瓜の新しい写真と觚コを追加しました。
瓜 カ・うり 瓜部

左はカラス瓜(Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!)、右は甜瓜(メロン)
解字 金文・篆文とも、つるの間にまるい瓜の実がたれた形の象形。瓜は、つるから少し離れて一つずつ果実がなる。瓜の字はその特徴をよくとらえている。現代字は瓜になった。上と左右がつる、中央下部のムのような形がウリである。上の写真2枚は瓜の金文・篆文にそっくりである。
意味 うり(瓜)。ウリ科のつる性一年草の総称。つるに一つずつ果実がなる。「西瓜スイカ」「冬瓜トウガン・トウガ」「胡瓜きゅうり」「南瓜かぼちゃ」「糸瓜へちま」「瓜田カデン」(瓜を作っている畑)「瓜実顔うりざねがお」(瓜の種のように色白で面長な顔)
参考 瓜は部首「瓜うり」になる。漢字の右辺に付いて瓜の意味を表す。
瓜カ・うり <部首>
瓢ヒョウ・ひさご(瓜+音符「票ヒョウ」)
瓠コ・ひさご(瓜(うり)+音符「夸コ」)」
イメージ
「うり」(瓜・孤・弧・狐・菰)
「形声字」(狐・呱・觚)
音の変化 カ:瓜 コ:孤・弧・狐・菰・呱・觚
う り
孤 コ・みなしご・ひとり 子部
解字 「子(こども)+瓜(一つのうり)」の会意形声。瓜は一つ一つが離れて独立して実ることから、一人ぼっちの子どもの意。
意味 (1)みなしご(孤)。親をなくした子。「孤児コジ」 (2)ひとり(孤り)。ひとりぼっち。「孤独コドク」「孤立コリツ」「孤塁コルイ」(孤立したとりで)
弧 コ 弓部
解字 「弓(ゆみ)+瓜(うり状の)」の会意形声。瓜のような曲線をみせる弓。弓の字は弓の弦つるを外したときのかたち。弧は弓を引いたときの形を表す。(写真は古代から瓜の産地として有名な中国・敦煌瓜)
切った敦煌瓜は弓の曲線に似ている。
意味 (1)ゆみ。木の弓。また、強い弓。「弧矢コシ」(弓と矢)「桑弧蓬矢ソウコホウシ」(桑の弓と蓬よもぎの矢。男子が生まれた時、これで天地四方を射て将来の雄飛を祈る中国の古俗) (2)弓なりに曲がった線や物。「括弧カッコ」「弧状列島コジョウレットウ」(日本列島の意味で使われることが多い)
菰 コ・まこも・こも 艸部
解字 「艸(くさ)+孤(=瓜。細長いうり)」の会意形声。
マコモ筍
若芽の根元が肥大して細長い瓜のようなマコモ筍となるマコモ。タケノコのようにふくらんだ乳白色のマコモ筍は柔らかく、タケノコとウリを合わせたような淡白な味がする。正字は「艸+瓜」の苽コ。
意味 (1)まこも(菰)。水辺に生える草。葉はムシロを編むのに用いる。実は食用になる。「菰飯コハン」(マコモの実のめし) (2)こも(菰)。むしろ。多くは、マコモの草から作る。「菰樽こもだる」(酒蔵の名などを描いた菰を巻いた樽)「菰巻き」(秋の末に松などの幹に害虫駆除の目的で菰を巻きつけること) (3)地名。「菰野町こものちょう」(三重県北西部に位置する町。町名の由来は開拓前、マコモの生い茂る原野だったことからという)
形声字
狐 コ・きつね 犭部けもの
きつね
解字 「犭(いぬ)+瓜(カ⇒コ)」の形声。瓜(コ)という名の犬のような動物でキツネをいう。コは狐の鳴き声という説もある。
意味 きつね(狐)。山野にすむイヌ科の哺乳動物。尾は長くて太い。「白狐ビャッコ」「狐狸コリ」(狐とたぬき)「狐疑コギ」(事に臨んで疑いためらうこと。狐は疑い深い動物だといわれることから)
呱 コ 口部
解字 「口(くち)+瓜(コの音)」の形声。口から出すコの音。赤子の鳴き声に当てる。
意味 乳飲み子の泣く声。「呱呱ココ」(乳飲み子の泣き声)「片田舎で呱呱ココの声をあげた」(片田舎で誕生した)
觚 コ・さかずき 角部
さかずき(觚)
木簡の觚
解字 「角(つののさかずき)+瓜(コ)」の形声。コと呼ばれる角(つの)のような形のさかずき。上は角を模して円く開いたかたちをしており、中央がくぼみ、下部は四角になる。下が四角いことから、物のかどの意となり、さらに転じて全体が角棒状の木簡の意味にもなる。
意味 (1)さかずき(觚)。儀礼用のさかずき。殷周の青銅器にすぐれたものが多い。「奠觚テンコ」(儀礼のさかずき) (2)(下部が四角になることから)物のかど。「觚稜コリョウ」(屋根の高くとがりでたかど) (3)古代、文字を記した角棒状の木簡。「觚牘コトク」(木簡。また転じて、書物)
<紫色は常用漢字>
瓜 カ・うり 瓜部


左はカラス瓜(Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!)、右は甜瓜(メロン)

