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Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

姫の覚醒--山・野草の開花を見て思うこと

2025年07月07日 19時27分00秒 | みんなの花図鑑
📸2025年7月5日:メガネツユクサ(眼鏡露草:ツユクサ科ツユクサ属の一年草)

 今年も、つつがなくほころんだ。もちろん、ツユクサの仲間であるからそれほど難しい花ではないのだろう。だが、種を頂戴し(その説は有難うございましたm(_ _)m)、播種した折には、なかなか芽を出さず、心配したものである。
 白覆輪に淡い水色が涼しさを誘う、はずであったのだが、どうも今年の熱量にはかなわないようで、撮影していても涼を感じることはなかった。。。


📸2025年7月5日:北岳ミヤマハナシノブ(北岳深山花忍:ハナシノブ科ハナシノブ属の多年草の高山植物)

 7月3日につぼみを紹介したあのミヤマハナシノブである。淡い紫色の花びらが爽やかさを運んでくれるようで、見ていて飽くことはない。
 稚拙な技量であるにも関わらず、性懲りもなく、いく度となく高山植物や山野草を求めてきた。お察しの通り、その大半が夏を越すことなく潰えてしまった。
 それにしては、先般紹介したミヤマクワガタといい、このミヤマハナシノブといい、思いの外、当地の環境に適応しているようだ。頒布していただいた生産者さんのもとで代を重ね、里の気候に馴化したモノであるのかなぁ~。


📸2025年7月5日:白花ヒメシャジン(白花姫沙参:キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)が綻んだ。

📸2025年7月6日:二輪目も咲いた。
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📸2025年7月6日:すでに一輪目は柱頭が三裂。
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 まさに、この子は「姫」の化身なのであった。草丈は10cmに満たない、花冠はせいぜい2.5cmほどか。ちんまりとスリット鉢に収まっている姿を見ると、思わず頬ずりしたくなってしまうほどだ。
 そういえば、この花、釣鐘状の花冠を下に向けて咲く、そう思っていた。ほらっ、本来、下垂して咲く花が、重力に抗って花冠を水平に保って咲いてる。とても負荷がかかる姿勢といえまいか。
 まだ幼く、花茎も、花柄も伸び切らぬまま咲いてしまったからなのか? 幼すぎる姫の覚醒に心を曇らせる思いを味わった、そんな妙な心境なのだよ。
 あっ、そう、そう、数日前のキキョウのブログで雄性先熟の話をしたっけ。実は、このヒメシャジンも雄性先熟の花の定型的な姿を見せている。 見難いかもしれないが、つんと飛び出た柱頭が三裂しているでしょ。そう、キキョウとは異なり、開花して二日足らずで雌性期に移行したようである。


 

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キキョウ・バルーンが破裂した朝に・・・・・・

2025年06月23日 14時13分55秒 | みんなの花図鑑
📸2025年6月23日:9時10分頃、キキョウ((桔梗:キキョウ科キキョウ属の多年草)が開花した。

📸2025年6月23日:7時6分には、はち切れんばかりのバルーンが目撃されていた!

 2023年8月29日、日高市にある農産物直売所「あぐれっしゅ日高中央」に出かけた。一通り買い物を済ませると、家人は出入り口に陳列されている花卉に魅入っている。やにわに、「このキキョウいいんじゃない!」と宣うた。そう、「買って帰れ!」ということを意味している。野菜や米などをKカーに詰め込み、家人がとある用を足す間に、紫と桃色のポットを1つずつ携え、そそくさとレジを済ます。何の変哲もない矮小性のキキョウであったが、<195円+税>であればお買い得といっていいのだろう。
 その翌年6月10日、最寄りの農産物直売所「あぐれっしゅげんき村」で白花を買い足して三色のキキョウが揃ったことになる。
 そう、園芸店では6月ともなると開花したキキョウが販売され始める。今年の我が家の開花は6月下旬だから、まぁ、まぁ、標準的な開花と言えようか。切り戻し、切り戻ししてやると10月ころまで楽しめる。頼もしい花なのである。
 あれっ、そういえば「ぽんっ」という破裂音、聞こえなかったなぁ~?


