山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

大井川東俣3段攻め 4 

2006-07-31 21:32:01 | 渓流釣り
 大井川東俣3段攻め 4 


  しかし登りは相変わらずきつい。はい上がるような所もある。幸いにも林の中を行くほうが多いので、直射日光は遮られ少しは助かるが、逆に林の中ということは、頂上近くのハイマツ帯までにはまだまだ遠いことになる。
標識をみて地図と比べ、喜んだり、がっかりしながら上をめざす。

 石ころが多いところを過ぎ、やっとハイ松帯にかかる。「もうすぐ」という人も、「まだ1時間ぐらい」と言う下山者もいるがとにかく登るしかない。

ハイマツ帯では陽をさえぎる樹はないが、流れるような霧と風でむしろ涼しい。この霧も山腹だけで遠くの山々はよく見渡せる。





大井川東俣3段攻め 3

2006-07-28 20:12:41 | 渓流釣り
    大井川東俣3段攻め 3



 この頃より下山者に出合い始める。林の中を過ぎ、小尾根を越え段差のきつくなる河原の中を横切ったりしながら、大門沢小屋に着いたのは7時30分。

地図にある時間のとおりだ。小屋の近くにはいく組かのテントがまだ張ってあるが、小屋のなかにはもう誰れもいなくて布団もあげてある。
ここで30分ほど休み、再び登りだす。

 はじめの林の中はまだ登りやすかったが、その後はどんどん急勾配、降りてくる人は、団体も含めかなり多い。普通この道は白峰三山縦走の下山路として使われることが多いようで登る人は少ないらしい。

 休んでいるときに下山してきた女性の言うことには、こんな道を登る人は「変な人」ばかりだと。自分も変な人に見られているようだった。

もっともこんなスタイルで、山越えで大井川へ釣りにいこうというのだから、そう思われても当然であるのだが…
 

大井川東俣3段攻め 2

2006-07-27 19:50:10 | 渓流釣り

   大井川東俣3段攻め 2

 8月15日早朝1時、家を出て奈良田へと向かう。奈良田温泉より上は初めてだ。大門沢登山道はどこから入るのだろうと思っていると、まもなく道はトンネルの前で通行止め、広河原への夜間規制だ。
ここがいわゆる開運トンネルである。橋の手前の空き地に車を置く。数台の車があるが、ほとんど県外車だ。おそらく登山者だろう。まさか自分と同じ大井川への釣り人はいないだろうと思うも、少し心配であった。

 橋の上を右往左往、登山口をさがしながら夜明けまでの時間を稼ぐ。身仕度をすませ車から出たのは4時頃、しばらく工事用道路を行くと看板があり、薄暗がりの中で自を凝らしてみると、すぐ脇に登山道があることになっているがそれらしきものなし。

空身で行ったり来たりして夜が明けるのを待とうと思ったりしたが、やっぱりと思いなおし少し先まで歩いてみると、本格的な登山道入り口があった。(先ほどの看板は旧道)

 登山道に入ると、道はすぐに薄暗い杉林の中で、時々ヘッドランプをつけながら行く。
しだいに夜も明けていく。小さな鉄バシゴの階段を過ぎ、吊り橋、これは短い、そのあと長い吊橋を三つ、ここを過ぎるとしだいに、急な登りになっていく。

大井川東俣三段攻め    95,8 

2006-07-24 19:22:46 | 渓流釣り
 大井川東俣三段攻め 1    95,8 


後で登山客に聞いてわかったのだが、咋年は農鳥小屋だと思っていたレンガ色の屋根の熊ノ平小屋が見える。ここは農鳥岳山頂だ。

 よく晴れ渡った、実に良い天気だ。いわゆる山登りの醍醐昧らしいものが味わえる。
 遠くにカブトのような山容の塩見岳が見え、眼下には東俣の谷の割れ目が迫っている。咋日は、この下あたりまで遡行したのだと思うと、感慨深いと言うか、充実感と解放感が入り交じって湧いてくる。

 こんなにまで大丼川源流に足を運ぶようになったのは何故だろう。
 大井川といえば、江戸時代の川渡しぐらいしか印象が無かったのだが、数年前、源流へ行きはじめた頃、釣り雑誌の大丼川の記事を見ていつかは自分も行こうと思っていた。

 その年の夏休み、裏木曽の布川、内ケ谷と二日間かけて釣り歩いたが、今一つ釣果に乏しく、早めに切り上げた。よしっ 大井川だと翌日から転付越、二軒小屋経由で大井川東俣へ出かける。

 新倉からの登山道はかなり厳しく、昼すぎに二軒小屋に着き、そのまま竿も出さずに川沿いに遡行し、出来るだけ上流へと向かう。三時ごろになりやっと釣りだした。かっての造林道路はなく、わずかな踏み跡をたよりに釣り上がった。しかし、たいして釣れず、徳右工門沢の手前をテン場と決め、翌日もその近くから釣ったがあまり芳しくない。予定では三日間だったのを、急遽あきらめ二日目にはもう帰ってしまった。これが一回目である。 
  
 その後奈良田越の記事を見て、もっと源流が良いことを知り、登山書も漁って、昨年は、廃道の奈良田越え東俣釣行を敢行し充実感を味わった。
魚はよく釣れた。しかし釣れすぎて、旧魚止の大滝までも行けず、このことがいつしか日が経つにつれて不満となって湧いてきた。

