交 コウ・まじわる・まじえる・まじる・まざる・まぜる・かう・かわす 亠部
解字 人が脚を交差させた姿の象形。X型に交わる意味をしめす。
意味 (1)まじわる(交わる)。まじえる(交える)。まじる(交じる)。「交際コウサイ」「交渉コウショウ」「交流コウリュウ」 (2)かえる。かわす(交わす)。かう(交う)。「飛び交う」「交易コウエキ」「交換コウカン」「交互コウゴ」 (3)いれかわる。引き換えにわたす。「交付コウフ」
イメージ
人が脚を交差させる形から「交差させる」(校・絞・纐・効・咬・鮫・蛟)
「まじわる」(較・郊・狡)
「まぜる」(餃)
音の変化 コウ:校・絞・纐・効・咬・鮫・郊・餃・狡・蛟 カク:較
交差させる
校 コウ・キョウ 木部
解字 「木(き)+交(交差させる)」の会意形声。木を交差して組んだ軍営の柵から軍隊の陣営・とりで、転じて軍隊を指揮する将官をいう。また、教キョウ・コウ(おしえる)に通じ、教育する木造の校舎。較コウに通じ、くらべる意など多彩である。
意味 (1)陣営の指揮官。「将校ショウコウ」 (2)まなびや。がっこう。「学校ガッコウ」「校舎コウシャ」 (3)くらべる。しらべる。考える。「校正コウセイ」(くらべ合わせて誤り等を訂正する)「校閲コウエツ」(調べてなおす) (4)木を組み合わせたもの。あぜ(校)。「校倉あぜくら」(木材を交差させ建てた倉)
絞 コウ・しぼる・しめる・しまる 糸部
解字 「糸(ひも)+交(交差させる)」の会意形声。糸(ひも)を交差させてしめること。ひもを人の首(くび)にかけ交差させて両端をひっぱり「くびる」意である「しめる」として用いられることが多い。日本では「しぼる」(ねじる)意でも用いられる。
意味 (1)しめる(絞める)。「絞殺コウサツ」(絞め殺す)「絞首コウシュ」(首を絞める)「絞罪コウザイ」(絞首刑に相当する罪) (2)しぼる(絞る)。「絞り染め」
纐 コウ 糸部
解字 「頁(あたま)+絞(しぼる)」の会意形声。布の一部をつまんで、てるてる坊主のように、あたまを残して糸でくくり染料につける染め方。括った部分が染まらず模様が出る。しぼり染め。
意味 しぼり。しぼりぞめ。「纐纈コウケチ・コウケツ」(奈良・飛鳥時代に行なわれた絞り染の名。布帛を糸でくくって染料に浸して染める模様染め)
効 コウ・きく 力部
解字 「力(ちから)+交(交差する)」の会意形声。ハサミなど交差した道具の柄を持って力をいれると、てこの原理でより大きな効き目がでること。旧字は效だが、新字体で解字した。
意味 きく(効く)。ききめ。役に立つ。「効果コウカ」「効率コウリツ」「効用コウヨウ」
咬 コウ・かむ 口部
解字 「口(くち)+交(交差させる)」の会意形声。口のなかで歯や牙を交差させて咬むこと。また、鳥が飛び交いながら鳴く意もある。
意味 (1)かむ(咬む)。かじる。「咬菜コウサイ」(野菜を食う。粗食に甘んじる) (2)鳥の鳴く声。「咬咬コウコウ」
鮫 コウ・さめ 魚部
解字 「魚(さかな)+交(交差させる)」の会意形声。するどい歯を交差させて獲物を襲うサメ。
意味 (1)さめ(鮫)。サメ科の海魚。肉食でするどい歯をもつ。「鮫肌さめはだ」(鮫のようにザラザラした肌) (2)みずち(鮫)。想像上の動物。蛇に似て身をくねらせて水中を泳ぎ、空をとぶ竜に似た架空の動物。
蛟 コウ・みずち 虫部
解字 「虫(動物)+交(=鮫。さめ)」の会意形声。鮫のように身をくねらせて水中を泳ぎ、また空をとぶ竜に似た架空の動物。