📸2025年6月23日:キレンゲショウマ(黄蓮華升麻:アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草)

「ぽんっ」の次は「ころん」である。別に、オノマトペを楽しんでいるわけではないが、つぼみを眺めていると、つい、こんな擬音語や擬態語が頭に浮かぶ。
 キレンゲショウマのつぼみである。ねっ、遠目で見ても「ころん」でしょ。


📸2025年6月23日:坪庭の一角はカオスと化している。

 ユキザサには実が見えている。ここでは、ツクシカラマツの花がセンターを務めているようだ。さらに、繁茂するクサヤツデの前には、まだタツタソウの葉が見えている。
 坪庭には、雑多な草本とともにカオスが支配し始めているようだ。


📸2025年6月23日:はて、これは花だよね? こんな花など買った覚えがないのだが?

パセリ(セリ科オランダゼリ属の多年草)
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花が咲くと食用に適さないとか。
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  実は、これ、パセリの花なのである。一目瞭然! さすがに、セリ科特有の花であることよ。
 コトバンクには、「無限花序の一つ。 散形花序の花軸が頂端で放射状に多数分岐して、ほぼ同じ長さをもつ多数の花をつけるもの。」とある。パセリの花、複散形花序の解説である。
 ミリ単位の花である。五弁花で、雌しべが2本、雄しべは5本あるようだ。いや、どんな花の形かと思ったが、レンズを通してみると、意外に美しい花であることよ。


 

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この時季の花と言ったら、江戸絞りくらいしか・・・・・・

2025年06月15日 12時18分49秒 | みんなの花図鑑
📸2025年6月12日:ハギ エドシボリ(萩 江戸絞り:マメ科ハギ属の落葉低木)

 この時季、花日照りとなる。元来、夏に咲く花に乏しい猫の額である。この時季の花も幾度かは試みているのだが、いつの間にか萎れてしまうのである。なんでもかんでも、昨今の炎暑の夏のせいにしてしまいがちだが、それも数%の真理ではあるのだが、とにかく園芸技術が未了、要はへタッピーなのである。
 例年であれば、この時季変化朝顔に手を染めるのだが、今年はどうも気が乗らない。
 という訳で、数年前、何の気なしに入手した江戸絞りがトップを飾ることになった。


📸2025年6月14日:クガイソウ(九蓋(階)草:オオバコ科クガイソウ属の多年草)

 クガイソウである。この音がどうも好きになれない。
 仏教語の一つに、苦界 (くがい)がある。「すべての衆生の苦しみが無限であることを海にたとえて苦海(くかい)という。」ところから、「苦しみの多い世界」という意があるようだ。そう、「べらぼう」とやらが放映されているが、冒頭で「苦界に身を落とした遊女」の話があったっけ。音だけだとあまりいい印象はないでしょ。
 漢字では「九蓋(階)草」と表記する。「輪生する葉の繰り返しが9層になることに由来する」とある。あるいは、仏具の一つ、天蓋に似るところからの命名とする説もある。こうのようであれば、少しは有り難みも湧いてくるというもの。モノには表裏二面の意があるということか。


ブラ散歩で出会った花や苗(?)など

📸2025年6月8日:トウカエデ(ムクロジ科カエデ属の落葉高木)

📸2025年6月8日:イチョウ(銀杏:イチョウ科イチョウ属の落葉性高木)

📸2025年6月8日:街路樹のイチョウである。苗取り放題!?


📸2025年6月8日:小学校のフェンスの内側で咲いていた。キスゲの仲間ですかね? 

