区[區] ク・オウ 匚部はこがまえ
解字 甲骨文は、並んでいる器物(品)をL形の囲いで区切ること。区切る・仕切る意。金文からL形⇒匚に変化した。旧字は區で、「匚(かこい)+品(多くの器物)」 の会意。意味は、くぎる・くぎられた部分をいう。新字体は、旧字の區⇒区に簡略化される。
意味 (1)分ける。くぎる。仕切りをする。「区画クカク」「区別クベツ」 (2)分けられた部分。「区域クイキ」「学区ガック」「選挙区センキョク」 (3)行政上のくぎり。「市区シク」
イメージ
「くぎる・くぎり」(枢・軀・殴・駆・謳)
「オウの音」(欧・嘔・鷗)
音の変化 ク:区・軀・駆 スウ:枢 オウ:殴・謳・嘔・鷗
くぎり・くぎる
枢 スウ・くるる・とぼそ 木部
解字 旧字は樞で、「木(き)+區(くぎり)」 の会意。開き戸のタテの区切りである回転軸となる木。また、その軸受穴をいう。回転軸と穴は開き戸のなかで最も重要なところである。新字体は、樞⇒枢となる。
意味 (1)くるる(枢)。ドアの回転軸。とぼそ(枢)。ドアの軸受穴。 (2)かなめ。物事の大切な所。「中枢チュウスウ」「枢軸スウジク」(ドアのくるると、車の軸。いずれも回転して本体を支える重要な部分)「枢密院スウミツイン」(明治時代、天皇の諮問に応える合議機関)
軀(躯) ク・からだ・むくろ 身部
解字 「身(からだ)+區(くぎり)」の会意形声。頭・腕・脚などの区切りからなる身体。折り曲げることのできる身。
意味 からだ(軀)。み。むくろ(軀)。「体軀タイク」(体つき)「軀体クタイ」(建造物の骨組み)
殴 オウ・ク・なぐる 殳部
解字 旧字は毆で、「殳(なぐる・うつ)+區(=軀。からだ)」 の会意。軀クは身体の意。毆は身体をなぐること。新字体は、毆⇒殴となる。
意味 なぐる(殴る)。うつ。たたく。「殴打オウダ」(たたきうつ)「殴殺オウサツ」(打ち殺す)
駆 ク・かける・かる 馬部
解字 旧字は驅で、「馬(うま)+區(=毆オウ・ク。打つ)」 の会意形声。馬をむち打って走らせること。新字体は、驅⇒駆となる。
意味 (1)かける(駆ける)。馬が走る。「先駆センク」「疾駆シック」「駆動クドウ」(動力を与えて動かす) (2)かる(駆る)。かりたてる。追い払う。「駆使クシ」「駆逐クチク」(駆り立てて追い払う)「駆除クジョ」
謳 オウ・うたう・うた 言部
解字 「言(ことば)+區(くぎる)」 の会意。言葉に間をおき(くぎりをつけ)、ふしをつけてうたうこと。伴奏なしで声だけでうたうことをいう。
意味 うたう(謳う)。うた(謳)。「謳歌オウカ」(①もと君主の徳を皆で褒めたたえる歌から、声をそろえて褒めたたえる。②平和・繁栄などを喜びうたう)「青春を謳歌オウカする」「謳詠オウエイ」(謳も詠も、ふしをつけてうたうこと)
オウの音
欧 オウ 欠部
解字 旧字は歐で、「欠(口をあける)+區(オウ)」 の形声。オウと口から声を出して吐くこと。しかし、本来の意味でなく、外国地名の表記に使われる。
意味 (1)外国地名「欧羅巴ヨーロッパ」に使われ、欧でヨーロッパの意を指す。「欧州オウシュウ」「欧米オウベイ」「欧化オウカ」 (2)はく・もどす。
嘔 オウ・はく 口部
解字 「口(くち)+區(オウ)」 の形声。オウと口から声を出すこと。
意味 (1)はく(嘔く)。もどす。「嘔吐オウト」「嘔血オウケツ」(2)うたう。(=謳オウ)。やかましい声。「嘔啞オウア」(やかましい音や声の形容)
鷗(鴎) オウ・かもめ 鳥部
解字 「鳥(とり)+區(オウ)」の形声。オウオウと鳴く鳥。カモメ。
意味 かもめ(鷗)。沿岸海域にすむカモメ亜科の鳥の総称。「海鷗カイオウ」「鷗盟オウメイ」(カモメを友とする意。隠居する)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文は、並んでいる器物(品)をL形の囲いで区切ること。区切る・仕切る意。金文からL形⇒匚に変化した。旧字は區で、「匚(かこい)+品(多くの器物)」 の会意。意味は、くぎる・くぎられた部分をいう。新字体は、旧字の區⇒区に簡略化される。