解字 金文・篆文とも、つるの間にまるい瓜の実がたれた形の象形。瓜は、つるから少し離れて一つずつ果実がなる。瓜の字はその特徴をよくとらえている。現代字は瓜になった。上と左右がつる、中央下部のムのような形がウリである。上の写真2枚は瓜の金文・篆文にそっくりである。
意味 うり(瓜)。ウリ科のつる性一年草の総称。つるに一つずつ果実がなる。「西瓜スイカ」「冬瓜トウガン・トウガ」「胡瓜きゅうり」「南瓜かぼちゃ」「糸瓜へちま」「瓜田カデン」(瓜を作っている畑)「瓜実顔うりざねがお」(瓜の種のように色白で面長な顔)
参考 瓜は部首「瓜うり」になる。漢字の右辺に付いて瓜の意味を表す。
瓜カ・うり <部首>
瓢ヒョウ・ひさご(瓜+音符「票ヒョウ」)
瓠コ・ひさご(瓜(うり)+音符「夸コ」)」
イメージ
「うり」(瓜・孤・弧・狐・菰)
「形声字」(狐・呱・觚)
音の変化 カ:瓜 コ:孤・弧・狐・菰・呱・觚
う り
孤 コ・みなしご・ひとり 子部
解字 「子(こども)+瓜(一つのうり)」の会意形声。瓜は一つ一つが離れて独立して実ることから、一人ぼっちの子どもの意。
意味 (1)みなしご(孤)。親をなくした子。「孤児コジ」 (2)ひとり(孤り)。ひとりぼっち。「孤独コドク」「孤立コリツ」「孤塁コルイ」(孤立したとりで)
弧 コ 弓部
解字 「弓(ゆみ)+瓜(うり状の)」の会意形声。瓜のような曲線をみせる弓。弓の字は弓の弦つるを外したときのかたち。弧は弓を引いたときの形を表す。(写真は古代から瓜の産地として有名な中国・敦煌瓜)

意味 (1)ゆみ。木の弓。また、強い弓。「弧矢コシ」(弓と矢)「桑弧蓬矢ソウコホウシ」(桑の弓と蓬よもぎの矢。男子が生まれた時、これで天地四方を射て将来の雄飛を祈る中国の古俗) (2)弓なりに曲がった線や物。「括弧カッコ」「弧状列島コジョウレットウ」(日本列島の意味で使われることが多い)
菰 コ・まこも・こも 艸部
解字 「艸(くさ)+孤(=瓜。細長いうり)」の会意形声。

若芽の根元が肥大して細長い瓜のようなマコモ筍となるマコモ。タケノコのようにふくらんだ乳白色のマコモ筍は柔らかく、タケノコとウリを合わせたような淡白な味がする。正字は「艸+瓜」の苽コ。
意味 (1)まこも(菰)。水辺に生える草。葉はムシロを編むのに用いる。実は食用になる。「菰飯コハン」(マコモの実のめし) (2)こも(菰)。むしろ。多くは、マコモの草から作る。「菰樽こもだる」(酒蔵の名などを描いた菰を巻いた樽)「菰巻き」(秋の末に松などの幹に害虫駆除の目的で菰を巻きつけること) (3)地名。「菰野町こものちょう」(三重県北西部に位置する町。町名の由来は開拓前、マコモの生い茂る原野だったことからという)
形声字
狐 コ・きつね 犭部けもの

解字 「犭(いぬ)+瓜(カ⇒コ)」の形声。瓜(コ)という名の犬のような動物でキツネをいう。コは狐の鳴き声という説もある。
意味 きつね(狐)。山野にすむイヌ科の哺乳動物。尾は長くて太い。「白狐ビャッコ」「狐狸コリ」(狐とたぬき)「狐疑コギ」(事に臨んで疑いためらうこと。狐は疑い深い動物だといわれることから)
呱 コ 口部
解字 「口(くち)+瓜(コの音)」の形声。口から出すコの音。赤子の鳴き声に当てる。
意味 乳飲み子の泣く声。「呱呱ココ」(乳飲み子の泣き声)「片田舎で呱呱ココの声をあげた」(片田舎で誕生した)
觚 コ・さかずき 角部


解字 「角(つののさかずき)+瓜(コ)」の形声。コと呼ばれる角(つの)のような形のさかずき。上は角を模して円く開いたかたちをしており、中央がくぼみ、下部は四角になる。下が四角いことから、物のかどの意となり、さらに転じて全体が角棒状の木簡の意味にもなる。
意味 (1)さかずき(觚)。儀礼用のさかずき。殷周の青銅器にすぐれたものが多い。「奠觚テンコ」(儀礼のさかずき) (2)(下部が四角になることから)物のかど。「觚稜コリョウ」(屋根の高くとがりでたかど) (3)古代、文字を記した角棒状の木簡。「觚牘コトク」(木簡。また転じて、書物)
<紫色は常用漢字>
いつも興味深く拝読させていただいております。また、たびたび、私の拙いブログにも引用させていただき、そうした意味でも勉強させていただいております。
ただ、まったく学習してこなかった分野だけに、とても新鮮ではありますが、所詮限られた脳内メモリしか持ち合わせていませんので、使用させていただいても正鵠を射た引用といえるのか、こなしきれていないのではといつも冷や冷やしております。
>写真下部をトリミングして掲載してもよろしいでしょうか?
もちろんです。何ら問題ありません。
先生のブログの片隅にでも貼っていただけるだけで光栄です。
もし、原画ファイルが必要であれば、お申し付けくださいませ。