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安珍清姫

2013-05-02 21:21:41 | 日本語・古事記・歴史・日本人
安珍清姫のお話は『道成寺』として広く知られていますが、子供のころ初めてこのお話を知って第一に思ったことは、『どうして清姫が蛇になるのか?』ということでした。その後、順番はもう混乱してしまいましたが、古事記の『ホムツワケとヒナガヒメ』のお話、『女の嫉妬心が蛇になって子どもをかむ』というホツマツタエのお話・・・・・色々ありますが、恋に狂った(?)女が『蛇』であることは共通しています。

そうしているうちに、NHKで一昨年でしたか(?)放送した韓国の娯楽時代劇『トンイ』に出てくる粛宗の母后が言いました。南人(ナミン)のチャン・オクチョンをさして『あの女は“蛇”だ!』え、え、え、ここにも安珍清姫が・・・・・????・・・・・南人(ナミン)というのは蛇族の民族集団なんです。朝鮮半島というところは、私達が遠に忘れた民族の差別意識(五色人)を残している・・・・・???そこに母后の憎しみさえ感じてしまい違和感を覚えました。たとえ清姫が蛇になったとしても、怖いとは思っても・・・・・私達日本人には嫌悪感は無い???・・・・・というか清姫にも同情を禁じ得ないような気がするからです。


数年前から何度もご紹介している川崎先生の説にふれてこれもやっと得心がいきました。そして『五色人』の謎を解明し日本民族の成立に関する私なりの説(ブックマーク・随想古事記)をブログで発表しました。

要するに安珍清姫もホムツワケとヒナガヒメも『馬男に蛇女』のお話でした。そして蛇女の悲しみの裏返しである『恨み』がなぜ命をちじめることになるのか・・・・・それは確証があるわけではありませんが、オオヤマツミの娘『イワナガ姫』が醜さゆえにニニギノミコトから親元に帰されたお話にその源があるような気がします。イワナガ姫は美人の代表、通称コノハナノサクヤ姫の姉君です。少なくともイワナガ姫は名前に蛇女であることが示されています。『ナーガ』は今でも蛇のことですし、少年ケニヤにも出てきましたよね。父であるオオヤマツミが言います。イワナガ姫は永遠の命の象徴であると。それを返された天孫ニニギノミコトの命も限りがあることになると。

私達は坩堝の中で五色人を錬金して『日本人』を作り上げましたが、その坩堝の中には様々な記憶が入り混じって時々顔をのぞかせるのかもしれません。安珍清姫を思い出した時には、鎮魂の祈りを捧げるべきだろうと思います。その為にお話として私達の先祖はそういった物語を残しているのかもしれません。




それでは今日も:

    私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!

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