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言葉の重み(国会騒動)

2011-06-03 08:26:52 | その時々2

昨日の民主党の軽薄さ!!!!松木代議士だけが自分の言説の意味を理解していたらしい・・・・・・・・個人的にあまり好きではなかったけれど、今回の行動には納得がいきました。

こんな時期に平気で騒動を繰り返す政治家達。それでも管さんでは国が動かない・・?と言うから、そうなのか・・・???と思って我慢していた国民の面々。その挙句がこれですか・・・・????民主党を壊してはいけない????さっきまで管さんの不信任案を支持すると言っていた政治家達の大義名分はなんだったの?????・・・・・?????

地元に裁量権を委ねるという非常事態の現場の実情も意味も分かっていない政治家達。これは2000年以上も前の『孫子の兵法』以前の非常事態の常識だったはずです。治にあって乱を忘れてしまった私達のつけなのでしょうか。

国家運営にも世間の娯楽にもどうでもいいようなものに私達は『時間』と『お金』を使っているのだろうと思います。非常事態に駆けつける車輛が交通法上迅速に駆けつけられなかったという事態が前にもありましたよね。非常事態というものが通常事態の中に突発的に起こるということを忘れてしまった私達のせいですよね。

こんなどうでもいいような政治家を生まないために政治家の報酬をうんと下げて、やむにやまれぬ松陰先生のような忠誠心を持っている政治家かどうかをより分けるべきではないかと思います。家族の生活費だけを支給して、政治活動費を行政お得意の申請方式にしたらどうでしょう??取り敢えず申請されたものは仮に認めて全額支給し公表する。後はそのチェックを国民の信頼が出来るところがする。認められないものは減額する。あまりに不適切なものは返還させる。

とにもかくにも大震災の非常事態にある国民の目からは、悲しく情けない私達の国会でした・・・・・・・



そしてこんな日にも:

     私達は横田めぐみさん達を取り戻さなければならない!!!

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私達に出来ること

2010-11-12 08:57:32 | その時々2

私の母には二人の兄がいました。つまり私の伯父になるのですが、上の伯父はシベリヤ抑留中になくなりました。もう一人の伯父が、私の母の里の主でした。その伯父はあの有名なビルマ戦の部隊の生き残りでマラリヤに悩まされ、戦後の貧困を農地解放で残された田畑を守って細々と暮らしました。過酷な戦争時の慰みはタバコだったらしく、『これだけはやめられない』と、キセルに煙草をつめて火鉢の炭で火をつけ嬉しそうに煙をくゆらせ、吸い終わると火鉢だったか五徳だったかにキセルを打ちつけて煙草をしまっていた姿を思い出します。伯父は大層端正な人でしたが、長年の農作業で苦労し日に焼けしわが刻みこまれた顔は一種独特の雰囲気を持っていました。妹の子である私たち姉弟にはとても優しい伯父でした。戦後の食糧難の時代、母が里帰りをした時などは、卵を取るために買っている鶏を犠牲にしてくれたことをよく覚えています。

今の子供達にこんな風景は残酷かもしれませんが、伯父は伯母と相談をして数羽いた鶏のうちどれをつぶすか決めました。その鳥を捕まえてきて脚を縛り首を落として逆吊りにして血を抜きました。毛をむしって火であぶりました。残った毛や毛根を取れやすくするためだと聞かされました。それから解体です。「これがモモだよ、これがムネ、これが砂肝、これが卵・・・・・」鶏が体内に抱えている卵は殻が無く赤い黄色の真丸い玉でした。そして「これがササミ、刺身で食べられるよ」。伯父の教育は続きます。そして伯父のごちそうは鶏の煮つけでした。鶏一羽全部をお醤油味で煮つけたものです。とても美味しかったことを覚えています。それが母の里の味でした。

伯母は母と同い年でしたが、大変な苦労をしたと思います。まず両親に仕え、シベリヤに抑留された兄の家族の世話をし、里帰りをしてくる姉や妹(母)の子供たちの口の世話・・・・・ただでさえ大変な時代なのですから。でもその伯母は料理が好きでした。多分工夫によって困難を乗り切ったのだと思います。私が結婚してからも色々と届けてくれました。お得意の押し寿司、物相で抜いた型寿司、筍の塩漬け、淡竹の柴漬、しその穂のみそ漬け、ごぼうのみそ漬け、カジメのみそ漬け・・・・・・。そんな伯母が晩年に考案したのが、カボチャの白和えです。昨日作って伯母をしのんで食べました。カボチャを蒸した後完全に潰して和えれば黄色い炒り卵のようになります。コロコロと大きいまま和えれば、彩りもきれいです。昨日はゴマをたっぷり強めに炒ってすりつぶし、好みの味噌で味をつけ、木綿豆腐を蒸して和えごろもを作りました。カボチャは半潰しにしました。青々とした刻みネギを飾りました。