 小・中学校や公園のある道を経てコープへと、いつもの通り、ちょっとした買い物がてらのブラ散歩である。
 この時季、トウカエデが大変なことになっている。爆発的な花付きに枝もたわむほど。
 秋ともなれば、たくさんのギンナンが実る街路樹のイチョウである。今まで気づかなかったが、なんだ、この苗の発育の良さは。量も凄いね。
「イチョウの抜き苗です!」--十把一絡げでオークションで販売できるかも 笑


 

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ヤマアジサイの真花咲く頃、ミヤマハナシノブは蒴果育む

2025年06月03日 15時22分08秒 | みんなの花図鑑
📸2025年6月2日:ヤマアジサイ 奏音(山紫陽花 奏音:アジサイ科アジサイ属の落葉低木)

 アジサイの仲間は三種ほど。一重の萼咲きであるこの奏音(かなと)、やはり一重の萼咲きの藍姫(あいひめ)、それに八重白花ガク咲きのホワイトエンジェルである。
 アジサイの仲間は、意外と簡単に挿し木が成就する。鉢植えの奏音の他に地植えが一株、藍姫も地植えで三箇所ほど、ホワイトエンジェルはあっちこっちと場所を移動し、いまでは南側の小庭の外れで生きている。
 ホワイトエンジェルにはつぼみが付いているが、他のヤマアジサイにはつぼみが見えない。昨年の強剪定が響いたか。


📸2025年6月2日:ミヤマハナシノブ(深山花忍:ハナシノブ科ハナシノブ属の多年草の高山植物)

📸2025年6月3日:手前がミヤマハナシノブである(奥はクレマチス<シーボルティー>)。草丈は60cmほどか。

  北岳のミヤマハナシノブだが、花の終りが近づいている。高山植物の範疇に入るとされるこの花が、この地で、これほど咲いてくれるとは思わなかったので、驚き、かつ大変喜んでいる。
 さて、問題は夏越しである。せいぜいが遮光ネットの陰に置くといった程度で、その他に何を、どうすればよいのか、ノーアイディアなのである。あ~、苦い経験が頭をよぎる。


📸2021年3月5日:銅葉(黒葉)エゾハナシノブ。
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📸2021年3月5日:ミヤマとはだいぶ印象が異なる。
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 実は、ハナシノブの類は初めてではない。2021年のこと、エゾハナシノブの銅葉改良種とされるポレモニューム・パープルレインを育てたことがある。この花、耐寒性はあるが耐暑性は「中」程度という触れ込みだった。案の定、その夏を越すことなく、次のミッションへと旅立っていった。
 繰り返すが、ミヤマハナシノブは高山植物の範疇に入る。その上、オークションで落札した折に、麗々しく「北岳の」といった形容詞が付いていた。これは、酷暑に強かろうはずがない。
 花後の姿を観察すると、いくつか蒴果を育んでいそうである。これは、大事に採取しておいたほうが良さそう だ。多年草といわれるが、種によっては二年草もあるという。この株のまま夏越しが叶えばよいのだが、なにはともあれ蒴果から放出される実を採取することに照準を合わせることとしよう。


ブラ散歩で出会った花や実など

📸2025年6月2日:エビヅル(海老蔓:ブドウ科ブドウ属のつる性落葉木本)

📸2025年6月2日:ニワトコの仲間(接骨木の仲間:ガマズミ科ニワトコ属の落葉低木/小高木)

📸2025年6月2日:ウメモドキ(梅擬き:モチノキ科モチノキ属の落葉低木)

 

