宿 シュク・やど・やどる・やどす 宀部 sù・xiǔ・xiù
解字 甲骨文・金文は、「宀(家屋)+イ(人)+敷物」の会意。家屋で人が敷物の上でやどる形。敷物の形は篆文から変化し、現代字で「百」になった。宿は、家屋の中で人がやどること。転じて、中にやどす・前からやどしている等の意となる。
意味 (1)やどる(宿る)。泊まる。「宿泊シュクハク」「合宿ガッシュク」 (2)やど(宿)。やどや。「宿舎シュクシャ」「宿坊シュクボウ」 (3)やどす(宿す)。とどめる。「宿痾シュクア」(以前からわずらい治らない病気) (4)かねてからの。前世からの。「宿命シュクメイ」「宿望シュクボウ」 (5)年を経ている。経験豊かな。「宿老シュクロウ」 (6)しゅく(宿)。馬継ぎ場。「宿駅シュクエキ」「宿場シュクバ」
覚え方 やね(宀)の下に、ひと(イ)が、ひゃく(百)にん宿泊する。
イメージ
「やどる」(宿)
大勢の人が宿で身をちぢめて寝ることから(覚え方)
「ちぢめる」(縮・蹜)
「形声字」(蓿)
音の変化 シュク:宿・縮・蹜・蓿
ちぢめる
縮 シュク・ちぢむ・ちぢまる・ちぢめる 糸部 suō・sù
解字 「糸(いと)+宿(ちぢめる)」の会意形声。糸や、糸で織った布や衣服が、ちぢんで小さくなること。普通の状態から短くなったり、小さくなることをいう。
意味 (1)ちぢむ(縮む)。ちぢまる(縮まる)。「縮小ショクショウ」「縮尺シュクシャク」「圧縮アッシュク」 (2)ちぢこまる(縮こまる)「恐縮キョウシュク」「縮慄シュクリツ」(ちぢこまりおそれる)
蹜 シュク 足部 sù
解字 「足(あし)+宿(ちぢめる)」の会意形声。歩幅を縮めてあること。小股であること。また、足がすくむこと。
意味 (1)こきざみに歩く。「蹜蹜シュクシュク」(小刻みにあるく)(2)ちぢこまる。足がすくむ。「蜷蹜ケンシュク」(まがってちぢこまる。蜷ケンは巻貝で、ここではまがる意)
形声字
蓿 シュク・スク 艸部 xù
解字 「艸(くさ)+宿(シュク)」の形声。シュクは驌シュク(良馬の古称)に通じ、良馬の食べる草の意。「苜蓿モクショク」(うまごやし)として用いられる。苜モク・ボクは「艸(くさ)+目(モク)」の形声。モクは睦モク・ボク(むつむ・したしい)に通じる。「苜蓿モクショク」は良馬がむつむ草で、馬の好む草の意。うまごやし(苜蓿)をいう。
苜蓿(うまごやし)
意味 (1)うまごやし(苜蓿)。豆科ウマゴヤシ属の一・二年生草本。三枚の複葉が互生する。卵形あるいはハート形の小葉をつける。一つ一つは黃色蝶形の総状花をつける。飼料や肥料等に用いる。(2)クローバーの俗称。しろつめぐさ。
弼 ヒツ <たすける>
弼 ヒツ・たすける・すけ 弓部 bì
解字 金文は、「弓弓+敷物」の会意。弓二つは、一本の弓に、弓の型を当ててしっかり固定し、弓の曲がりを矯正している形。それに敷物(むしろ)がついた弼は、敷物の上で弓を、ためる(矯正する)作業を表す。篆文は敷物が変形し、現代字は百になって弓のあいだに入った形。意味は、君主の政治が曲がるのを正す意から、君主の政治をたすける意となる。
意味 (1)ためる。矯正する。 (2)たすける(弼ける)。たすけ。「輔弼ホヒツ」(天子の政治をたすけること。また、その役) (3)[国]すけ(弼)。律令制の弾正台(警察)の次官。大弼ダイヒツとも言う。 (4)人名。「井伊直弼いいなおすけ」(幕府大老・彦根藩主。幕末、桜田門外で暗殺された)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文・金文は、「宀(家屋)+イ(人)+敷物」の会意。家屋で人が敷物の上でやどる形。敷物の形は篆文から変化し、現代字で「百」になった。宿は、家屋の中で人がやどること。転じて、中にやどす・前からやどしている等の意となる。
