山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

大井川東俣 3段攻め 11

2006-09-08 19:38:01 | 渓流釣り
  大井川東俣 3段攻め 11

空はよく晴れ渡り、遠くの山脈も実によく見渡せる。ここから三十分で大門沢下降点、下降点ではザックをケルンの傍に置き、カメラだけ持って農鳥岳をめざす。

小一時間かかったが、農鳥の頂上ではゆっくりと休む。いつも尾根や頂でなく、沢すじを中心に歩いてきたが、三千メートル級の山は、17~18年前の富士山以来だ。
 登山者に記念写真をとってもらう。やはり高所より見る眺めはすばらしい。ついついのんびりとして時間がすぐ経ってしまう。

 農鳥をあとにして、下降点で大門沢への帰路に着いたのは10時半。下りだが、なかなかぺ-スはあがらない。

12時すぎ、やっと流れのある河原に出る。。何人か昼飯を食べているが、パンやインスタントラーメン程度だ。湯を沸かしソーメンを茹で、しかもタモでさらす人などいない。なんとなく恥ずかしく、旨と少し離れて流れの近くで、またビールを飲みながらの昼飯だ。

 飯を食べてからは、しだいにピツチがあがる。小屋に着いたのは1時半、10分ほど休んで、下山路を飛ばす。

 途中何人かを追い越すが、山頂で声をかわした人もいた。南アルプス、山越えで大井川へ釣りにいった変な人ということをおぼえてくれていた。「こんな山奥で、イワナの刺身や、塩焼きを死ぬまでに1度だけでも食べてみたい」と人の苦労も知らないで、大げさに言うオバサン登山者もいたが、まんざらでもなかった。

 あとは飛ばすだけ。足の指の爪の痛みも、とっくに感じなくなっていた。登山口に着いたのは3時30分。もう陽も傾きかけてきた。

 車に荷物を積み、早川に沿って南アルプス街道を一路、甲府へ。

 これで大井川三段攻めは終えた。しかし、はやくも次の釣行目標が湧いてきた。

全行程のトレース編!