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山野草 & 木本:それぞれの〝つぼみ〟に思いを託して

2025年05月31日 11時20分45秒 | みんなの花図鑑

 📸2025年5月27日:キレンゲショウマ(黄蓮華升麻:アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草)
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 📸2025年5月29日:エドシボリ(江戸絞り:マメ科ハギ属の落葉低木)
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 📸2025年5月27日:クガイソウ(九蓋(階)草:オオバコ科クガイソウ属の多年草)
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 📸2025年5月29日:ハコネギク(箱根菊: キク科シオン属の多年草)
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 📸2025年5月29日:トウチクラン(唐竹蘭:ユリ(イヌサフラン科)科チゴユリ属の多年草)
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 さて、ここからが問題なのだ。今日(5/31)は思いの外寒い(裏フリースのパンツを引っ引っ張り出してはいている)のだが、今年も例年以上に暑さが募るようだ。
 昨年、キレンゲショウマのつぼみは虫害に悩まされ、ひいては酷暑の炎熱で萎んでしまい碌な花しか見ることができなかった。クガイソウにいたってはつぼみさえ付けることなく一年を終えた。
 それぞれに問題を孕みながら開花の時を待っている。


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ニオイハンゲの仏炎苞 & 山野草の苗の話

2025年05月28日 11時57分10秒 | みんなの花図鑑

ニオイハンゲには不思議な存在感がある!

 📸2025年5月27日:ニオイハンゲ(匂半夏:サトイモ科ハンゲ属の多年生草本)
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 📸2025年5月27日:おや、フライフィッシングのようだ。そう、仏炎苞からは肉穂花序が伸びている。
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 さほど大きな草本ではない。10cmほどか。そう、形態はウラシマソウに似ている。って言うか、テンナンショウの仲間に酷似しているのだ。
 今年始めて仏炎苞を見た。そこからは、まるでフライフィッシングのようなテグスが放出されている。別に、ナニモノかを釣ろうというのではないらしいのだがね。
 地植えにして、もう2~3年になるかな。その仏炎苞からは芳香が漂うとされている。だが、庵主はあまり鼻の具合がよくないので、その恩恵に浴したことはない。

いくつかの山野草の苗たちのいま

📸2025年5月24日:シライトソウの二年苗。
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📸2025年5月8日:50粒が3芽になってしまった。
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  50粒すべてが順調に発芽したわけではない。半数以下、いや、もっと少なかったであろうか。
 これも、2023年初頭にオークションで入手し、期待を込めて育ててきたものであるが、日毎、月毎に数が減り、いま、たった三芽しか残っていない。
 とあるサイトでこのシライトソウの実生の花の話を目にしたことがある。花が咲くまで3年、4年もかかるのだとの記述に打ちのめされた。う~んっ、こりゃ~、花など望むべくもない状況のようだ。

 📸2025年5月27日:昨年のこぼれ種から発芽したカネシロソウ属の苗なのだと思うのだが・・・・・・。
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 昨年購入したカネシロソウの仲間たちだが、今年、芽を吹くことがなかった。
 ところが、カネシロソウの発芽を思わせる芽が、坪庭のあちこちで見ることができたのである。そのうちのいくつかを鉢に盛り、遮光ネットに囲われた棚に置いてみることにした。
 いまのところは、順調に生育しているものと思う。さて、夏越しである。どうなることかと、いまから気をもんでいる。

 📸2025年5月27日:中央にあるのはシロバナショウジョウバカマの今春芽生えた苗である。
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 咲くことなく、数年息衝いていたシロバナショウジョウバカマの苗だが、今年ついに潰えた。小さな苗が2つほど残して。
 ちょうど空いていた鉢に植え替えて様子を見ようとしたのだが、さて、この子たちも花穂をつけることなく潰えてしまうのだろうか。頑張れ、シロバナショウジョウバカマ!

