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神仏は敬すべし恃(たの)むべからず

2014-05-13 14:16:22 | マクロビオティック

祈りとは何か・・・・・という問いに対する宮本武蔵の信条というか態度というか・・・・・心構えというか・・・・・これはそのままマクロビオティックを生きるよすがとする私たちのマクロビオティックに対する考え方に当てはまると思います。

マクロビオティックの現状を振り返ってみると、流行のキーワードは『おしゃれ』という単語に集約されるのだとか・・・・・マクロビオティックレストランのきれいで美しいお料理・・・・・オリーブオイルのドレッシング?????・・・・・『おしゃれ』もある程度は受け入れられるために必要なことかもしれませんが、マクロビオティックに必要なものは『確信』だと思います。この『おしゃれ』を選ぶことは、そのまま宮本武蔵という真実の探求者が最も忌避した『恃む』という姿勢に通じるものがあるような気がします。それは『マクロビオティックだから・・・・・???』という期待と希望に恃んだ安易な姿勢です。多分期待が裏切られた場合には、反省することもなく、マクロビオティックを捨てるのだろうと思います。

 

例えばマクロビオティックを始めたきっかけが自分の病気にあったとします。それは自分が決めたことだったでしょうか。第一の関門はその自主性です。『他人が薦めたから』という理由ならば、それは『お医者様にお任せする』とか『神様におすがりする』というのと同じですが、その関門を通過する可能性は『実行したかどうか』です。実行したとすれば、第二の関門を通過する切符を手にしているはずで、第一関門の切符、たとえば新幹線ならば『のぞみ』の切符ではない『ひかり』の切符をもらえることになります。

これはどういうことかというと、その場の真実を見つめるかどうかということであって、『のぞみ』の切符が最良で『ひかり』の切符が一段落ちるということではありません。『ひかり』に乗れば『のぞみ』にないチャンスもあるし見えるものもあります。ただその時その時の自分の態度が問題なのだと思います。またマクロビオティックそのものがその人にとって、『のぞみ』だったり『ひかり』だったり、あるいはまた『こだま』だったりすることもあります。先日記事にした『マンダラ』のように、その時その時にふれあう条件をどのように選び・つくり・思いを到らせるか・・・・・そうした結果によって変わってくるもので、それがマクロビオティックという人生の処方を選んだ醍醐味なのだと思います。

世の中には肉食をしても穏やかに長生きをする人もたくさんいます。もちろんその肉食はむやみやたらな肉食であろうはずはありませんが、もちろん肉食をするからと言って悪い人になるわけではありません。ですからマクロビオティックをしたからと言って、必ず良い人になるとも限りません。また(斎戒沐浴・修行・精進をきわめて?)一定の境涯に達した人は、それから肉食し破戒したとしても変わらない・・・・・まあそれを悔み無明に再び沈む人もいる・・・・・。まあいずれにしても今目の前にある状態を見極めなければなりません。自分のしてきたこと、家族のしてきたこと、先祖のしてきたこと・・・・・ですから何を変えることができて、何を変えることができないかも知らなければなりません。

その中で大切なことは自分を鍛え続けるかどうか・・・・・という一事にかかっていると思います。常に鍛えてステップアップすることができるかどうか・・・・・『たたく』ということを忘れないかどうか・・・・・そして自分の周囲のわけを一つ一つ明らかにしていけるかどうか・・・・・、これがマクロビオティックを選んだ私の理由です。人は生きている間にだけ、自分をステップアップすることができます。自分の波動を変えることができます。(死んでしまった後は、お釈迦様やイエス様のような彗星のような波動にぶつかる幸運にめぐり合ってその中に呑み込まれるか、はたまた自分を思ってくれる人の送り付ける波動が上等でそれに共鳴できるかどうか・・・・・)ですから長生きに意味があるのだと思います。無明の長生きに意味があるかどうか・・・・・・(お気の毒ですが、苦しみばかりかもしれません。)畏るべきものを畏れ祈りながらたたき続けて生きようと思います。

 

私の曾祖父が『圓明流』だったという縁もあって、宮本武蔵に親近感を覚えています。その『恃まない』という強い意志に共感を覚えています。私もマクロビオティック料理(?)に恃まないで、マクロビオティックを生きていきたいと思っています。マクロビオティックのレストランで楽しんでくださることもよいことだと思います。ですがマクロビオティックの真実は、マクロビオティックで推奨されている食べ物の後にあると思います。本を出版した後私は自分を『たたく』ことのほうに心と活動を移してしまいましたが、娘1号夫婦(オーガニック・ベース)は教室を主宰するとともに通信講座を作ってマクロビオティックの普及活動をしています。どんな所に住んでいらっしゃる方にもマクロビオティックに随分と触れやすくなったと思いますので、ついでながらお知らせしておこうと思います。そして様々なそれぞれのマクロビオティックを確信していただきたいと思います。

 

それでは今日も:

     私たちは横田めぐみさんたちを取り戻さなければいけない!!!

 

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