当地方に限ったことではないようだが、今日も猛暑日である。
日々こんな状況が続いている。花ばかりでなく、ヒト属さえ乾涸びてしまいそうなのだ。
さて、シキンカラマツのことなのだが、いまだ時至らずといったところか。
花茎は二本ほど上がっている。まだ若過ぎるのか、つぼみの数はあまり多くはない。
薄紫の萼片と、レモンイエローのしべとを脳裏に浮かべ、早く咲けよと檄を飛ばす。
自由奔放と言えば聞こえはいいが、まったく無軌道な咲き方なのである。
花色は団十郎と言ってもいいようだが、その形たるや不揃いで整っておらず、似ても似つかぬ姿と言っていいだろう。
変化朝顔では、10㎝を越えるモノを「大輪」と呼ぶ。ちなみに、5~7㎝程度が「中輪」で、これより小さなモノは「小輪」と呼ぶ。
画像の花茎は10㎝を越えるので、大輪と呼んでも差し支えはない。そう、この状態で咲いてくれれば「団十郎」なのだろうが、乱れて咲いちゃうから「団十郎もどき(?)」だなんて揶揄されることになる 笑
高山性の山野草は荷が重い。特に、午前7時を前にして30度を突破し、午前中には35度にもなろうかという昨今、とてもじゃないが夏越しなど出来ようはずがないではないか。
そこへいくと、ホトトギスの仲間はまだまだ荷が軽いように思う。
とは言え、チャボホトトギスを一年で☆彡にしてしまったり、スミレイワギリソウを二年ほどで枯らしてしまうほどの凡庸な園芸愛好家には、天候のせいにするまでもなく技量の乏しさ故との自覚がないようである。
まぁ、晩夏ともなればシロバナホトトギスやらキバナホトトギスも咲くことだろう。もちろん、長年、猫の額に仮住まいを決め込んでいるあのホトトギスもちらほらと咲き始めるに違いない。高望みせず、身の丈に合った山野草との共生を楽しむに及はないと思う昨今なのである。
糸のごとく、ことのほか幅の狭い舌状花に驚く。毛に包まれ、幾重にも連なる総苞片も印象深い。
尾瀬では、黄の絨毯のごとく咲き誇るという。その様を瞼に浮かべながら、たった一輪咲いたオゼミズギクを撮っている。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
団十郎朝顔は、次のような要件を備えているとされている
黄蝉葉 栗皮茶 丸咲 大輪(きせみば くりかわちゃ まるざき たいりん:通称<団十郎>)
黄緑色に変化した蝉葉(葉の形)で、花色は栗の実の皮のような黒みがかった赤褐色を呈す。
花の形は野生型標準形で変異が無い丸咲きの大輪系を市川団十郎好みの色にちなんで団十郎と命名された。
この団十郎もどき(?)は、2022年8月29日、隣の藪で発見した。その時の日記が残されている。
それから足掛け三年目となるのだが、この個体は昨年使用していたプランターから芽生えたモノを小さな鉢に取ったものである。そう、こぼれ種からの発芽なのだ。
猫の額の団十郎もどき(?)は丸咲きだけにとどまらず、切れたり、裂けたり、裏返ったり、丸まったりと一様ではない。そう、いろいろな形状を示すのだ。だから<丸咲き>という要件から外れるため、<団十郎もどき(?)>と名乗っている。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
青並葉木立紫覆輪星咲が、毎日一輪、二輪と咲いている。相変わらず草丈は伸びぬままだが、それでもやっと30㎝に届こうかというくらいかな。
木立の矮小種、猫の額にはお似合いの変化朝顔と言える。
桔梗色、桃色、そして白色と、三種の花色を楽しんだキキョウなのだが、盛りが過ぎたので、枝々をだいぶ切り詰めた。
切り戻すことで、あわよくばつぼみを付けはしないかとの浅知恵(?)からである。
運よくいくつかつぼみが萌し、咲いてはくれたのだが、どうも花びらを一枚、二枚、どこかに置き忘れてきたようなのである。
実は、切り戻してから数日、気にすることもなくやり過ごしていたのだが、関東に梅雨明けが発表された翌日、水遣りの折りに見るともなく見てみると、上述の通り、四弁花やら、三弁花などが咲いていた。
まぁ、種によって一応は葉の数は決まっているらしいが、環境変化やら、突然変異などで原型の種からは逸脱した枚数の花が咲くことはよくあるのだという。
このキキョウでも、四弁、三弁などと少ない花びらを見せる場合もあるし、その対極にある六弁などと花びらが多い場合などもあるようだ。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
もちろん、この少弁花、いや異弁花(と言った方がいいのかな)の現象はキキョウに限らず、いろいろな花で見ることができる。
猫の額でも、センブリの三弁花、四弁花を確認したことがあるし、アケボノソウでも同様な現象を観察したことがある。
隣人(?)とは言え、花たちの世界も面妖な輩が徘徊するミステリアス・ワールドのようだ。
シキンカラマツのつぼみである。もちろん、いく度も間近で鑑賞したこともある。
すっくとした立ち姿の流麗さ。
薄紫の萼片と、レモンイエローのしべとのコントラストの秀麗さ。
その時の印象はと言えば、上述した二点である。
そう、カラマツの仲間にしては草丈が大きいのもいい。
4月下旬、秋田の花友さんにお送りいただいたのだが、すぐさま地植えとして三ヶ月ほど、順調に成長しているようだ。
こちらのキレンゲショウマ、つぼみ自体の数は例年に比べても多く、目を瞠るばかりなのである。
それに引き換え、生育は少し遅いような気がする。
昨年も、いくつかのアクシデントが重なり、一番花が咲いたのは7月24日であった。
さて、今年は・・・・・・。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
ブラックホールの口が開いてきた。今度は、何を飲み込もうというのだろうか?