新着! ツリガネニンジンの根茎苗をゲットした。

 📸2025年5月28日:ツリガネニンジン(釣鐘人参:キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)
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 そう、新着なのである。昨日(5/27)、第四種郵便で届いたばかり。最近ハマっているオークションってやつで入手した。2株、送料込みで700円である。
 これだけ小さいと今年花は見られない? まぁ、気長に育てていきましょうか。
 あっ、そうそう、この鉢、山野草鉢ではない。「根っこつよし」がキャッチフレーズの「スリット鉢」である。「根の生育環境を整え、植物を強く元気に育てる」のだそうで、試みに、最近はこの鉢ばかりを使っている。一番の良い点? 安さかな! ちなみに、「6号 深型 グリーン 奥行き18cm 幅18cm 高さ16cm」は、A社の通販サイトで税込み170円(2025/05/28現在)なのである。 

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風鈴オダマキ、ユキザサ、折々に姿を変えていく山野草

2025年05月18日 19時45分22秒 | みんなの花図鑑

 📸2025年5月18日:2025年5月18日:Beauty of form! さて、これはなんだろう?
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 📸2025年5月18日:そう、これは、二色風船オダマキのメタモルフォーゼ!
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 自然は時として、驚くほどの変化を見せることがある。
「これが、あの花後の姿なの?」なんてことはちっとも珍しいことではないのだ。
 ほら、ここにもかつての愛らしい姿から種子を紡ぎ出すために、その身を驚くほどに変化させた二色風鈴オダマキを見ることができる。

 📸2025年5月18日:ヤマアジサイ奏音(山紫陽花 奏音:アジサイ科アジサイ属の落葉低木)
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 ヤマアジサイ奏音が目を覚ましたようだ。真花(両性花)はまだ眠りのなかのようだが、装飾花は一輪、二輪とほころび始めている。
 嫌だな。アジサイが脚光を浴びるのは雨の季節。そう、梅雨を連想してしまう。

 📸2025年5月18日:ユキザサ(雪笹:アジサイ科ウツギ属の落葉低木)
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 わずか3~5ミリほどの球形である。ときには、翡翠もかくやといったきらめきを見せることがある。
 この実が熟す頃、萌えたような真っ赤な色に変わっていくというのだ。もう何年もユキザサと暮らしているが、まだその姿を見たことがない。今年こそと思うのだが、果たして・・・・・・。

 📸2025年5月18日:雨上がりの朝、自然は驚くほどのオブジェをプレゼントしてくれる。
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 実は、まだ、この芽の本性ははっきりとしない。葉の形状などからシロカネソウ属なのではないかと思っているのだが、決め手にかける。
 それでも、雨上がりの朝、こんな姿を見せつけられると、その本性が何であれ愛おしくなってしまうのだ。

 📸2025年5月18日:📸2025年5月18日:アネモネ・カナデンシス(アネモネ・カナデンシス:キンポウゲ科イチリンソウ属)
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 花の姿はイチリンソウ属を連想させる。純白の花被片に、黄色の蕊を添えたその姿はとても無垢なのである。
 だが、ちらっと見えている葉は、粗粗しくさえ思えるほどだ。どちらが本性なのだろう。
 放っておくと地下茎を伸ばし、どこまでも侵食していく。けっこう荒っぽい草本なのである。

風鈴オダマキ、ユキザサ、折々に姿を変えていく山野草 - Kite.comの花を求めて毎日ブラ散歩!

風鈴オダマキ、ユキザサ、折々に姿を変えていく山野草 - Kite.comの花を求めて毎日ブラ散歩!

📸2025年5月18日:Beauty of form! さて、これはなんだろう? 📸2025年5月18日:そう、これは、二色風船オダマキのメタモルフォーゼ! 自然は時として、驚くほどの変化を見...

Kite.comの花を求めて毎日ブラ散歩!

 


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ユキノシタの花を撮った! 夜は、葉の天ぷらを喰らおうと思う! ?