意味 (1)やどる(宿る)。泊まる。「宿泊シュクハク」「合宿ガッシュク」 (2)やど(宿)。やどや。「宿舎シュクシャ」「宿坊シュクボウ」 (3)やどす(宿す)。とどめる。「宿痾シュクア」(以前からわずらい治らない病気) (4)かねてからの。前世からの。「宿命シュクメイ」「宿望シュクボウ」 (5)年を経ている。経験豊かな。「宿老シュクロウ」 (6)しゅく(宿)。馬継ぎ場。「宿駅シュクエキ」「宿場シュクバ」
覚え方 やね(宀)の下に、ひと(イ)が、ひゃく(百)にん宿泊する。
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「やどる」(宿)
大勢の人が宿で身をちぢめて寝ることから(覚え方)
「ちぢめる」(縮・蹜)
「形声字」(蓿)
音の変化 シュク:宿・縮・蹜・蓿
ちぢめる
縮 シュク・ちぢむ・ちぢまる・ちぢめる 糸部 suō・sù
解字 「糸(いと)+宿(ちぢめる)」の会意形声。糸や、糸で織った布や衣服が、ちぢんで小さくなること。普通の状態から短くなったり、小さくなることをいう。
意味 (1)ちぢむ(縮む)。ちぢまる(縮まる)。「縮小ショクショウ」「縮尺シュクシャク」「圧縮アッシュク」 (2)ちぢこまる(縮こまる)「恐縮キョウシュク」「縮慄シュクリツ」(ちぢこまりおそれる)
蹜 シュク 足部 sù
解字 「足(あし)+宿(ちぢめる)」の会意形声。歩幅を縮めてあること。小股であること。また、足がすくむこと。
意味 (1)こきざみに歩く。「蹜蹜シュクシュク」(小刻みにあるく)(2)ちぢこまる。足がすくむ。「蜷蹜ケンシュク」(まがってちぢこまる。蜷ケンは巻貝で、ここではまがる意)
形声字
蓿 シュク・スク 艸部 xù
解字 「艸(くさ)+宿(シュク)」の形声。シュクは驌シュク(良馬の古称)に通じ、良馬の食べる草の意。「苜蓿モクショク」(うまごやし)として用いられる。苜モク・ボクは「艸(くさ)+目(モク)」の形声。モクは睦モク・ボク(むつむ・したしい)に通じる。「苜蓿モクショク」は良馬がむつむ草で、馬の好む草の意。うまごやし(苜蓿)をいう。
苜蓿(うまごやし)
意味 (1)うまごやし(苜蓿)。豆科ウマゴヤシ属の一・二年生草本。三枚の複葉が互生する。卵形あるいはハート形の小葉をつける。一つ一つは黃色蝶形の総状花をつける。飼料や肥料等に用いる。(2)クローバーの俗称。しろつめぐさ。
弼 ヒツ <たすける>
弼 ヒツ・たすける・すけ 弓部 bì
解字 金文は、「弓弓+敷物」の会意。弓二つは、一本の弓に、弓の型を当ててしっかり固定し、弓の曲がりを矯正している形。それに敷物(むしろ)がついた弼は、敷物の上で弓を、ためる(矯正する)作業を表す。篆文は敷物が変形し、現代字は百になって弓のあいだに入った形。意味は、君主の政治が曲がるのを正す意から、君主の政治をたすける意となる。
意味 (1)ためる。矯正する。 (2)たすける(弼ける)。たすけ。「輔弼ホヒツ」(天子の政治をたすけること。また、その役) (3)[国]すけ(弼)。律令制の弾正台(警察)の次官。大弼ダイヒツとも言う。 (4)人名。「井伊直弼いいなおすけ」(幕府大老・彦根藩主。幕末、桜田門外で暗殺された)
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