山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

中の川を経て鋸岳へ  3

2006-09-24 10:38:40 | 登山
      中の川を経て鋸岳へ  3


 少し先に古い幕営の跡が二つあった。嶺明クラブの人達のだろう。
さらに行くと20メートルぐらいの細長い小滝があり、左手から巻く。右手に薄暗い小沢が落ちている。中ノ川乗越に至る沢のようだが見過ごしてしまいそう。

 ここを過ぎると大岩の急ガレ場が続く。その上は小石で傾斜も暖やかになり、河原の中に2メートル四方の平地をみつける。他にはいい幕場がないので、少し時間は早いがここに決める。チョロチョロだが流れもすぐ近くにある。

 夕飯の支度をしていると、すぐ近くに鹿が来て、ピーと鳴いた。こちらも口笛を吹くと2~3回ピー、ピーと鳴いて消えていった。
 夜はいっぱい着込んで寝たのか寒くもなくぐっすり眠れた。

中の川本谷を経て鋸岳へ    2

2006-09-20 20:29:10 | 登山
        中の川本谷を経て鋸岳へ   2 



滝まで戻ると、次週の鋸へのコースの下見に来たという人が5~6人いた。 今までの情報を披露すると非常に感謝していた。

左岸に渡りあらためて高巻きを開始する。傾斜がきつくハードな登りの連続だ。

大岩の下をケモノ道?にそって左上がりに行くとガレ場に出た。慎重に渡り高巻きを続ける。七ツ釜を越えたと思われるあたりで下り降りると、(ここしかないという絶妙な所)滝上に出られた。

 先ほどの偵察隊の一人が右岸の絶壁近くでこちらに降りようと右往左往しているが、無理な様であきらめて私に向かって手を振って引き上げていった。

しぼらく本谷を遡行し、小ギャップルンゼ出合いの大岩の上で昼食とする。ビールがうまい。

中ノ川本谷を経て鋸岳  98    1

2006-09-17 14:28:01 | 登山
  中ノ川本谷を経て鋸岳  98    1
画像はホームページにて
 「甲斐の山旅、甲州百山」と言う本の自剥山のところで奈良田越について述べてある。「越と言うのは峠のこと、表と裏があり、峠名には裏の名を冠するという」(柳田国男の説)
 それ以来、この奈良田越だけでなく「…越」に興味をもっていた。奈良田越は4年前に、この夏は三峰の源流、大横川の井川越を大井川に出た。他にも越と言う字がつく峠には野呂川越、三峰川越、所の沢越、天城越?がある。

 そして越でなく乗越だが、ここに中ノ川乗越がある。甲斐駒、仙丈ヶ岳の地図見ていたらこの文字が目に入ってきた。
 もっとも、信州戸台の方からの熊穴沢を詰めこの中ノ川乗越に出るルートはあるが、中ノ川の方からは不明だ。しかしこの中ノ川を詰めればなんとか甲斐駒と鋸の中間点にでられそうだ。

 この中ノ川は以前、釣りで下部の40メートル滝、50メートル滝を越えたことがある。だが最近出た山梨百名山の本には鋸岳はザイルワークにたけたスペシャリスト向きと書いてあった。
 やはり無理かとあきらめかけていたが、鋸岳へ登った人の話や顔ぶれからみると自分でも何とかなりそうな気もしていた。さらに秋山さんたち「嶺明クラブ」の人がこのルートで登ったと聞いて、詳細な情報を入手する。これが後々、おおいに役立ち、ほんとうに助かった。
 
 9月5日早朝 天気は上々、ザツクは先に置いてあるので中ノ川林道を空身で歩く。都合よく後方から車が来る。ちゃっかりと便乗。ツガタケ取りの人だ。もうこの時期になると尻に火がつくと。

 6時50分 林道終点を出発、すぐにカメラを置き忘れたことに気が付き引き返す。
 あらためて中ノ川の遡行を開始する。しばらくして二俣、左は大岩沢、本谷はすべりやすいナメ滝が続く。七ツ釜手前の釜無の8メートル滝は右岸を巻く。