2025年05月14日 11時57分38秒 | みんなの花図鑑

 📸2025年5月14日:ユキノシタ(雪の下:ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)
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 📸2025年5月14日:この開きかけの風情が、なかなかによいのだよ。
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 📸2025年5月14日:放っておくとランナー(走出枝)を伸ばし、果てしなく増える。

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 まだ、「みん花」が健在な頃、ブラ散歩で盛んに通りすがりのお宅の花を撮ったものである。断りを入れ、撮っていると、「お好きなの? 草花!」などと仰ってお手植えの花をくださる方もいらした。このユキノシタもその一つ。
 祖父が庭弄りな好きだったもので、幼い頃からこのユキノシタの存在は知っていた。それも、おでき(腫れ物)に効く民間薬として。そう、腫れ物ができると、祖父は庭のユキノシタの葉をもぎ取って火で軽く炙り、患部に貼ってくれたものである。
 そして、もう一つ、知っていることがあった。ランナー(走出枝)を伸ばし、とにかく増えるのである。そんな経験があったため、こればかりは戴くのを躊躇したのだが、持って行けと言ってきかない。それが、いま、この坪庭にいるユキノシタなのである。う~んっ、この小さな花は殊更に綺麗なのだがね。

 📸2025年5月14日:たとえ坪庭のものでも、しばらく水に浸けておいたほうがいいように思う。
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 数年前、どこかのサイトでこのユキノシタの葉を天ぷらにして食うのだという記事を拝見した。
 まぁ、民間薬として活用できるほどだから、毒性は少なかろうと試してみたことがある。
 う~んっ、旨からず、不味からず、特別に味も際立ったものはなく、天麩羅の衣がついているだけに、「あ~、言われてみれば天麩羅だね!」といったところ。久しぶりに食膳に乗せ、塩でもふりかけて喰らうてみたくなったのである。


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小さな風鈴 ちんちろちん--今日は山野草のごった煮です !?--

2025年05月08日 15時19分48秒 | みんなの花図鑑

 📸2025年5月4日:ニショクフウリンオダマキ(二色風鈴苧環:キンポウゲ科オダマキ属の多年草)
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 小さな風鈴 ちんちろちん。
 風もないのに チンチロリン。
 かすかな音色が耳に届いたような気がしたよ。

 📸2025年5月8日:オキナグサ(翁草:キンポウゲ科オキナグサ属の多年草)
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 千々に乱れた花後の姿。そう、これがオキナグサの痩果であり、この若草色が時の経過とともに真っ白な綿毛と化す。
 そもそも、この痩果を翁の白髭に見立て「オキナグサ」と命名されたと言う。あまりにもストレートな命名ではないか。

 📸2025年5月8日:つん、つん。つん、つん。日々、ミヤマハナシノブを凝視するとわかることがある。

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 花柱がつんと飛び出ている。その先端を見てみると? 丸い棒状になっているモノと、先端が三裂しているモノとがあるのがわかる。
 はて、これは何を意味するのか? そう、この花柱を見るだけで、ミヤマハナシノブが雄性先熟の花であることがわかる。

「両性花において同一個体のおしべがめしべよりも先に成熟するもの。キク科、ユキノシタ科、セリ科などにみられる。その花のめしべが成熟し、柱頭などが花粉を受付ける状態になるとすでにおしべは花粉の放出を終ってしおれてしまうので、同じ花のなかでの受粉が避けられる。」

 コトバンク「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」には、以上のように説明されている。自家受粉することによって生ずる近親交配を回避し、ひいてはそれによって生じる劣性遺伝子の誘発を排除することが目的とされる。植物に限らず、生物が獲得した生存戦略の一つなのだろう。

📸2025年5月8日:シロカネソウ属の仲間かな?
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📸2025年5月8日:サンインかな? アズマかな?
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 ここ数年、シロカネソウ属に傾注してきた。トウゴクサバノウ、サンインシロカネソウ、アズマシロカネソウなど、数種のシロカネソウ属を栽培してきたのである。
 昨年、上記いづれもが猫の額を飾ってくれた。トウゴクサバノオは二年草だから、今年はダメだなと思っていた。サンインとアズマは多年草とされるので、春早くに芽を出してくれるものと思っていたが、まったく音沙汰なし。
 しばらくすると、双葉があちこちに萌え出てきた。どうも、それらがサンインとアズマだと、勝手に思っている。

 📸2025年5月8日:右からフジバカマ、凹ってる部分がレンゲショウマ、キレンゲショウマと並んでいる。
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 📸2025年5月8日:分け入ってみると、矮小化したレンゲショウマが育っているのがわかる。
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 レンゲショウマが三年目に突入した。一昨年はたくさんの花を付けてくれた。だが、昨年はつぼみさえ付けてくれなかった。
 今年も、キレンゲショウマとフジバカマに挟まれて身の縮む思い。レンゲショウマに明日はあるのだろうか?