重畳とした総苞片が印象深い。
いや、困った。
花がない。まったくないわけではないのだが、いつも同じものをアップするわけにもいかず、数日休んでしまった。
そう、花日照りなのである。
いつものWeblio辞書で、「日照り」を引いてみる。
「日が照ること」、これはまんまの意味だ。次に、「あるべきものや欲しいものが不足すること。 「女-」」とある。であるからして、「花日照り」という使い方も、まぁ、あながち間違った用法ではないと思う。
そう、例文にある用法は、もう数十年この方日照りっぱなしだが、この時期、写真を撮る対象としての花が不足しがちなのは私一人のことではないだろう。
上記文章は、2020/1/31に「みんなの趣味の園芸」に投稿した『花日照り!?』という日記に、一部改訂を施したものである。
山野草をもっぱらとする小庭では、1月というのはことさらに花が少ない。そして、それは7月も同じような現象が惹起される。そう、この時期も花日照りに見舞われるのだ。
だから、オクラなんぞの花を無理矢理こじつけてアップするなんてことをやってのける。おう、実というか、果実の方はそろそろ食い頃の大きさとなってきたようだ。そうだ、今日の晩酌のあてに用意しておいたおぼろ豆腐に刻んでのせて食らうこととしようか。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
春から初夏にかけてほころんだ花々のいくつかには、いま実が蓄えられている。こんなことでさえ、草本を育てるモノにとってはひと時の喜びとなる。
そう、実が出来たらその種を取り出して蒔いてみよう、なんてことを考えるわけだが、むやみに播種してしまうと臍を噛むことも。
ムサシアブミに初めて実がついた時、どうせそれほど発芽確率はよくないだろうなどと高を括り、朱い実の部分をこそげ落として播種したのだが、驚くほどの発芽を見て、その処分に困ったことがあった。所詮、猫の額なのである。身の程知らずとはよく言ったもので、身の丈に合った種蒔きをするにこしたことがないと悟った次第である。
青並葉木立紫覆輪星咲は二株を一鉢に収めてある。木立性の矮小種だから、いまのところこの環境でちょうどいいように思う。
何と言ってもつるを伸ばさないだけに、小さくまとまって、一日一輪、二輪と咲く様は大人しやかな朝顔姫といったところだろうか。
いつの間にか、オゼミズギク(尾瀬水菊)の舌状花が色付いていた。
おや、花のセンターに小さな洞が見えている。まるでミニアチュアのブラックホールのよう。はて、何を吸い込んでいるのであろうか?
ツユクサでもよく目にする二階建ての花姿、メガネツユクサでもこんな咲き方を見せてくれる。
薄い藤色に白覆輪の配色が、いかにも涼しげである。
<青並葉木立紫覆輪星咲(G0375:あおなみばこだちむらさきふくりんほしざき)>
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
「青並葉木立紫覆輪星咲」とは言っても、変化朝顔にはいろいろな変異が潜んでいるといっても過言ではない。
だからなのか、その花姿は一様ではないようだ。星咲きとは言っても、10日に咲いた花は巻きスカートのように一部が切れていた。
そして、「木立」との名の通り、つるに依存せず直立して咲き続けている。その花の背後には、これから咲くであろうつぼみを蓄えた木立の先端が見えている。
変化朝顔自体、変わり咲きなのだが、その一つの個体のなかにはさまざまは変異要素が潜んでいるようである。
なにか目新しい被写体はないものかと、小庭を見て回ったのが五日前の事であった。
その折り、葉陰に小さなアネモネ・シルベストリスのつぼみを発見した。
一般的な花期は3~5月とされているが、なぁ~に、この花は気が向けばぽつりとつぼみを付け、勝手にほころび始めるのだ。
時期外れだけに、盛期と比べちょっと小さいかな。それが、なんとも愛らしく、雨に打たれていた鉢をベランダに引き上げ撮ってみたのである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
スズカケソウ(ゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草)である。どこまでも、何処までも伸びていくのである。
初めての付き合いなので、どのように育てたらいいのか見当がつかない。大自然のなかで、このスズカケソウはどんな生活を送っているのだろう。
やはり、折を見て、摘まんで挿すのが理に適い、無駄もない活用法と言えるのではないだろうか。
小暑を過ぎたばかりである。そう、まもなく大暑がやってくるのだが、今日こそ雨に祟られ猛暑日とは縁が切れたようだが、それまでは40度に迫ろうかという陽気が続いていた。
キキョウ的には、いまを盛りと咲き乱れていても不思議ではないのだが、もう打ち止めなのだろうか?
