1月19日-20日と月山弓張平パークプラザにて月山朝日ガイド協会&IDEHAコラボの雪崩事故防止講習会が開催されました。
IDEHAからは16名の参加があり総勢で27名の参加者のもと、まずは高村氏の座学からスタート。
雪崩の基礎知識をたたき込む。
その後ビーコントレーニング、ゾンデの使い方や感触を確認。
雪に埋められるダミーの埋没者もなかなかリアル。
午後からは脳神経外科医の國本先生の講和と雪氷防災研究センターの小杉先生の雪断面観察。
小杉先生の講習は、雪の専門家から視線で話をしてくれるので非常に勉強になる。
こんな風にスプレーを掛ければ、雪の層は一目瞭然。
ツアーでこんな芸当は出来ない為、こういったことで分かりやすく説明してくれる事で参加者の頭の中に自然と入って行く。
ただこの講習が夕方で見づらかった事と、前回の座学の流れでこの時間にもっと時間を費やしたかった事が正直なところ。
来年の課題の一つとします。
夜はグループディスカッションと名の懇親会に突入。
まずは1日の労をねぎらって乾杯!!
そして2日目。
まずはゾンデレーンで捜索練習。
流石に20人のゾンデレーンは圧巻ですな。
雪の観察、コンプレッションテストをして、危険個所の通過のやり方。
そして実践形式の救助活動をグループ対抗で3回。
この実践形式が何より勉強になる。
いくら座学で知識を得ても、いくら安全な平地でビーコントレーニングをしても、この実践研修には敵わない。
特にこの実践研修でリーダー役をやる事が、全体の流れを把握することが出来て、リーダー役を降りた時も次に何をすればよいかが分かって来る。
これはとても重要な事。
今回雪崩事故防止講習会に参加された皆さん2日間大変お疲れ様でした。
この講習を受けた事により、皆さんの雪崩に対する考え方、そして万が一の対応をマスターした事は、皆さん自身の命を守るため、そして山での活動を安全に行う為、しっかりと実力が備わったのです。
今回受講いただいた皆さんがIDEHAのツアーに参加頂く事により、IDEHAのツアーの質が上がり、より安全にツアーを遂行することが出来るのです。
ただこの講習会は始まりにすぎません。
これらの技術をマスターするには反復することと、定期的な講習を受ける事が不可欠です。
IDEHAは今秋も更にグレードアップして座学講習から予定しています。
今回受講された方も、これから受講される方も共に学び安全なツアーを遂行しましょう!!
今回快く引き受けて頂いた月山朝日ガイド協会の横山完さんをはじめとするスタッフの方々、高村さん、國本先生、小杉先生、ニ日間本当にありがとうございました。