山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

剱、北方稜線 3

2006-10-26 21:10:02 | 登山
      剱、北方稜線 3

 一ノ越を過ぎ、雄山についても雨は降ったり止んだりで視界はまったくダメ。稜線上は風もかなり強い。

大汝山をすぎて少し道を間違えるがすぐに正常ルートに戻る。真砂岳、別山とガスの中を行くが、ときおり明るくなり視界も良くなりだす。

 劔御前小屋でルートを確認して、剣山荘までは早くも晩秋の趣きただようトレイルを行く。別山もはっきりと姿をあらわし、剣沢小屋近くには幾張りかのテントが見える。剣山荘には3時に着いた。

 同部屋の人は6人、夫々の山歴等を披露しあう。7月の大雨で道が悪く通れない所もあると言う。

 小屋の主人に北方稜線の事を尋ねると
「道?そんなもの初めから無い、1人?初めて?ダメダメ」とつれない。それからは電話番号をはじめ、いろいろ根掘り葉掘り聞かれ、池ノ平小屋に着いたら必ず無線で連絡を取るように言われる。


「困ったな、行くのを止めるか。せっかくここまで来たのに、登山届もそのように出してある」色々と考え悩んで一晩が過ぎた。


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剣岳、北方稜線 2

2006-10-20 19:52:35 | 登山
    剣岳、北方稜線 2


 予定を一日ずらして10月2日 2時半、満を持したように出発。

 夜空は所々で星も見える。扇沢には6時前に着いた。

雨上りの山々は、紅葉にはイマイチ早いが、朝日にきれいに映える。駅舎の上には大きな虹のアーチがかかり、出発を祝ってくれるかのようだ。

 7時30分トロリーバスに乗り黒部湖へ向かう。あとはケーブルカー等を乗り継いで室堂をめざす。

しかし大観峰あたりからガスが濃くなり室堂では雨、それもかなり強い。やはり山の天気はわからない。

30分ほど待ったが変わらず、そのうち晴れるかもしれないと10時に出発する。

劒岳 北方稜線へ 1

2006-10-18 21:18:22 | 登山
       立山、劒岳 北方稜線へ  1
詳細画像はホームページへ 
     9日間の休暇、いつもと少しは違う事をしてみたいが、…

  9月後半はずーっと雨模様。週間天気予報は10月になっても傘マークが続く。それでも9月は遊魚期間中のため、天気は悪くともまたまた懲りずに山越えで大井川源流へ、3日間のイワナ釣りに出かける。

 帰ってからは毎日きのこ採りをしながら天気の回復を待つ。しかし悪天候は続き、おまけに台風9号も近づく。
いや待てよ、うまく台風が雨雲を運び去ってくれるかもしれない、早く通りすぎないかと甘い期待を抱く。

10月1日 出発予定日だ。台風は過ぎても甲府地方は大雨洪水注意報が出ていてザンザン降り。もう完全にあきらめムードだ。

ところが天気予報官は明日から天気は良くなるでしょうと。急遽、喜び勇んでパッキングの開始だ。それからは1時間ごとに天気予報を見聞きして、明日からの好天に胸をワクワクさせる。


中の川本谷を経て鋸岳へ 7

2006-10-15 19:16:20 | 登山

       中の川本谷を経て鋸岳へ 7

 後は細い岩稜をほんの20分も登ると第一高点。まだ新しい山梨百名山の標柱がたたっている。曇り空だが甲斐駒、北岳、間ノ岳、仙丈、遠く中央アルプス、八ツも見える。

 30分近く写真を撮ったりして休憩。その後はここを通過して角兵衛のコルの方へ下る。せっかく登ったと思ったのにまた下りかと、うんざりする登り降りを2回、やっと三角点ピークに着く。

三角点ピークは林の中の東のハズレにある。手前に約15メートルもどり、直角に左へ曲がり、岩礫を少し下り樹林の中へ。カラマツの植林の急な長い長いくだりが続く。少し平らになると、大崩れの頭だ。

 2~3回なだらかな登り、その後また林の中を下ると、ちょっとした草原状の横岳峠に着く。幕営したばかりの跡が残っていて、右手には釜無川源流への立派な標識がある。 草のうえに寝ころんで空をあおぎ見ると、ポツポツと雨が落ちて来た。
 息を整えたあと 細いダケカンバの林の中を踏み跡にしたがってどんどん下る。沢の音が聞こえだすと、まもなく「釜無川源流の碑」案内板がある。こちらへは行かず、そのまま下ると小沢を横切る。

水筒はすでに空なので、流れに直接口をつけおもいきり飲む。水が全身にしみ渡っていき、また息を吹き返したような気分だ。

あとは川の中を何度も渡り返し、古いトタン屋根の飯場跡に着く。またしばらく川原を行くと堰堤が現われ、左手を少し巻くと、林道に出られた。車止めには5時前に着いた。

 4ツ星どころか、5ツ星でも十分なハードな山行だったが、終わってみると満足感でいっぱいだった。

紅葉狩り

2006-10-12 21:26:51 | Weblog
          紅葉狩り (←クリックしてください)!!