意味 (1)分ける。くぎる。仕切りをする。「区画クカク」「区別クベツ」 (2)分けられた部分。「区域クイキ」「学区ガック」「選挙区センキョク」 (3)行政上のくぎり。「市区シク」
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「くぎる・くぎり」(枢・軀・殴・駆・謳)
「オウの音」(欧・嘔・鷗)
音の変化 ク:区・軀・駆 スウ:枢 オウ:殴・謳・嘔・鷗
くぎり・くぎる
枢 スウ・くるる・とぼそ 木部
解字 旧字は樞で、「木(き)+區(くぎり)」 の会意。開き戸のタテの区切りである回転軸となる木。また、その軸受穴をいう。回転軸と穴は開き戸のなかで最も重要なところである。新字体は、樞⇒枢となる。
意味 (1)くるる(枢)。ドアの回転軸。とぼそ(枢)。ドアの軸受穴。 (2)かなめ。物事の大切な所。「中枢チュウスウ」「枢軸スウジク」(ドアのくるると、車の軸。いずれも回転して本体を支える重要な部分)「枢密院スウミツイン」(明治時代、天皇の諮問に応える合議機関)
軀(躯) ク・からだ・むくろ 身部
解字 「身(からだ)+區(くぎり)」の会意形声。頭・腕・脚などの区切りからなる身体。折り曲げることのできる身。
意味 からだ(軀)。み。むくろ(軀)。「体軀タイク」(体つき)「軀体クタイ」(建造物の骨組み)
殴 オウ・ク・なぐる 殳部
解字 旧字は毆で、「殳(なぐる・うつ)+區(=軀。からだ)」 の会意。軀クは身体の意。毆は身体をなぐること。新字体は、毆⇒殴となる。
意味 なぐる(殴る)。うつ。たたく。「殴打オウダ」(たたきうつ)「殴殺オウサツ」(打ち殺す)
駆 ク・かける・かる 馬部
解字 旧字は驅で、「馬(うま)+區(=毆オウ・ク。打つ)」 の会意形声。馬をむち打って走らせること。新字体は、驅⇒駆となる。
意味 (1)かける(駆ける)。馬が走る。「先駆センク」「疾駆シック」「駆動クドウ」(動力を与えて動かす) (2)かる(駆る)。かりたてる。追い払う。「駆使クシ」「駆逐クチク」(駆り立てて追い払う)「駆除クジョ」
謳 オウ・うたう・うた 言部
解字 「言(ことば)+區(くぎる)」 の会意。言葉に間をおき(くぎりをつけ)、ふしをつけてうたうこと。伴奏なしで声だけでうたうことをいう。
意味 うたう(謳う)。うた(謳)。「謳歌オウカ」(①もと君主の徳を皆で褒めたたえる歌から、声をそろえて褒めたたえる。②平和・繁栄などを喜びうたう)「青春を謳歌オウカする」「謳詠オウエイ」(謳も詠も、ふしをつけてうたうこと)
オウの音
欧 オウ 欠部
解字 旧字は歐で、「欠(口をあける)+區(オウ)」 の形声。オウと口から声を出して吐くこと。しかし、本来の意味でなく、外国地名の表記に使われる。
意味 (1)外国地名「欧羅巴ヨーロッパ」に使われ、欧でヨーロッパの意を指す。「欧州オウシュウ」「欧米オウベイ」「欧化オウカ」 (2)はく・もどす。
嘔 オウ・はく 口部
解字 「口(くち)+區(オウ)」 の形声。オウと口から声を出すこと。
意味 (1)はく(嘔く)。もどす。「嘔吐オウト」「嘔血オウケツ」(2)うたう。(=謳オウ)。やかましい声。「嘔啞オウア」(やかましい音や声の形容)
鷗(鴎) オウ・かもめ 鳥部
解字 「鳥(とり)+區(オウ)」の形声。オウオウと鳴く鳥。カモメ。
意味 かもめ(鷗)。沿岸海域にすむカモメ亜科の鳥の総称。「海鷗カイオウ」「鷗盟オウメイ」(カモメを友とする意。隠居する)
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