80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

GW工作日誌(1)

2018-05-02 09:34:05 | 機関車
皆さまGWはいかがお過ごしですか?早いもので暦は5月に入りました。GW期間中は工作時間にも余裕があるので、複数のネタが同時進行することを考えて表題のようなタイトルにしました。(これで大手を振って浮気できるぞ...)おっと心の声が。。

まずは東急5200系。なんだかんだで次の運転会が2週間後に迫ってきました。さすがにそれまでにはフィニッシュしないとヤバイので牛歩ですが進めています。乗務員室ドアの手すりに続き前面の手すりも取り付けました。すべてφ0.4mm真鍮線です。コーナー部のステップはマッハ製です。窓上の急行灯はとりあえず台座の準備工事だけ終わりました。




ということで5200の話題はこれくらいにして(笑)浮気物件の話題に。先日ちょっと中間台車の型取りコピーについて投稿したアレですが、ついに台車やMPギヤ一式を買い揃えてしまいました。何を作ろうとしているかというと磐越西線で活躍した赤電機ED77であります。貨物を牽くには重連が必要なのでトレーラー仕様と合わせた2両体制での着工。無謀以外のなにものでもないです・・・。ちなみに台車はカツミのDT129を調達。ロストの高級品は手が出ないのでダイキャストの廉価版です。




ED76に付いていた宮沢の中間台車をコピーしたTR103。バリを取ったらまあまあ見られる姿になりました。でも少し型取りが甘い部分があるので“おゆまる”からやり直そうかと思っています。




そもそものコトの発端がこのEF65をバラした真鍮前面。これをなんとか有効活用してカマをでっち上げようじゃないかというのが動機でした。結局、重連にするにはもう1両分は自作しないといけなくなって本末転倒。。




似てはいるものの直流機と交流機とでは違う部分もあります。特にED77は運転席の窓が1つ(Hゴム固定窓なし)で特殊なので切り接ぎ場所を工夫する必要があります。さらに交流機ならではの特徴として車体下部(台枠)に段差がついているので、いったん下部をカットして裏打ちしてやらねばなりません。これらをざっくりペンで記入したのがこの写真です。




この台枠の段差ですが、どうして交流機(と交直流機)だけついているのかという疑問はあるにせよ、まずは寸法的にどのくらいか気になるので調べてみました。「ぜかまし文庫(仮)」の中の「明細図」の中にEF71とED75の取扱説明書と付図が収録されています。これでみると台枠両サイドは150×75mmの溝形鋼(チャンネル)が使われており、その背中がそのまま見えていることになっています。つまり段の高さは150mmで、1/80では端数を丸めて2mmとするのが適当かと思われたのですが何かしっくりこない。もう少し薄(狭い)いように見えてしょうがないのです。

目の錯覚ということもあるし、光線状態によっては影の出来方にも差があるだろうし、そう気にすることもないかなと言い聞かせてはみたものの、一度動き出した「重箱の隅つつき虫」は収まりそうもないので大宮まで行って某機を身体検査してきました。

わざわざ人出の多いGW中に行く必要もないのですが、ライブラリーで探したい資料もあったので休日に出動。開館30前に着いたら既に大量の行列ができていて「うへっ!」となったのですが、多くがシミュレータとかそういうのを目指してたらしく、実車展示の方はガラガラだったのでひと安心。




お目当てはこちら。ED75 775であります。いやーいつ見ても美しい。。ご覧のとおり入場待ちの行列がウソのように静まりかえっていて撮り放題測り放題♪もっともほどなくして人波が押し寄せてきましたが・・・。




さっそく測ります。140mm!?。おーい1センチどこいった?? しかもさらに衝撃的事実が・・・。




車体側板は台枠にペタッと溶接されてるのかと思ったらこんな隙間があったんです!軽く指が入ります。幅、奥行きともおよそ1センチ。なーるほど、台枠の見かけの高さが1センチ足りなかった理由が判明しました。




帰ってから先述のEF71やED75の付図を見返してみるとこんな図が描かれていました。赤丸のところを見ると、確かに側板は謎の空間を挟んで台枠から“浮かせた”状態で組み立てられていますね。

(「ED75形式電気機関車(ED75301以降)」(1965年,国鉄臨時車両設計事務所 編)



別の図面でみてみます。空間の幅は10mm。深さの記述がありませんが大体10mmくらいでしょう。

(出典同上)



ということで構造や寸法はわかったのですが、果してこの段付き台枠というか“謎の空間”は何のためにあるのか?という新たな疑問が湧いてしまいました。EF81も含めて交流系電機はこうなっています。ED70~73など初期の電機にはありません。

1つだけ思いついたこと。交流電機ってD級が多いじゃないですか。再粘着特性が高いからって。でもやっぱり苦しい。特に雨が降ると空転しやすい。だからこうしておけば雨水が車体の下に回り込まずにジャージャーと外側に落ちるじゃん。名案!♡♡

え?F級のパーイチの説明がつかない?裾にRがついた電車みたいな水切りじゃダメなのか?

・・・・


み、皆さん、引き続き楽しいGW後半をお過ごしください!(笑)



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コメント (2)
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