 📸2025年5月7日:電信柱の影で寛ぐムサシアブミの御一統さん。
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 マムシグサ、ユキモチソウ、ウラシマソウ、・・・・・・、etc. テンナンショウの仲間はいずれもその独特な容姿で人目をさらう。
 このムサシアブミ(武蔵鐙:サトイモ科テンナンショウ属の多年草)もそうである。
 ご存知の通り、鐙とは馬具の一種で、騎乗時に足を乗せる道具である。かつて、武蔵の国で良質な鐙が産出され、この花の苞葉(仏炎苞)がその馬具に似ていたがために命名されたと言う。
 とにかくよく増える。驚くほど増える。だからして、猫の額には不向きな植物だ。そう、あっという間に席巻されてしまう。
 

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雨の日はベランダの鉢物を見て心を慰める

2025年05月06日 15時26分50秒 | みんなの花図鑑
 📸2025年5月6日
 シーボルティー(シーボルディーとも:キンポウゲ科センニンソウ<クレマチス>属の多年草)
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 📸2025年5月6日
 ナーセリーは湘南クレマチス園。フロリダ系バイカラーの新旧両枝咲きとされる。
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 今年2月下旬、家内がかかりつけのクリニックの近くにある園芸店で苗を求めた。
 わずか三月ほどでここまで成長するのであるから、クレマチスは面白い。このシーボルティーはテッセンやフロリダ系から作出されたとされ 、どこか和のテーストをも醸し出す。
 枝を伸ばしながら節々につぼみを付けいく多花系のようで、これからが楽しみである。


 📸2025年5月6日
 ベランダで咲く紫の花たちである。
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  左下段からセイヨウマツムシソウ、ミヤコワスレ、その右斜め上がセイヨウオダマキ、左にはつぼみだけだがヤマアジサイ<奏音>が位置している。


 📸2025年5月6日
 北岳のミヤマハナシノブが咲き進んでいる。花径は2~3cmと小さい。
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 そう、「北岳」のとされるミヤマハナシノブが咲き進んでいる。これほどに小さな花だとは思っていなかったので、「小さきものはみなうつくし」などというフレーズを思い起こし、より一層この花との出会いを嬉しく思っている。
 ある意味、ここまでは想定以上に順調に推移しているのだが、問題は灼熱の夏越しである。昨年の夏は半日陰でやり過ごし、関東の冬も地上部さえも消滅することなく年を越したミヤマハナシノブであるだけに杞憂であってほしいと願うばかりである。


 📸2025年5月6日
 チングルマの花後の姿である。いかにもバラ科であることが推量される。
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 📸2025年5月6日
 スズカケソウの穂挿しがメインなのだが、それ以外の挿し木も・・・。
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 チングルマの花後と挿し木鉢である。
 自庭にてチングルマの綿毛を見たいがために、何度となくチャレンジしているのだが、夏越しが上手くいかない。今年こそは・・・・・・・。
 鉢の中には、徳島県など一部の地域で絶滅危惧種指定にされているスズカケソウの挿し穂が育っている。あっ、シセンウツギも挿しておいたが、これも活着したようだ。
 さらに、昨年種を取ったホトトギスも芽を出し始めている。なんと、何処から紛れ込んだか針葉樹も発芽したようだ。そんなごった煮の鉢も一興である。

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コメント (4)
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