 この滝上で左岸に渡るように言われていたが、右岸には明瞭な踏み跡もありこちらを高巻く。途中七ツ釜の眺めがすばらしい所があったが、断崖絶壁で巻けない。

 やはりダメで元の滝まで引き返す。言われたとおりにすれば良かったのに、かなりのロスタイムだ。

初秋 2

2006-09-16 19:50:23 | Weblog
      初秋 2

  
    頭を垂れ下げだした稲穂、     熟れだした草ボケ
    
          
             早出のきのこ

    色づきだした柿       そして ヤマボウシ


  
           次からはまた山の記事 予定

初秋

2006-09-10 19:30:04 | 登山
       初秋

    ちょっと中途半端な空き時間。

    今年は天候が変なのでそろそろ”初物”でもでていないかと山めぐり。

    お目当てのものはやはり少し早いようで何も無し。

    ナラタケが密生していました

    ・・・・・幽玄にふれてきました。

大井川東俣 3段攻め 11

2006-09-08 19:38:01 | 渓流釣り
  大井川東俣 3段攻め 11

空はよく晴れ渡り、遠くの山脈も実によく見渡せる。ここから三十分で大門沢下降点、下降点ではザックをケルンの傍に置き、カメラだけ持って農鳥岳をめざす。

小一時間かかったが、農鳥の頂上ではゆっくりと休む。いつも尾根や頂でなく、沢すじを中心に歩いてきたが、三千メートル級の山は、17~18年前の富士山以来だ。
 登山者に記念写真をとってもらう。やはり高所より見る眺めはすばらしい。ついついのんびりとして時間がすぐ経ってしまう。

 農鳥をあとにして、下降点で大門沢への帰路に着いたのは10時半。下りだが、なかなかぺ-スはあがらない。

12時すぎ、やっと流れのある河原に出る。。何人か昼飯を食べているが、パンやインスタントラーメン程度だ。湯を沸かしソーメンを茹で、しかもタモでさらす人などいない。なんとなく恥ずかしく、旨と少し離れて流れの近くで、またビールを飲みながらの昼飯だ。

 飯を食べてからは、しだいにピツチがあがる。小屋に着いたのは1時半、10分ほど休んで、下山路を飛ばす。

 途中何人かを追い越すが、山頂で声をかわした人もいた。南アルプス、山越えで大井川へ釣りにいった変な人ということをおぼえてくれていた。「こんな山奥で、イワナの刺身や、塩焼きを死ぬまでに1度だけでも食べてみたい」と人の苦労も知らないで、大げさに言うオバサン登山者もいたが、まんざらでもなかった。

 あとは飛ばすだけ。足の指の爪の痛みも、とっくに感じなくなっていた。登山口に着いたのは3時30分。もう陽も傾きかけてきた。

 車に荷物を積み、早川に沿って南アルプス街道を一路、甲府へ。

 これで大井川三段攻めは終えた。しかし、はやくも次の釣行目標が湧いてきた。

全行程のトレース編!

大井川東俣 3段攻め 10

2006-09-07 18:15:03 | 渓流釣り
  大井川東俣 3段攻め 10


三時半頃この場を後にして、明るい河原から薄暗い池の沢の林の中へ入る。

その後沢の中を行くが、階段状のゴーロでなかなかてごわい。来たときとは少し道が違うが、とにかく沢づたいに登っていく。

やっと見慣れた場所に出る。昨日の計算からするとあと一時間だ。急に薄暗くなり一雨來そう。少し飛ばしたが、着いたのは五時前だった。


 疲れがひどく食欲も湧かない。とりあえずは夕飯の支度。イワナムニエルの準備をしながら、ビールも少し飲むが頭痛と吐き気けが強い。とにかく横になりたい一心でそのまま眠ってしまう。

それでも十時頃だろうか、目が醒めたのは。あらためて飯とするが、ムニエルも冷えてしまっておいしくない。むりやり胃のなかに詰め込んだという状態で、再び寝なおす。

 翌日は少し雨が降ったあとがあったが、もう晴れている。天気と同じように、身体の調子もすっかり治り大丈夫のようだ。梅粥を作り、ゆっくりと支度をして、六時にはここを出る。

あとは広河内までのきつい登り。道は雨か朝露で濡れていて胸のあたりまでひんやりと冷たい。しかし慣れてしまえば気にならなくなる。

頂は遠い、何度も上を見たり、休んだり。途中、雲のうえに浮かぶ富士が見え出した。広河内岳に着いたのは八時。まずまずのぺースだ。

マタタビ科、マタタビ属 3種

2006-09-03 08:30:48 | Weblog
マタタビ科、マタタビ属 3種

1、マタタビ
  猫の好物、葉の先端表面が白色となり山の中で目立つ。橙黄色に熟すとわずか に甘いが、青い実の生食は辛くてできない。
 虫癭(ちゅうえい)と言ってアブラムシの産卵によりコブコブのあるものは漢方 でも利用され効き目が高いらしい。

2、サルナシ
  産毛のない小型のキウイフルーツといったところで、割面もそっくりで生食で き、甘味と芳香がある。

3、ミヤママタタビ
  マタタビよりやや高所に生ずる。マタタビの名がついているが生食もでき味は サルナシとまったく同じである。

 いずれも果実酒として用いられる。癖のある酒で特にマタタビは複雑な味で飲み づらい。ミヤママタタビ酒は幾分味がまろやかで、サルナシはもう少し美味し  い。

  効能はいずれも強壮強精である。お試しを!