私達は遠くに離れている懐かしい人々や恩を受けた人々に何が出来るでしょうか。つまりは思い続けることや思い出すことしか出来ません。懐かしい両親のこと、祖父母のこと、家族の事・・・・・祖先のこと、同胞のこと・・・・・。先日の拉致被害者の記事を書いて以後考えてやっと思いついたことがあります。それはこうしてブログという便利な公開状をもっている私には、記事を書くたびに思い出している心、忘れない心を表明できるということです。それは、

朝記事を書いた時は:   今日私達は横田めぐみさん達を取り返せるだろうか!
昼記事を書いた時は:   まだ私達は横田めぐみさん達を取り返していない!
夜記事を書いた時は:   今日も私達は横田めぐみさん達を取り返せなかった! と、

私達が横田めぐみさん達を取り返すその日まで記事の最後に一行入れることにします。賛同して下さる方々が同じようにしてくださったら、私達は何かしらめぐみさん達のご家族の思いを支えられるのではないかと思います。

このことを思いついた時、私の心の中に湧きあがってくる言葉がありました。それは『ワタツミ』という言葉です。以前体のワタツミのことを記事にしたことがあります。これは国の規模でも同じです。一つ一つの細胞と一人一人の国民、切っても切れない海の水の部分部分、ワタとは全体であり、ワタツミとは一つ一つだったのです。そしてその一つ一つは全体とつながっているのです。ワタツミなくしてワタはありません。そういうわけで今日は希望を込めてこの一行を最後にします。


 今日私達は横田めぐみさん達を取り返せるだろうか!

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偽善と欺瞞

2010-11-09 15:59:23 | その時々2

チリの落盤事故が連日放送されていました。長期化するとみられていた救出も予想より迅速にはかどって誰もがホッとしました。だけれどなんとなく心が落ち着きませんでした。それでやっと今日になって記事にしています。

それは私達日本人にも忘れてならない救出すべき同胞があるからです。不当にも北朝鮮によって拉致された人たちのことです。落盤事故で垂直に家族と隔離されてしまった人たちと何一つ違わないどころか、もっと悲惨です。主権侵害という落盤事故によって水平に家族と隔離されてしまい、いまだに安否すら分からないのです。目に触れにくいという理由で私達は日常を何にも思わずに過ごしているのです。無視しているのです。チリの家族たちは事故現場に詰めたし、報道陣は大挙して押しかけました。テレビでは長時間関連番組が流されました。こんなことってあるのでしょうか。

現在世界第一の覇権国家アメリカは捕虜救出に総力を挙げます。先日もアメリカのジャーナリストの救出のニュースを見ました。一人のアメリカ兵を救うために一部隊のアメリカ兵を危険にさらして任務遂行を図るでしょう。でもそれは無言の約束なのです。『きっと助けに来てくれる!』という信頼が国家への忠誠心と固く結びついているのです。助けに行く方もそのために自分が危険な目に遭うことを当然と考えています。それがないと軍隊は結束できないはずです。

ひるがえって戦争を憎み平和を愛する日本人はこんなにも人情無しです。私達の平和はこんなに偽善と欺瞞にあふれています。最近では領土が侵されています。領土は国民の生活の場です。領土が侵され国民が奪われているのに、命あってのものだねと自分が侵されるまで逃げていると、何時か自分の(あるいは家族の)番が回ってくるでしょう。新たに領土拡大のために戦争をする無法国家は現れにくいかもしれません(日本の周囲には南北にそれぞれ現れていますが・・・・・。)でも国際社会は『徳』を規範にはしていないらしい・・・・・。引けば引くほど同胞も返してはくれないし、領土も侵犯されてしまいます。

横田めぐみさんの消息が少なくとも明らかになるまでは、テレビは毎日「今日も横田めぐみさん達がいない」と繰り返し放送すべきです。私達は同胞を取り返すために自分たちの犠牲を我慢すべきです。たとえそのために何か不都合が起こっても、国民は全員それを甘受しないといけません。簡単には戦争はしないけれど、最後には戦争をも辞さないと表明することが必要だと思います。国家の在り方を決める、最終的には戦争をするかしないかを決める権利が主権だと思います。自分が、我が子が、家族がこんな不幸に遭ったとしたら、一体誰が助けてくれるのでしょうか?一体どんな希望を持てるのでしょうか?

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