな

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする