大井川東俣 3段攻め 10
三時半頃この場を後にして、明るい河原から薄暗い池の沢の林の中へ入る。
その後沢の中を行くが、階段状のゴーロでなかなかてごわい。来たときとは少し道が違うが、とにかく沢づたいに登っていく。
やっと見慣れた場所に出る。昨日の計算からするとあと一時間だ。急に薄暗くなり一雨來そう。少し飛ばしたが、着いたのは五時前だった。
疲れがひどく食欲も湧かない。とりあえずは夕飯の支度。イワナムニエルの準備をしながら、ビールも少し飲むが頭痛と吐き気けが強い。とにかく横になりたい一心でそのまま眠ってしまう。
それでも十時頃だろうか、目が醒めたのは。あらためて飯とするが、ムニエルも冷えてしまっておいしくない。むりやり胃のなかに詰め込んだという状態で、再び寝なおす。
翌日は少し雨が降ったあとがあったが、もう晴れている。天気と同じように、身体の調子もすっかり治り大丈夫のようだ。梅粥を作り、ゆっくりと支度をして、六時にはここを出る。
あとは広河内までのきつい登り。道は雨か朝露で濡れていて胸のあたりまでひんやりと冷たい。しかし慣れてしまえば気にならなくなる。
頂は遠い、何度も上を見たり、休んだり。途中、雲のうえに浮かぶ富士が見え出した。広河内岳に着いたのは八時。まずまずのぺースだ。
三時半頃この場を後にして、明るい河原から薄暗い池の沢の林の中へ入る。
その後沢の中を行くが、階段状のゴーロでなかなかてごわい。来たときとは少し道が違うが、とにかく沢づたいに登っていく。
やっと見慣れた場所に出る。昨日の計算からするとあと一時間だ。急に薄暗くなり一雨來そう。少し飛ばしたが、着いたのは五時前だった。
疲れがひどく食欲も湧かない。とりあえずは夕飯の支度。イワナムニエルの準備をしながら、ビールも少し飲むが頭痛と吐き気けが強い。とにかく横になりたい一心でそのまま眠ってしまう。
それでも十時頃だろうか、目が醒めたのは。あらためて飯とするが、ムニエルも冷えてしまっておいしくない。むりやり胃のなかに詰め込んだという状態で、再び寝なおす。
翌日は少し雨が降ったあとがあったが、もう晴れている。天気と同じように、身体の調子もすっかり治り大丈夫のようだ。梅粥を作り、ゆっくりと支度をして、六時にはここを出る。
あとは広河内までのきつい登り。道は雨か朝露で濡れていて胸のあたりまでひんやりと冷たい。しかし慣れてしまえば気にならなくなる。
頂は遠い、何度も上を見たり、休んだり。途中、雲のうえに浮かぶ富士が見え出した。広河内岳に着いたのは八時。まずまずのぺースだ。