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災害復興支援月山ツアー

2011年04月18日 22時40分42秒 | バックカントリーツアー


約一カ月ぶりの月山。

もう今シーズンスキーは無理だろうと諦めかけた事もあったが、またここに戻れたことが素直に嬉しい。



今回のツアーに参加してくれたのは、福島のF澤さんと茨城のKさん2名、そしてカメラマンのN崎くん。

災害復興支援ツアーという名目だが、二人とも被災地からの参加で、Kさんにいたっては家屋も壊れた被災者でもある。

F澤さんも、クリーニングの仕事の合間を見て、いわき市に炊き出しなどのボランティアに出掛けている。

それでもこうしてツアーの主旨を理解して参加して頂き、本当に頭の下がる思いです。

こんな素晴らしい方たちと、スキーの出来る喜び。

もちろんガイドにも力が入ります。



日曜日の月山には、沢山の方が入山していました。

静かな月山を想像していただけに、なんか嬉しいですね。

IDEHAのツアーにも参加してくれているS木くんグループ。



月山スキー場は4月23日(土)オープン予定。

オープンに向けて、リフトの掘り起こし作業が急ピッチで進められていました。



姥ヶ岳リフト上部までハイクアップ。

しかし昨日の雨と寒気でカリカリのアイスバーン。

姥ヶ岳の東斜面を覗いても、同じアイスバーンそして巨大な雪庇が崩落してプレハブ小屋大の大きさの雪塊がゴロゴロしている。

何かがおかしい?

今まで雪庇が崩落していた事があってもこんな大きさは初めてだ。

クラックも今まで入っていないような所に、多数入っている。

これもやはり地震の影響だろうか。



こりゃ滑りは楽しめないかなと思い、まず一本目は登ってきた斜面を忠実に滑る事に。

これが功を奏した。

50m位滑り下りると、雪も緩み滑りやすいフイルムクラストのバーンへ。

気持ち良くバンクにあてるF澤さん。



安定した、そして元気な滑りを見せてくれたKさん。

いままで抑制していた気持ちが、解き放たれたような爽やかな笑顔を見せてくれました。



毎年この時期、多くのスキーヤーで賑わう月山スキー場もご覧の通り貸し切り状態。

久しぶりのバックカントリーは、やっぱりいいもんです。



クリーニング店の若旦那、F澤さんは元気です!



登り返しで姥ヶ岳中腹まで登る予定が、私を含め「何かを達成したい」という気持ちが込み上げてきて、結局姥ヶ岳山頂まで上がってしまった。

しかし山頂まで上がるとやはり達成感がある。

達成感というかこれまでの一ヶ月間の気持ちのもやもやがスッキリとした感じだ。

この感動を画像に収めたのが、この画像。

喜びが素直に出ていて大変気に入ったので、トップ画像にも採用しました。



姥ヶ岳からの湯殿山。

こちらもクラックが多数入っているのが見られる。

しかし例年と違うのは縦のクラックが多く入っている事が気に掛かる。

雪庇も崩落しかけている所も多く、湯殿山東斜面下、石跳川沿いの移動の際は十分注意が必要です。



Kさんの滑り。



F澤さんの滑り。



久しぶりにツアーに同行のN崎くん。



I LOVE 月山 I LOVE 東北 がんばろう日本!

参加者の皆さん、大変な中そして遠くから参加して頂きましてありがとうございました。

私自身もですが、なにか月山から元気をもらったような気がしました。

私は参加者の皆さんからも元気をもらいましたけど。

ツアー終了後、皆さんの顔が穏やかになった事も印象的でしたね。

行き詰まったり、どうにもならない時は月山に心の洗濯に来て下さい。



先週から、月山に入りツアーを催行しているユニティーの清水さん。

月山は雪も豊富でBCツアーもまだまだ大丈夫です。

月山そして志津温泉に泊まりに来て下さい。

清水屋若旦那も余裕でフライフィッシングをしていますので、遊べないないように泊りに行って下さい(笑)







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