イリスの色いろのお話

イリスのエレガンス★コミュニケーション blog
色彩・着物・ファッション・アート

「安いから」ではなく、「信頼」に応える仕事を

2012-05-05 13:25:52 | ファッション
5月3日は雨の中、代々木八幡のフォトスタジオ・nipapoにて、
知人の日本文学者のS先生の着付けと、ポートレート写真撮影でした。
http://www.nipapo.jp/



S先生は大手出版社からご著書の出版を予定しており、

本に掲載するプロフィール写真、

また今後予定されているインタビュー記事などに使える写真も撮りたいとのことで、

和服を2セットご用意されました。



長着はいずれも雅な淡いピンク系。

誂えたばかりの有職文様の袋帯は、はんなりと上品で、軽くて締めやすい。



やはり初卸しの帯締めは、

東雲色に金を組ませた精巧なもので、これも組める職人さんは少ないそう。



高価でデリケートなお品物を扱うときは、

私も絹の手袋をはめて準備します。

(こういうちょっとした気遣いは、お客様から喜ばれ信頼されますね!)



カメラマンは、石原裕次郎さんはじめ、

芸能人を数多く撮られ、受賞歴も多数のベテラン・武内俊明氏。



着物を見て、背景色に若草色を選ばれました。

こまめにライティングの調整をし、モニターで確認しながら進めます。

さすが武内カメラマン、リードが上手!



先生もモニターをご覧になりながら

「楽しい~♪」と上機嫌。



実は仕事に厳しいS先生、感情表現が豊かな分、

お怒りになれば、それはそれはコワい方でもあります^^);



さて、着付けも気に入っていただけて、

撮影も順調で、童女のような先生の魅力を引き出せました!



nipapoでの撮影料は決して安くはありませんが、

私を信頼して撮影を決めて下さったS先生、

またそれに応えて下さった武内氏に感謝です。



先日、激安の高速バスの事故のニュースがありましたが、

価格競争と効率だけを重視した経営は、

やはり破綻していくと思います。



見合った対価をきちんと払う姿勢のお客様と長くお付き合いしたい、

そのの信頼に応える仕事をしていきたい、

とつくづく思うのでした。


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