よし!来年はもっと上から入ろう。と今回の大門沢、広河内岳、池の沢経由の計画が、徐々に大きく膨らみ始めていた。

 25000線分の1の地図二つ買い込み、さらに普通のガイドマップも、しかし装備はできるだけ軽くシンプルに、二泊三日の釣行だ。

ひと時の晴れ間、岩魚釣

2006-07-23 14:30:41 | 渓流釣り
  ひと時の晴れ間、岩魚釣

明日は晴れ間。台風一過ではないが大雨の後、源流域なら丁度いいのではと出かける。
行き帰りにはかなり苦労したが、ついに終日誰一人他人に出くわすこともなく岩魚釣を堪能した。

おまけに目的でなかった沢、ここにはもう岩魚が生息していないと思っていたが、淵には多いわながユラユラと何匹も泳いでいた。

しかしもう一度ここへの釣となると、アプローチが大変で考えてしまう。

梅雨時

2006-07-18 20:13:50 | Weblog
       梅雨時

雨もいいのですが、こうもたくさん振り続けると、
            渓を彷徨うのもままなりません。

というわけで
       ”雨に詠えば”ではありませんが、この時期の風景を
マイ、 ホームページの別アルバムに載せて見ました。

ある1日、金峰山 3

2006-07-14 19:34:01 | 登山
   ある1日、金峰山 3


それでも今日の、この頂上での展望の良さは、ほとんどの事を帳消しにしてくれる。
 登りに苦しい思いをすればするほど、頂上での達成感に酔い痴れるのか、あるいは、道無き道での厳しいルートファインディングが妙味をひき出すのか。

いったい山に登ることとは何だろうか?ヤブ山、雪山、ロッククライミングいろんな山がある。

 今まではかなり高い山でも明らかに目に見えた獲物(イワナ)を求めて乗越えて行ったが、これとは明らかに違うようだ。

 五十を過ぎて、それまでの源流釣りだけでなく、純然たる登山と言うものを意識した山登りもボチボチと始めたが、まだまだ物欲が強くて物足りなさが残る。しかしこれからもいろんな山行をしてみよう。

 こんなことを考えながら、頂上の岩のうえに一時間あまり休んでいた。帰りは40分、すぐに駐車場に着いてしまった。その後は、少し回り道をして、またしてもウドやウルイなどの山菜とり。

 明日はいよいよイワナ釣り、と思いきや、家に帰って夜になると、『隣組に御不幸』と、女房は意味ありげな顔つきで言う。

 人生にもルートファィディングが必要だとは言わないが、(つながりが不明か)それにしても世の中にはいろいろな事がある。

 ま、あまり難しいことは考えず、気楽に登ろう!

ある1日、金峰山 2

2006-07-09 17:58:14 | 登山
     ある1日、金峰山 2


すぐに少し急な登りになるが、あとは軽いアップダウンはあるものの、ほとんど平坦だ。もう時間が遅いので下山者にも出会う。

朝日岳への途中、展望のある所もあったが、ほとんど林の中、眺めはあまり良くない。

 暑いほどの天気だから、この方が日陰になり、歩くのには好都合。

 朝日岳頂上で休憩する。ここからは金峰が、少しハズレには瑞牆山もくっきりと見える。もちろん富士や、南アルプスも遠くに眺める。

 すこし下って、またグラダラと登っていくと、もうハイ松帯だ。その先はケルンの林立するなだらかな石原、頂上には十二時に着いた。なんだか、あっけない。

 もちろん、一番楽な金峰へのこのコース。ぜいたくは言えない。シラベの林の中を行くのも悪くはないが、遠望がイマイチで、明瞭な道なりに、ただ歩くのみでチョット単調だ

ある一日 金峰山  1

2006-07-07 19:07:27 | 登山
 ある一日 金峰山  1

 待っていた三連休、梅雨直前だが天気は良くなりそう。かねてより計画していた、双六は北ノ俣への二泊三日の釣行予定も、すっかり準備は整っていたものの、仕事の都合でまず一日目がダメになった。その夜も遅くなり、翌日は朝寝坊してしまった。

今頃釣りどころの時間ではない。しかし、天気はすこぶるいい。よしっ、乙女高原への山菜とりだ。あわよくば大弛峠経由で金峰まで足をのばそう。

 窪平から鼓川に沿って焼山峠へ向かう。燃えるようなツツジ、例年より可成早い。
人も車も結構多いが、乙女高原への道はとらず柳平牧場の方へ行く。
 こちらの方はずっと静かで、行き交う車もほとんどない。広々とした草原の牧場、いかにも気持ち良さそう。ここにもダムが出来るとかで、この景色もいずれ見えなくなるのだろう。

 川上牧丘林道のゲートは開いていた。乙女鉱山への入り口を少し過ぎて、奥千丈岳への道も開いていたが、大弛の方へ向かう。しばらくは舗装道路だが、すぐに砂利道に変わる。

 道端のイタドリはもう盛りを過ぎて、高く伸びきっている。シャクナゲはまだ花には早い。

 急にりっぱな舗装道路になり、大弛まで続いている。まるで山岳ハイウエイといったところだ。どうしてこんな山奥だけが立派で、途中がデコボコ道だろう?


 大弛峠に着くと、駐車場は車で一杯、道路脇にまであふれていた。最後尾に車を停め、ディパックを背負って登山道へ入る。

黍生谷、渓の恵み 8

2006-07-02 10:41:19 | 渓流釣り
       黍生谷、渓の恵み 8


 この日の夜はイワナ料理に加え、生ウドの酢味噌あえ、コゴミのおひたし、アイ                        コの辛子マヨネーズ和え。

 エノキダケは味噌汁の具と明太子入り大根おろし和え。
 
       肴が何品もふえアルコールも一段とすすんだ。