四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

笑う埴輪(埼玉県本庄市)

2022年01月14日 | 史跡・遺跡・文化財


平成10年(1998)、本庄市と上里町に跨る旭・小島古墳群のひとつ「前の山古墳」(古墳時代後期・
現在は消滅)の石室前庭部から出土した1mを超す3基の盾持人埴輪が出土しました。この盾持埴輪は、
その表情から『笑う埴輪』と呼ばれます。
でも、この写真の盾持人埴輪は本物でありません。本庄市役所のロビーに置かれたレプリカです。




上の3基の笑う盾持人埴輪のうち右側の埴輪が本庄市のマスコット・キャラクターの「はにぽん」
モデルになったものです。
埴輪の「埴輪(はに)」と本庄市の「本(ほん→ぽん)」で「はにぽん」




レプリカでも十分その特徴が分りますが、市内「本庄早稲田の杜ミュージアム」に展示されている
本物の写真を載せておきます(撮影許諾)
平成13年に本庄市指定有形文化財(考古資料)に指定




「はにぽん」をデザインした下水道のマンホ―ル蓋があるとの情報に基づき・・・
ひとつは本庄早稲田駅南口の歩道にありました




「はにぽん」の基となった「盾持人物埴輪」や、児玉町共栄地内にて出土した「縄文土器」と、清
流に生息する「トゲウオ」をモチーフにデザインされたの。




そしてもうひとつは本庄早稲田駅北口に・・・
情報ですと北口ロータリーの歩道上とありましたので、ロータリの周りを探しましたが何回回って
も見当たらず、調べ直してやっと探しました。
ロータリーと言えばロータリーなのですが外側の道路沿いの歩道上にありました。




こちらはトゲウオをメインにしたもの
本庄市には、元小山川をはじめ、多くの河川があり、その昔、元小山川の周辺では清水が湧き出て
いて、川には「巣作り魚」ともいわれるトゲウオ(学名:ムサシトミヨ)が生息していました。

本庄市には古墳が沢山あります。古墳があると言うことは埴輪も当然多く出土します。
「ハニワのまち」本庄市です

散策日:令和3年(2021)12月23日(木)