意味 みずち(蛟)。想像上の動物。竜の一種。「蛟竜コウリュウ」(①水中にすみ、雨に乗じて天に昇り竜になるとされる。②英雄や豪傑)
まじわる
較 カク・コウ・くらべる 車部
解字 「車(くるま)+交(まじわる)」の会意形声。多くの車が一か所で交わり合うこと。その結果、互いに相手の車を見くらべること。
意味 (1)くらべる(較べる)。つきあわせる。「比較ヒカク」「較量コウリョウ」(くらべてはかる) (2)あきらか。「較然コウゼン」 (3)おおむね。「大較タイコウ」
郊 コウ 阝部おおざと
解字 「阝(みやこ・まち)+交(まじわる・行き来する)」の会意形声。都や町から行き来できる範囲の村里。
意味 まちはずれ。都のそと。「郊外コウガイ」「近郊キンゴウ」
狡 コウ・ずるい・こすい 犭部
解字 「犭(いぬ)+交(まじわる)」の会意形声。犬は中国でわるものとされており、人に移して悪者とまじわること。悪者は、付き合ってみると、ずるい・こすい意となる。転じて、すばしこい意ともなる。
意味 (1)ずるい(狡い)。こすい(狡い)。わるがしこい。「狡猾コウカツ」 (2)すばしこい。「狡兎コウト」(すばしこい兎)「狡兎三窟コウトサンクツ」(すばしこいうさぎは三つの隠れ穴をもって危険から身を守る)
まぜる
餃 コウ 食部
解字 「食の変形(たべる)+交(まぜる)」の会意形声。ひき肉や野菜などいろんな材料をまぜあわせ、小麦粉の薄い皮に包んで焼いたりゆでたりした食べ物。
意味 「餃子ギョーザ」に用いられる字。読みは中国語方言からと言われる。
<紫色は常用漢字>
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解字 人が脚を交差させた姿の象形。X型に交わる意味をしめす。
意味 (1)まじわる(交わる)。まじえる(交える)。まじる(交じる)。「交際コウサイ」「交渉コウショウ」「交流コウリュウ」 (2)かえる。かわす(交わす)。かう(交う)。「飛び交う」「交易コウエキ」「交換コウカン」「交互コウゴ」 (3)いれかわる。引き換えにわたす。「交付コウフ」
イメージ
人が脚を交差させる形から「交差させる」(校・絞・纐・効・咬・鮫・蛟)
「まじわる」(較・郊・狡)
「まぜる」(餃)
音の変化 コウ:校・絞・纐・効・咬・鮫・郊・餃・狡・蛟 カク:較
交差させる
校 コウ・キョウ 木部
解字 「木(き)+交(交差させる)」の会意形声。木を交差して組んだ軍営の柵から軍隊の陣営・とりで、転じて軍隊を指揮する将官をいう。また、教キョウ・コウ(おしえる)に通じ、教育する木造の校舎。較コウに通じ、くらべる意など多彩である。
意味 (1)陣営の指揮官。「将校ショウコウ」 (2)まなびや。がっこう。「学校ガッコウ」「校舎コウシャ」 (3)くらべる。しらべる。考える。「校正コウセイ」(くらべ合わせて誤り等を訂正する)「校閲コウエツ」(調べてなおす) (4)木を組み合わせたもの。あぜ(校)。「校倉あぜくら」(木材を交差させ建てた倉)
絞 コウ・しぼる・しめる・しまる 糸部
解字 「糸(ひも)+交(交差させる)」の会意形声。糸(ひも)を交差させてしめること。ひもを人の首(くび)にかけ交差させて両端をひっぱり「くびる」意である「しめる」として用いられることが多い。日本では「しぼる」(ねじる)意でも用いられる。