花柄もちゃんと摘んでいた。液肥も忘れずにやってきた。それなのに、キキョウはもうほころんでくれないのだろうか。
試みに、剪定してみた。気が変わって、花芽を付けてくれたらいいのだが。
📸2024年7月9日:ヤマユリに逢いに稲荷山公園北斜面を訪れる。
📸2024年7月9日:東側の階段から上ってみよう。「ヤマユリの小径」という名がついたらしい。
📸2024年7月9日:このような幟が各所に立っていた。
📸2024年7月9日:ここ北斜面には、およそ1000株のヤマユリが自生するという。
📸2024年7月9日:凛として立つ。
📸2024年7月9日:頭が重すぎて倒れている茎もちらほら。
📸2024年7月9日:その花の数に驚く。圧倒的なその存在感に、息苦しさを覚えるほど・・・・・・。
📸2024年7月9日:貴婦人の背景には、児童館のプラネタリウムが子供たちに夢と希望を運んでる。
📸2024年7月9日:ムラサキシキブはすでに実を蓄えていた。
📸2024年7月9日:丈高い木々の隙間からリョウブの花が見えていた。
📸2024年7月9日:ナワシロイチゴだろうか、茎が倒れ痛々しい姿に。
📸2024年7月9日:シロバナトゲソバ(シロバナママコノシリヌグイ)との再会(hanatyanさん、有難う!)。
青 並葉 木立 紫覆輪 星咲(G0375:あお なみば こだち むらさきふくりん ほしざき)の開花を確認。
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
(画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
注)この種子は、国立大学法人九州大学から提供されたものである。
7月7日の早朝、そう、七夕という日に、星咲きの変化朝顔が開花した。
葉陰からひょっこりと顔を出している。いかにも窮屈そうな姿ではないか。
「青 並葉 木立 紫覆輪 星咲」の種は三つ入っていた。一つは発芽後に萎れてしまい、現在二本が成長している。
矮小種であるがため草丈は10㎝をほんの少し超えた程度だが、それぞれの葉は決して小さいという訳ではなく、生まれたての花にとって日除けで重宝するというより障害物に近い。
あるサイトで同様の変化朝顔を育てた記事を拝見したが、やはり葉に埋もれた花が可哀そうなので周囲の葉を切除してしまったとあった。いや、いや、それって株の成長にとってはよいことは言えないよなぁ~。
タマガワホトトギスの二番花となるであろうつぼみが、だいぶ膨らんできた。
すでに、一番花は立派な三稜形の蒴果を育んでいるのがわかる。
そして、別の茎では小さな、とても小さなつぼみが、ぽつりと目に付くようになった。
そう、上手く事が推移すると、花と蒴果、そしてつぼみとが同時に観察できる、そんな機会に立ち会うことができると嬉しいのだが・・・・・・。
油断していたとしか言いようがない。もう、30~40㎝ほどに伸びた変化朝顔もあるのだが、見通しがよいためかつぼみが育っていないことなど一目瞭然であった。
この「青並葉木立紫覆輪星咲」はキダチ(コダチ)アサガオの類とされており、節間が極々短い矮小種である。もさもさとした葉ばかりが目に留まり、その奥にそこそこに育ったつぼみがあろうとは思わなかった。
はて、これほどに育っているのだとしたら、ひょっとすると明日にでも咲いてしまうかもしれないな。
花を求めてブラ散歩にいそしんでいた折り、路傍から摘んできた。それ以来、4~5年にはなろうかと思うのだが、時期ともなると、さて、爆ぜてやろうかとばかりに15時ともなると花開いている。いわゆる「三時草」のニックネームを持つ花の一つである。
いつしか栽培を放棄したのだが、それでも暑さが募る頃から一時咲き続けている。
ベニバナショウマの葉陰に見え隠れしながら、チドリソウがまだ舞っていた。
こぼれ種から育ったモノだが、時期外れのためか背丈も低いし、花も小さいようだ。
「味噌」ではない。「禊」なのである。
石沢誠司先生の『漢字の音符』には、次のように記されている(「音符「㓞ケイ」<きざむ・割符>と「契ケイ」「潔ケツ」「喫キツ」」より一部を引用)。
ちぎる(契)
禊 ケイ・みそぎ・はらう 示部
解字 「示(祭壇:神)+契(ちぎる・ちかう)」の会意形声。古代中国で3月上巳に神にちぎる祭り。水辺で身をきよめ災難をはらう。
意味 みそぎ(禊)。はらう(禊う)。水で身体を洗いきよめる。また、そのまつり。「祓禊フッケイ」(はらうこと。祓も禊も、はらう意)「禊事ケイジ」(みそぎの祭り)「禊宴ケイエン」(禊事のあとの酒宴)
まさに、ミソハギは日本の湿原や水辺の付近などに見られる多年草で、お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を付ける。和名の由来は、「ハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩」(Wikipedia)とあるように、邪を祓うために在る花のようである。