春の七草

明けましておめでとうございます．皆様どんなお正月をお過ごしになりましたか？私は３日に高校の還暦同窓会で、なんと４２年ぶりの懐かしい人達とも会うことが出来ました．そういう訳で今年は何となく区切りがついて新しい一歩を踏み出せそうな気がします．

ところで昨日は七草粥の日、体はすっきりしましたか？『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ』．私はどちらかというと、せりとすずな、すずしろにお餅の入ったお粥が好きです．七草には不足かもしれませんが、元々たくさんの若草を摘んで刻めばよいのですから・・・・・・

それにしても万葉以前の昔から春の若草摘みは、帝から下々の老若男女に到るまで、日本人にとって相当の情熱を傾けた行事であったことが偲ばれますよね．私達日本人は季節の巡りのおかげで様々な植物に恵まれてきましたが、それでも冬場になれば植物は枯れて僅かな緑しか手に入らなかったに違いありません．現代農業は夢のようなことを実現して私達の切迫感を解放してしまったので、古人の若草摘みの喜びを実感することは出来ないのでしょうね．何となくアフリカのヌーのことを連想してしまいました．困難な移動の末にやっと緑の草原に辿り着いた喜びと、じっと厳しい季節を過して若草を摘む喜びと！！！きっと同じだと思います．

それでは今年もよろしくお願いいたします．平成２０年度最終講座は今月１７日です．