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お弁当

2012-08-12 10:32:21 | Weblog
8月に入って夫のお弁当を作るようになりました。お弁当と言っても至極簡単なものです。夫婦とも老齢(??昔なら、童謡にもある、今年60のおじいさん・・・・・の年齢をとっくに過ぎてしまいました!!)なので、たくさん食べるわけでもなく、ましてや私のやることです。

昔(?)から私のお弁当の原則は決まっていました。1.冷めても美味しいこと。これは当然ですね。そして2.蓋を開けた時につぶれているようなものは入れてはならないこと(最たるものが、“イチゴ”)。当時はまだマクロビオティックは知りませんでしたが、勿論人工着色料の類も完全抹殺、まあ現代的自然志向でした。それで以前ご紹介した幼稚園児だった子供たちへの“サクランボ事件”もありましたし、長女の同級生の『柿ちゃんのお弁当はかわいそう』発言事件もありました。エンドウ豆ご飯への思い入れもあったというわけです。なつかしい思い出となってしまいましたが、今度は夫のお弁当・・・・・。

もう一つ忘れてはならない第一のお弁当の大原則が腐ってはならないことです。夫の仕事場は冷房が利いて夏でもお弁当が悪くなることはなさそうですが、それでも時間の経過は同じ条件です。それで夏のお弁当は、腐りやすい脂肪とタンパク質をなるべく控えたほうがよい!!それにお肉やお魚のお料理は基本的に冷めると美味しくない・・・はず???お野菜料理をおかずにするチャンスです。如何に美味しくお野菜の一品料理をつくるか、ちょっと楽しみです。レシピは作らない主義ですが、個人的なレシピ集を作ってみようかとも思っています。

それから余談ですが、前回のクラスでもちょっと触れたご飯やおそうめんのかび・・・・・・私達が子供の頃は食糧難の時代、カビの生えたご飯はもちろん洗って食べました。冷蔵庫など有りませんでした。ご飯は竹かご(手つきのテボ)に入れて天井からつるしたものです。真夏は井戸につるしてありました。酸っぱいにおいがしたり、カビが生えたものです。それでも捨てることはできません。日本国中ご飯が無かったのです。お昼ご飯を出せば、一日仕事に来てくれた人は沢山いました。冬のお餅も水餅になって青カビ臭いお餅を食べたものです。

そんな思い出の中の輝く“カビ物語”は、おそうめんのお話です。ある日祖母がいつものお米屋さんに去年仕入れたおそうめんを注文していました。おそうめんは一夏カビを吹かせたものの方が美味しいのだ!!ということを、その時初めて知りました。どんなに上等のおそうめんも新しいものは、外側から芯まで皆同じような弾力性を持っています。言ってみればゴムのような感じです。でも一年の熟成過程に微妙に水分の調節が行われ、カビを吹かせることによってその乾麵は独特の変性が進んで行きます。ゴムとは違った弾力性を持ちます。はがねの通った柔らかさと言うべきか・・・・・それを三輪そうめんなどでは、土蔵三年物などと言っていますよね。ゴムのようなおそうめんとは比べ物になりません。

勿論青カビの吹いたおそうめんを美味しく食べるにはコツがあります。1.乾麵を取り出してよ~くカビをはたき落とします。それから2.茹で方が大事です。たっぷりのお湯を沸騰させて、おそうめんをバラバラと入れます。すぐに湧きあがってきます。この時カビも泡に混じって浮きあがってきます。きれいにすくいとらなければいけません。カビをおそうめんに吸収されないうちに素早く全部すくって捨てます。それから差し水・・・・・絶対に最初にとってしまわなければなりません。そうすればカビ臭さは残りません。

これから食糧難の時代が来るかもしれません。先人の知恵をまた思い出すべきですよね。いつか役に立つかもしれないので、残しておくことにしました。




それでは今日も:

     私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!


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