            秋たけなわ   
   
           たまには”獲物 ”だけででなく・・・     



         詳細画像は ”深山渓人”(←クリック)のホームページ,別アルバム(北八ツ、白駒池を)

きのこ狩り?!

2006-10-09 21:02:15 | Weblog
        きのこ狩り?!
 
              匂ってきましたか?
  
           連休の1日。朝早起きして、某所へ。

     車止めからはやる気持ちを無理に押しとどめ、辺りの風景をカメラにお                             さめながら歩く。

    急な斜面をよじ登る。右往左往、目は皿のようにして

     あった、あった!!  コレですよ。


    こんなことをして、一行程ヤク1.5~2.0時間。コレを4コースこなす。

     実にいい運動になります。   アレ8本+雑きのこ


  夜は・・の土瓶むし、付焼き、炊き込みご飯。充分にいただきました


    (詳しくは、”深山渓人”(←クリック)のホームページ、別アルバムきのこ狩り を)

秋色 1

2006-10-08 11:38:45 | Weblog
     秋色 1

              (中の川・・はちょっと休憩)


         近くを ブラリ
    
             秋のひとこま  の寄せ集め



         次はきのこ  ・・・タケ。もう香りが漂ってきています?


      

中の川本谷を経て鋸岳へ 6

2006-10-06 19:58:46 | 登山
      中の川本谷を経て鋸岳へ 6

 ここでまた間違って真っすぐ急下降、大ギャップに突き当たる。どうにもならず、ガイドブックを見なおして第二高点まで引き返す。

第二高点少し手前、左側の岩稜をわずかに下るとすぐに林の中、踏み跡にしたがって下る。途中右下に行く別れ道は、近道のようでも行止まりだ。

先ほどの所まで戻り、左方向に下る。目の前の大ギャップが恐ろしく迫ってくる。大ギャップから落ちてくるガレ沢を巻くように下り、岩尾根下を通って鹿窓ルンゼ'に取りつく。下部はガレ場だがすぐに草付きのジグザグ道だ。

 ここで昼食をとる。餅入りラーメンだが吐き気がしてなかなか食べきれない。途中、寝転んだりしながら何とか食べ終える。

ここから先は岩登り同然、鹿窓直下には固定ロープがあるが、背のザックが岩につかえたりしてなかなか手ごわい。何とか這い上がり鹿窓トンネルを右側に出る。

 第一高点の方から来た男1人女3人の老人?パーティに出会う。顔つきはかなり年輩に見えるが、ハーケン、カラビナをガラガラいっぱいぶら下げて、鹿窓は通らず岩稜を第三高点、大ギャップの方へ向かう。本当に大丈夫かなと心配になる。

 これを見送り、すぐ左手のやせ尾根を5メートルぐらい乗越えると、前方に小ギャップ、その上方には第一高点も見える。

1Oメートルも急下降すると両側が崩れている小ギャップの底につく。
目の前に立ちふさがる垂直の壁は手がかりも有り、その上ロープまでぶらさがっていて、わりあい簡単に登りきれた。

中の川 本谷を経て鋸岳へ 4

2006-10-03 20:18:11 | 登山
     中の川 本谷を経て鋸岳へ 4

  翌朝は5時30分出発。1OOメートル程登った、左手の沢が最終水場らしいので、ここで水を汲む。

右手の方が本谷で、水は流れていないが広い。しだいに斜度を増していくガラ沢を、源頭めざして登る。

右側は急峻な岩壁、左側はときどき小沢もあるガレ場、これに早めに取りついていた方が良かったのだろうが、とにかく源頭までと喘ぎ喘ぎ登る。

稜線がすぐそこに見える所まで来たが源頭はどうにも悪く、取り着く所がない。何度も試みるがダメ。ダメな時は降りるのがまた大変。このままどこまでも滑り落ちるのではないかと恐怖感でいっぱいだ。

30メートル程下って、左側ガレを全身フルに使い登り直す。最後は大きな倒木にしがみつき何とか林の中に出られた。

 すぐに縦走路だったのだが、薮のなかの巻き道かと思い逆方向に行ってしまった。途中で、縦走路だと気づき、また鞍部の方へ向かう。
地図を見ると、ここは甲斐駒から三ツ頭を少し過ぎた所で、中ノ川乗越でなく扇平のようだ。

 幾分なだらかに登って、熊穴沢の頭を越えまた下った所が中ノ川乗越だ。
最鞍部の両側にテン場が一ヶ所ずつぐらいある。

ここからは岩礫の急登が始まる。崩れやすいガレ場の中に踏み跡を求め、ようやく錆びた鉄剣の立つ第二交高点に着く。

正面に大ギャップをまたいで第三高点の荒々しい岩稜が見える。