意味 (1)しめる(絞める)。「絞殺コウサツ」(絞め殺す)「絞首コウシュ」(首を絞める)「絞罪コウザイ」(絞首刑に相当する罪) (2)しぼる(絞る)。「絞り染め」
纐 コウ 糸部
解字 「頁(あたま)+絞(しぼる)」の会意形声。布の一部をつまんで、てるてる坊主のように、あたまを残して糸でくくり染料につける染め方。括った部分が染まらず模様が出る。しぼり染め。
意味 しぼり。しぼりぞめ。「纐纈コウケチ・コウケツ」(奈良・飛鳥時代に行なわれた絞り染の名。布帛を糸でくくって染料に浸して染める模様染め)
効 コウ・きく 力部
解字 「力(ちから)+交(交差する)」の会意形声。ハサミなど交差した道具の柄を持って力をいれると、てこの原理でより大きな効き目がでること。旧字は效だが、新字体で解字した。
意味 きく(効く)。ききめ。役に立つ。「効果コウカ」「効率コウリツ」「効用コウヨウ」
咬 コウ・かむ 口部
解字 「口(くち)+交(交差させる)」の会意形声。口のなかで歯や牙を交差させて咬むこと。また、鳥が飛び交いながら鳴く意もある。
意味 (1)かむ(咬む)。かじる。「咬菜コウサイ」(野菜を食う。粗食に甘んじる) (2)鳥の鳴く声。「咬咬コウコウ」
鮫 コウ・さめ 魚部
解字 「魚(さかな)+交(交差させる)」の会意形声。するどい歯を交差させて獲物を襲うサメ。
意味 (1)さめ(鮫)。サメ科の海魚。肉食でするどい歯をもつ。「鮫肌さめはだ」(鮫のようにザラザラした肌) (2)みずち(鮫)。想像上の動物。蛇に似て身をくねらせて水中を泳ぎ、空をとぶ竜に似た架空の動物。
蛟 コウ・みずち 虫部
解字 「虫(動物)+交(=鮫。さめ)」の会意形声。鮫のように身をくねらせて水中を泳ぎ、また空をとぶ竜に似た架空の動物。
意味 みずち(蛟)。想像上の動物。竜の一種。「蛟竜コウリュウ」(①水中にすみ、雨に乗じて天に昇り竜になるとされる。②英雄や豪傑)
まじわる
較 カク・コウ・くらべる 車部
解字 「車(くるま)+交(まじわる)」の会意形声。多くの車が一か所で交わり合うこと。その結果、互いに相手の車を見くらべること。
意味 (1)くらべる(較べる)。つきあわせる。「比較ヒカク」「較量コウリョウ」(くらべてはかる) (2)あきらか。「較然コウゼン」 (3)おおむね。「大較タイコウ」
郊 コウ 阝部おおざと
解字 「阝(みやこ・まち)+交(まじわる・行き来する)」の会意形声。都や町から行き来できる範囲の村里。
意味 まちはずれ。都のそと。「郊外コウガイ」「近郊キンゴウ」
狡 コウ・ずるい・こすい 犭部
解字 「犭(いぬ)+交(まじわる)」の会意形声。犬は中国でわるものとされており、人に移して悪者とまじわること。悪者は、付き合ってみると、ずるい・こすい意となる。転じて、すばしこい意ともなる。
意味 (1)ずるい(狡い)。こすい(狡い)。わるがしこい。「狡猾コウカツ」 (2)すばしこい。「狡兎コウト」(すばしこい兎)「狡兎三窟コウトサンクツ」(すばしこいうさぎは三つの隠れ穴をもって危険から身を守る)
まぜる
餃 コウ 食部
解字 「食の変形(たべる)+交(まぜる)」の会意形声。ひき肉や野菜などいろんな材料をまぜあわせ、小麦粉の薄い皮に包んで焼いたりゆでたりした食べ物。
意味 「餃子ギョーザ」に用いられる字。読みは中国語方言からと言われる。
<紫色は常用漢字>
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